エコー「この力が尽きない限り、私達は何度でも立ち向かう…」
ローズ「もう負ける気がしないわ!」
欠片「無駄な抵抗をするつもりか…」
相手が何と言おうと、私達は全力で攻撃をしかけるだけ。それしかない。
ローズ「たぁああああああ!!(ドドドドドドドド!!)」
欠片「く、これが青いバラを宿した力か…!ふん!(ボォオオオ!)」
エコー「危ない!てゃああああ!(ビュン!)」
私が連続で攻撃をしている隙に、エコーが相手の攻撃を弾き返す。流石ね、ナイスよ。
欠片「面白い。どうやら我の力を上回ったみたいだな…。だか、これならどうだ、ふん!(シュババババ!!)」
エコー「なんてパワーなの…!」
ローズ「こんな数の攻撃、どうすれば…!!」
しかし、欠片が放った一撃が複数あって相殺しきれない。何か打つ手は…。
エコー「お願い、私達に奇跡を!プリキュア・ハートフル・エコー!!(パァアア…)」
欠片「こ、この光は…!!」
何が起きてるの?エコーから凄まじい光が満ち溢れている…。
エコー(あなたは、どうして争いを好むの?)
欠片(我は…全世界のプリキュアを倒すために……ネオフュージョンの力を得た…)
エコー(そんなことをしても、あなたに何が得られるの?あなたは何を望んでいるの?)
欠片(いままで倒された者達の意志を継いでいるだけのこと…。我には戦いしか残されていない、フュージョンという存在が生まれたから……)
エコー(それは憎しみを生んでいるだけよ…。憎しみという自分の呪縛から解き放たれないから、そうやって世界を闇に染めようとしているだけなのよ…?)
欠片(ならなぜお前は…、我にそのような戯言を口にする…?)
エコー(私はね、あなたが戦う心を浄化させるために諭してるの。少しでも早く平和が訪れることを信じているの)
欠片(これが、希望の光に満ちた力だというのか…)
エコー(ええ。これが平和を取り戻すために与えられた力よ。あなたはもう、戦わなくていいわ。戦わないで平和へ導く方法を見つけて、それからでも遅くはないわ)
欠片(そうか…。この光が、プリキュアの力ということか……(シュウウウ…))
ローズ「…何が起きたの?」
一瞬まばたきをする私は、エコーの方へ振り向いた。
エコー「もう彼に戦う意思はなくなったわ」
ローズ「一体何が…」
エコー「私が闘争心を浄化させたのよ。この力で…」
見渡すと、既に欠片の姿はなかった。どうやらエコーがやってくれたみたいね。
ローズ「ありがとう、私一人だと勝機はなかった」
エコー「いいのよ。私の方こそお礼を言うわ」
ローズ「それより、一体なんだったのかしら。あのネオフュージョンって…」
エコー「私もよくわからないけど、あれが人類の脅威だというのはわかった。けど、話し合えばきっとわかってくれるはずだと思うの」
わかりあうっか…。とても心深いわね。
エコー「それより、さっき東の方角で何かが起きたわ」
ローズ「そう?なら今すぐ向かうわ」
エコー「待って、一つ言いたいことがあるの」
ローズ「それは何?」
エコー「どんな相手が来ても、それに立ち向かう気持ちを忘れないで。私はあまり世界を変える力を持ってないけど、あなたにもその素養があるかもしれないわ。だから、その意思を胸に刻んで」
ローズ「わかったわ。それじゃ、またどこかで会いましょう」
お互いにわかりあえるその日までは、私達は何度でも戦う。そう、私達はプリキュアなのだから……。