のぞみ「―――というわけなんだけど」
みゆき「なるほど。じゃあ今のは偶然ってことだね」
私はとりあえずみゆきちゃんに事情を説明してみた。どうにか理解してもらえてよかったぁ…。
のぞみ「改めてだけど、また会ったねみゆきちゃん」
みゆき「のぞみちゃんこそ、また会えてウルトラハッピーだよ!」
りん「一日ぶりってことでいいよね、あかね?」
あかね「りんも元気そうで何よりや」
うらら「やよいさん、こんにちわ」
やよい「一日ぶりだねうららちゃん」
こまち「なおさん、昨日は眠れた?」
なお「はい、昨日こまちさんから借りている小説も読みましたし」
かれん「れいかも今日の進行はどうかしら?」
れいか「大丈夫です。かれんさんの方こそ、明日の進行を頑張ってくださいね」
くるみ「っていうか、アンタ達いつの間に仲良くなったのよ…」
あ、そういえばくるみは誰も会ってなかったんだね。
のぞみ「私を知らない人に自己紹介します(コホン)。私は夢原のぞみ、改めてよろしくね」
みゆき「私は星空みゆき、みんなよろしく」
りん「夏木りんって名前よ。お互いによろしく(グッ)」
あかね「日野あかねや、よろしゅうな」
うらら「春日野うららです、やよいさん以外の人はよろしくです」
やよい「黄瀬やよいです、私を知らない人はよろしくね」
こまち「秋元こまちです。みんな仲良くね」
なお「私は緑川なお。直球勝負でよろしく」
かれん「水無月かれんよ。生徒会長をやっているわ」
れいか「青木れいかって言います。わからない人はよろしくお願いします」
くるみ「美々野くるみよ。とりあえずよろしくね」
みんなで自己紹介をしてお互いに共感する。それにしても、みゆきちゃん達って…、
のぞみ「みゆきちゃん達って私達に似てるよね」
みゆき「確かに、のぞみちゃん達こそ私達に似てるかも」
やっぱりそうだ。だって特徴が同じっていうか、なんとなく同じっていうか。
れいか「とりあえず、行動時間まで少し時間があるのでまずは一息つきましょうか」
あかね「でも時間はそんなにないで。ましてや今ここふしぎ図書館の中やし」
なお「それまでに戻ればいいだけじゃない?」
やよい「勿論だよ。だって、他の人達にはここがわかないと思うし」
本来ならあまり関係のないことをやってはいけないけど、今は別にいいかな。
うらら「ちょっとだけならいいですよ、誰にも知られてないことですし」
りん「まぁバレたら知らないけどね…」
みゆき「ごめん、ちょっと忘れ物があったから少し留守にするね」
れいか「みゆきさん、何を忘れましたか?」
みゆき「ちょっとね」
するとみゆきちゃんは駆け足気味でちょっとの間留守にした。一体どうしたんだろう?
みゆき「そういえばキャンディを連れてくの忘れちゃった…。どっかに行ってなきゃいいんだけどなぁ…」
私は慌てて教室へと向かおうとする。鞄から出られると余計なことを仕出かしそうだから心配だなぁ……。
女子生徒A「か、かっこいい…///」
女子生徒B「多分、向こう側の先生じゃない?」
女子生徒C「あの、お名前は……」
すると左側の通路で女子達が戯れている光景に目を窺った。何をやってるんだろう?
???「―――々田先生、今日の取材頑張ります」
???「いいスクープが撮れるといいね」
みゆき「…!(ドクン…)」
一瞬私の鼓動が高まってしまう。
みゆき(なんでこんなに胸の鼓動が早いんだろう…)
私はもう一度声の主の方へ振り向く。やっぱり……。
あかね「あ、みゆきが戻ってきようた」
なお「遅いよ、どうしたの?」
みゆき「た、ただいま…」
うらら「どうしたんですか?顔が真っ赤ですよ」
くるみ「何があったのかしら?」
みゆき「あのね、落ち着いて聞いて」
やよい「何かな?」
みゆき「私、完全に一目惚れしちゃったかも……」