みゆき「いってきま~す!」
キャンディ「今日のみゆきやけに張り切ってるクル」
みゆき「だって、今日は他校との学校交流会なんだよ。いてもたってもいられないよ」
キャンディ「本当に楽しそうクル」
いよいよ今日は学校交流会。私は昨日まで他校の生徒達とどんな感じにお話できればいいのかをずっと考えていたんだ。そこでたくさん友達できるといいなぁ。
みゆき「さて、いつもの曲がり角を通るかな」
私はいつも通ってる曲がり角へ向かおうとする。しかしそこにはたくさんの女子生徒達の人数がいた。これじゃ通れそうにないかも…。
みゆき「もしかしてバスを待ってるのかな?」
キャンディ「この人数だとそうに違いないクル」
みゆき「仕方ないな。あそこのレンガの建物の隙間の道を通ろう」
とても通れそうにないので、レンガの建物が目印の道を進んだ。まぁ今日は特別なことがあると思うから進めないのも無理はないか。
みゆき「♪♪♪」
キャンディ「すごく嬉しそうクル、みゆきは」
思わず鼻歌を歌い始める私。その先にとってもロマンチックな出来事でも起きないかなぁ♪
みゆき「っ?きゃあ!(ガクッ)」
???「危ない!(ガシッ)」
すると油断をしていたかのように足をつまずいてしまうと、誰かに腕を掴んで転ぶのを阻止してくれた。あ、危なかったぁ…。
???「君、大丈夫?」
みゆき「は、はい…」
その声の主の方へ振り向くと、茶色の髪の色をして白のポロシャツに青いパーカーを身に着けた青年の姿が私の目の前にいた。
???「怪我もないし、よかったね」
みゆき「あ、ありがとうございます……(///)」
青年の言葉に思わず顔を赤く染めてしまう私。どうしよう、これって……。
???「今から学校に行くのかい?」
みゆき「はい。あ、あの…」
???「どうしたの?」
みゆき「この恩は、絶対に忘れませんからね…」
さっきから心臓の鼓動が止まらない…。やっぱりこれ―――
女子生徒「―――々田先生!おはようございます!」
???「おはよう。ごめん、僕そろそろいかないといけないから。道には気をつけてね」
みゆき「あの、さっきはありがとうございました!」
私が改めてお礼を告げると、青年はすぐに行ってしまった。
みゆき「……」
キャンディ「みゆき、どうしたクル?」
ヤバイ、身体が行動しようとしない…。それに胸のドキドキが止まらない…!
あかね「みゆき、こんなところで何してんねん」
やよい「なんだか顔が赤いよ?」
なお「熱でもあるんじゃないの?」
れいか「いえ、これは違います。みゆきさんは今、ドキドキしているそうです」
すると私の後ろからやってきたのは友達のあかねちゃんとやよいちゃんとなおちゃんとれいかちゃん。
あかね「ってかなんでそうなるん!?」
やよい「もしかして、誰かに一目ぼれしたとか…」
なお「うん、十分にあり得るかも。確かにれいかの言う通りじゃない?」
れいか「おかしいですね。後で事情を説明してもらいましょう」
みゆき(マジで大変だ…。本当に一目ぼれしたかも…)
こんな複雑な気持ちを抱きつつ、私達は学校へと向かったのだった。
~~教室~~
みゆき「ってかなんでそんなに近いのかな…(あわわわ…)」
あかね「なんでも何もないやろ。さっきのみゆきの反応明らかにおかしかったで」
やよい「ねぇ教えて。何があったの?」
なお「私達でなら相談に乗るよ」
れいか「困ったことはお互い様ですから」
みんなが私の目の前に来て一斉に聞きつけてくる。そ、そんなに押しつけられても困るんだけど…。
先生「みなさん、そろそろ着席してください。えーっと今日なんですが、いよいよ七色ヶ丘中学とサンクルミエール学園の学校交流会です。交流期間は三日間ですので思い切って他校の生徒との交流を深めてください。途中でレクレーションなども実施しますので詳しい内容は今配るしおりを見てください」
別の先生が私達にしおりを配ってくれる。ちなみに今日も佐々木先生は風邪で休みらしい。
みゆき「内容はっと―――」
私は早速内容を確認する。一体どんなことが書かれてるんだろう?