プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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一応ローズエコーの話は一旦終わりです。


第40.5話 その先の運命③

エコー「この力が尽きない限り、私達は何度でも立ち向かう…」

 

ローズ「もう負ける気がしないわ!」

 

 

 

欠片「無駄な抵抗をするつもりか…」

 

 

 

相手が何と言おうと、私達は全力で攻撃をしかけるだけ。それしかない。

 

 

 

ローズ「たぁああああああ!!(ドドドドドドドド!!)」

 

 

 

欠片「く、これが青いバラを宿した力か…!ふん!(ボォオオオ!)」

 

 

 

エコー「危ない!てゃああああ!(ビュン!)」

 

 

 

私が連続で攻撃をしている隙に、エコーが相手の攻撃を弾き返す。流石ね、ナイスよ。

 

 

 

欠片「面白い。どうやら我の力を上回ったみたいだな…。だか、これならどうだ、ふん!(シュババババ!!)」

 

 

 

エコー「なんてパワーなの…!」

 

 

 

ローズ「こんな数の攻撃、どうすれば…!!」

 

 

 

しかし、欠片が放った一撃が複数あって相殺しきれない。何か打つ手は…。

 

 

 

エコー「お願い、私達に奇跡を!プリキュア・ハートフル・エコー!!(パァアア…)」

 

 

 

欠片「こ、この光は…!!」

 

 

 

何が起きてるの?エコーから凄まじい光が満ち溢れている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エコー(あなたは、どうして争いを好むの?)

 

 

 

欠片(我は…全世界のプリキュアを倒すために……ネオフュージョンの力を得た…)

 

 

 

エコー(そんなことをしても、あなたに何が得られるの?あなたは何を望んでいるの?)

 

 

 

欠片(いままで倒された者達の意志を継いでいるだけのこと…。我には戦いしか残されていない、フュージョンという存在が生まれたから……)

 

 

 

エコー(それは憎しみを生んでいるだけよ…。憎しみという自分の呪縛から解き放たれないから、そうやって世界を闇に染めようとしているだけなのよ…?)

 

 

 

欠片(ならなぜお前は…、我にそのような戯言を口にする…?)

 

 

 

エコー(私はね、あなたが戦う心を浄化させるために諭してるの。少しでも早く平和が訪れることを信じているの)

 

 

 

欠片(これが、希望の光に満ちた力だというのか…)

 

 

 

エコー(ええ。これが平和を取り戻すために与えられた力よ。あなたはもう、戦わなくていいわ。戦わないで平和へ導く方法を見つけて、それからでも遅くはないわ)

 

 

 

欠片(そうか…。この光が、プリキュアの力ということか……(シュウウウ…))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローズ「…何が起きたの?」

 

 

 

一瞬まばたきをする私は、エコーの方へ振り向いた。

 

 

 

エコー「もう彼に戦う意思はなくなったわ」

 

ローズ「一体何が…」

 

エコー「私が闘争心を浄化させたのよ。この力で…」

 

 

 

見渡すと、既に欠片の姿はなかった。どうやらエコーがやってくれたみたいね。

 

 

 

ローズ「ありがとう、私一人だと勝機はなかった」

 

エコー「いいのよ。私の方こそお礼を言うわ」

 

ローズ「それより、一体なんだったのかしら。あのネオフュージョンって…」

 

エコー「私もよくわからないけど、あれが人類の脅威だというのはわかった。けど、話し合えばきっとわかってくれるはずだと思うの」

 

 

 

わかりあうっか…。とても心深いわね。

 

 

 

エコー「それより、さっき東の方角で何かが起きたわ」

 

ローズ「そう?なら今すぐ向かうわ」

 

エコー「待って、一つ言いたいことがあるの」

 

ローズ「それは何?」

 

エコー「どんな相手が来ても、それに立ち向かう気持ちを忘れないで。私はあまり世界を変える力を持ってないけど、あなたにもその素養があるかもしれないわ。だから、その意思を胸に刻んで」

 

ローズ「わかったわ。それじゃ、またどこかで会いましょう」

 

 

 

お互いにわかりあえるその日までは、私達は何度でも戦う。そう、私達はプリキュアなのだから……。


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