プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第37話 乙女の花束

かれん「れいかはどんな花を買いたいの?」

 

れいか「見栄えのいい種類がいいと思います」

 

ビニールハウスを後にした私達は一度広場方面の売り場へ移動します。やたらと綺麗なお花があって気分がスッキリしますね。

 

かれん「そうね、私も豪華さを引き立てるような花がほしいわね」

 

れいか「お花は季節に合わせた方が雰囲気出ますしね。今は丁度いい暖かさの時期ですし、ローズマリーやアサガオ、シュウメイギクとか色々いいと思います」

 

かれん「カーネーションやジャスミンなんかもどうかしら」

 

れいか「勿論有りだと思います」

 

売り物のお花を見ながらどのような種類がいいかを話し合う私達。やはりみなさんが喜ばれる種類が一番いいと感じますね。

 

 

 

店員A「いらっしゃいいらっしゃい。うちの花も見ておくれよ」

 

 

 

かれん「どうやらおじさん達も店をやっているみたいね」

 

れいか「ちょっと見てみましょう」

 

すると大きな声でお客さん達を招いていた店員の店が気になったので早速向かうことにしました。でもお花屋さんを開くのって大体女性のイメージがある気がするのですが…。

 

 

 

店員B「いらっしゃいお嬢ちゃん達。ゆっくり見てもいいよ」

 

店員C「この時期にピッタリの花がたくさんあるからね。うちの店は他のところより負けないのさ」

 

 

 

自慢げに招く店員二人の言葉に鵜呑みしながら店のテントへ入る私。かれんさんは外の方のお花を眺めるそうです。

 

れいか「こちらのマーガレットやラベンダーがとても素敵です」

 

店員A「そうでしょ?今はこれが売れてるのよ。俺はこの店を開いてからずっと花にこだわってるんだよ」

 

彩のいいマーガレットとラベンダーに見惚れる私に、店員さんは少し照れます。

 

れいか「やはりおすすめはこの二種類でしょうか?」

 

店員A「その通りさ。一番こだわって育てた花なんだから、完璧だよ」

 

一方かれんさんの方はというと…、

 

 

 

かれん「フウセンカズラにゼラニウム、それにアネモネ。どれも可愛らしいわね」

 

店員B「お客さんのオーダーによって用意する花が変わるんだよ」

 

 

 

店員さんに今おすすめの花を聞いてみる。私だったら色々といいけれども、ここはあることのために真面目に考えないと。

 

店員C「お嬢ちゃん、何か探している花はあるかい?」

 

かれん「アマリリスとスノーフレーク、それとツバキにハイビスカスをお願いするわ」

 

店員B「何かに使うのかい?」

 

かれん「ええ。明日の行事で使いたいからあるだけ用意してもらえる?支払は後日私の執事が振り込んでおくから」

 

 

 

店員二人「「あるだけって、えええええ!?」」

 

 

 

れいか「…?」

 

 

 

どうやらかれんさん側の方の店員さん二名の叫び声が聞こえたような気がしたんですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~数分後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店員A「ありがとね、またいつでもおいで」

 

店員B「まさか今日の在庫の半分近く買い取られてしまうとは…」

 

店員C「お嬢ちゃん達なかなか筋がよかったよ」

 

かれん「こちらこそ、いい買い物ができたわ。ありがとう」

 

れいか「私も目的のものを買えましたので。ありがとうございました」

 

 

 

そして私達はそれぞれ目的のお花を購入し、店を後にしました。

 

 

 

かれん「そういえばれいかは今買った花をどうするの?」

 

れいか「明日とある行事で使おうと思いまして。かれんさんはどうされるのですか?」

 

かれん「私も同じよ。明日は重要な行事があるから。それに使おうと思ってるの」

 

どうやらかれんさんにも何か目的があって使うのですね。なんだかホッっとしちゃいます。

 

れいか「やっぱり、こうやって眺めていると落ち着きますね」

 

かれん「ええ。心がとても…」

 

 

 

お花には、人々を幸せにするだけじゃなく愛や希望が溢れてるものだと私には感じます。様々な種類でその効果は違いますし、ものによっては卓越した雰囲気を漂わせるものだと実感します。これなら……、

 

 

 

かれん「れいかはどんな花を買った?」

 

れいか「私は五色のバラです。ちょっと小さいですが、みんなが幸せになってくれるのならそれでいいです」

 

 

 

みゆきさん、あかねさん、やよいさん、なお、そして私のイメージカラーなら離れていても繋がってくれるはずかもしれません。なぜなら私達は共にいる仲間なのだから…。

 

 

 

かれん「そろそろお茶にしましょうか。この近くに喫茶店があるらしいわ」

 

れいか「はい。そうしましょう」

 

 

 

丁度いい時間になってきましたので、私達は一旦お茶の時間にすることにしました。


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