欠片「キュアアクア、それとキュアビューティー…。貴様らを倒す……」
ポップ「あいつからとてつもない邪気を放っているでござる…。二人とも、気をつけるでござる…!」
アクア「わかったわ。なんとか足止めをしてみせる」
ビューティー「ポップはできるだけ下がっていてください」
ポップ「招致した、拙者とてさっきまで怪しいやつがいないかを確認していたんでござるよ?」
ビューティー「なるほど。だからさっき席を外していたのですね」
相手の様子を窺うように攻撃体制を取る私達。ここは相手の好きにはさせません…!
欠片「覚悟しろ…(ビュイィイン!!)」
アクア「ビーム攻撃ね…!」
ビューティー「私に任せてください!プリキュア・ビューティーブリザード!(ヒョォオオ…!)」
ビキィイイン…!
相手からの攻撃をなんとか相殺します。でもまだ油断はできません…。
欠片「次はこれをくらえ…。ふん!(ババババババババ!!)」
今度は無数の槍を飛ばしてきます。この数では…!
アクア「そうはさせない!プリキュア・サファイアアロー!(ダダダダ!)」
欠片「手ぬるいな…(ババババババババ!!)」
アクア「防ぎきれない…!」
ザシュ!
ビューティー「ああああ!!」
やはりあんな数では防ぎようがありません…。私は右腕に数本貫通され、身動きが取りにくくなってしまいます。
ポップ「酷い傷でござる…。なんて卑劣な真似を…!」
欠片「我の目的はただ一つ。全世界のプリキュアを抹殺すること、それだけだ…」
アクア「全世界ですって…?」
欠片「プリキュアはいくつもの世界にたくさん生息している。そいつらを倒すのがネオフュージョンである我々だ…。まだ我以外にも仲間は存在する…」
ビューティー「あなたの他にも仲間が…?」
そもそもネオフュージョンって何なのですか…?何も聞いたことがありません……。
欠片「我々は複数で行動している。そいつらがやがてお前達を潰すだろう…」
アクア「何者なのかわからないってわけね…」
ビューティ「まだ、私はやれます…!」
ポップ「無茶でござる、その傷で何ができるでござる?早く注射デコルで…」
ビューティー「その必要はありません…」
ポップ「…え?」
私はポップの話を拒否するように呟きます。私は…、ここで諦めません!
ビューティー「これは絶対負けられない戦いです。正々堂々と戦わないと意味がありません…!」
欠片「ほぉ。我の攻撃を受けてもまだ立ち直れるとはな…」
アクア「私も同感よ。諦めたらそこで終わりだから…」
私の傷が酷くても戦い抜く、それが戦士としての誇り…。アクアはまだ軽傷ですが、私の右腕は既に流血しています。そして刺さっていた槍を全てまとめて引き抜きます。
ビューティー「うぅうう…!!(ズバ!!)」
アクア「ビューティー!?」
ポップ「なんて無茶な真似を…!?」
欠片「まだ抗うというのか…。いいだろう、今度こそ葬ってやる…」
ビューティー「葬るのはあなたの方です!私はこの戦いという名の道を、ただ突き進むだけです!」
アクア「どんな困難でも、それを助け合って戦うのがプリキュアとしてのプライドよ!」
アクアが手を指し伸し、私はその手をつかみます。なんとか立ち上がりましたが、傷を負った腕にダメージが来ています。
欠片「大人しく我に葬られるがいい…!」
アクア「そうはいかないわよ、私達は絶対に勝つんだから…!」
ビューティー「私達の本当の力を、見せてあげます!」
その誇りを残しつつ、再び立ち向かいます…!