プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第43話 sentimental

店員A「君達、大丈夫だったか?」

 

店員B「ちゃんと避難できた?」

 

店員C「あの騒ぎに巻き込まれたかと思ってな」

 

女性「あなた、腕に怪我してるじゃない。すぐにお医者さんを呼ぶから」

 

 

 

あの騒ぎの後、ガーデンの皆さんが徐々に戻ってきました。また、私の腕の傷を見た女性がすぐにお医者さんを呼ぶことになっています。どうやら皆さん無事で何よりです。

 

 

 

ポップ「これでひとまずは一件落着でござるな」

 

れいか「ええ。戦いの後、ちゃんと建物は元通りですし」

 

くるみ「あ~あ。疲れちゃったわ~。そろそろ元の姿に戻るとするか」

 

れいか「何を仰ってるのですか…?」

 

くるみ「見て驚かないでよね(ボンッ)」

 

するとかれんさんはこの光景について説明をしてくれます。

 

かれん「あの娘、元々は妖精なのよ?」

 

 

 

れいか「……はい?」

 

 

 

ポップ「妖精ということは拙者と同じでござるか」

 

なんだかよくわかりません……。

 

ミルク「やっと休めるミル~!(むぎゅ)」

 

かれん「今日は派手に動いたからよ?」

 

れいか「彼女は一体…」

 

ミルク「ミルクをあまりバカにしないほうがいいミルよ?普段は人間の姿になれるけど、疲れたらこうやって妖精の姿になっているミル。つまりミルクは戦える妖精ミル!(えっへん)」

 

ポップ「流石でござる!拙者も色々と姿を変えれるでござるよ」

 

かれん「ミルクは私と気が合うのよ」

 

なるほど。普段は妖精で戦う時に変身できるというわけですね。これは感心します。

 

れいか「いつも仲がいいのですか?」

 

ミルク「勿論ミル。かれんはミルクのことを構ってくれてるミル」

 

かれん「この娘は学校に来る時は人間の姿になるし、私としてもいつもいてくれてありがたいと思っているわ」

 

とても友達思いなんですね。こういう光景は私も経験していますが、あれとはまた違った描写ですね。

 

かれん「そろそろ夕方になりそうだし、もう一度喫茶店でお茶にしてから帰りましょう」

 

れいか「はい。そうしましょう」

 

ミルク「すぐに姿を変えるミル(ボン)」

 

ポップ「拙者も一緒したいでござる。もう脅威はなさそうなので」

 

もう一度一息つくため、私達は再びさっきの喫茶店で休憩することにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~喫茶店~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くるみ「このシフォンケーキ、とても美味しいわね」

 

かれん「よかったわ、気に入ってもらえて」

 

れいか「ポップ、このイチゴのタルトはどうですか?」

 

ポップ「美味でござる。これほどの味わいとは思わなかったでござる」

 

そして私とかれんさんは二人のためにこの時間帯の人気メニューを一品ずつごちそうさせます。どうやら気に入ってもらえたようですね。

 

かれん「ところでれいか。右腕大丈夫?」

 

れいか「ええ、なんとかですけど。さっき女の人がお医者さんを呼んでくれて治療してくれたんですし。彼女にきっちりとお礼を告げました」

 

ちなみに喫茶店へ向かう前にお医者さんが駆けつけてくれて私が負傷した右腕を治療してくれました。全治はどうやら三週間以上かかりますけど。

 

くるみ「まぁ無理もないわよ、この傷じゃあね」

 

ポップ「れいか殿は当分プリキュアで戦うのは抑えた方がいいでござる」

 

れいか「はい、ご迷惑をおかけしてしまいすみません…」

 

かれん「別にれいかが謝る必要なんてないわよ。フォローしきれなかった私の責任でもあるし」

 

私の傷でかなり心配してくれる三人。ちょっとホッとしちゃいます…。

 

れいか「では、食べ終わったら私達は帰ります」

 

かれん「ねぇれいか、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」

 

れいか「なんですか?」

 

かれん「さっきの話の続きを聞かせてほしいんだけど…」

 

さっきの話の続き…。そういえばそうでした、でも今は……。

 

れいか「ごめんなさい、まだ話せる状態ではないので」

 

かれん「そう。わかった、だったられいかが話せる状態に戻るまで私はいつでも待っているから」

 

くるみ「勿体ぶっちゃって…」

 

ポップ「許してくだされ。本当のことでござる」

 

私の言葉に便乗するポップが代わりに謝ります。本当だったら話したいのですが、なんだかそんな気分ではありませんし…。

 

かれん「食べ終わったら外へ集合よ」

 

くるみ「了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~ヒルズガーデンの入り口~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

れいか「色々ありましたが、今日は素敵な時間ができました」

 

ポップ「拙者も楽しかったでござる」

 

かれん「まだ出会ったばかりだけど、ここまで親しくなるなんてね」

 

くるみ「また機会があったらよろしくね」

 

もう外は夜になっていますし、そろそろお開きにしますかね。

 

れいか「それじゃ―――」

 

かれん「ええ―――」

 

 

 

かれん れいか「「明日の学校交流会で会いましょう」」

 

 

 

こうして、私の一日はここで幕を下ろします。いよいよ明日は交流会です…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H「そろそろゼツボーグを起動してもいいかしら?」

 

R「おいおい、それ本気かよ」

 

L「まだまだじゃない?今日で僕達はプリキュア達に敗北した。明日は僕とRで新たな作戦を実行する」

 

H「じゃあ私は留守ってこと?」

 

R「ったりめぇだ。迂闊に行動すっと、俺達が動いてる意味がねぇからな」

 

L「そうだよ、全てはネオフュージョンのためだしね……」




今回で青コンビの話は終わりです。次回はいよいよメインイベント編です。

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