私は今ポップと一緒にとある庭園のお花を見ています。どれも彩がとても綺麗です。
れいか「そういえば明日の交流会用の花束も見ていかないといけませんね」
ポップ「交流会って明日はどうされるでござる?」
れいか「実は明日、他の学校の生徒との交流会があるんです。そのための花束が必要なのでいくつか調達しようと思ってます」
自分のポケットからメモを取り出して内容を確認します。やはりこれだけの量があれば結構大変ですね。
ポップ「それは大変でござるな。流石にかなりの量になりそうでござる」
れいか「仕方ありませんね。これも生徒のみんなを楽しませるための催し物ですし」
ここでビニールハウスに入ると、珍しいお花を眺めている人がいました。なんでしょうか、この真剣な表情は…。
???「この花だったら、みんな喜んでもらえそうね」
れいか「あの、すみません。そのお花はなんていうのでしょうか?」
私は思わずお花を眺めていた人に声をかけてみます。この色はあまり見かけませんが…。
???「これはハナミズキっていうのよ。普段見るものとはちょっと色が違うけど、青くて静かな感じがするでしょ?」
れいか「ハナミズキは私も知っていますが、青色のハナミズキってあまり見かけないですね」
ポップ「れいか殿、少しの間留守にするでござる。拙者もちょっと花を眺めてたいでござる」
れいか「早い内に戻ってきてくださいね?」
するとポップはスタコラサッサとビニールハウスの外へ行ってしまいました。一体どうしたのでしょうか…?
れいか「私もその花、好きですよ。他にはコスモスとかも好きです」
???「あなたも好きなのね。私は色々と見ていたりするわ、その時の時期に合った花をね」
ハナミズキを眺めていたのは私より年上に見える女性。とても大人らしい雰囲気です。
れいか「あの、もしよかったら私にもお花のことの話を聞かせてくれてもよろしいでしょうか」
???「いいわよ。私も丁度花を買いに行こうと思ってきたわけだし」
れいか「そうですか。素敵なお花が見つかるといいですね」
私は思わず微笑んでしまいます。なんだか心優しい人ですね。
???「それじゃ、今日は私と一緒に花を買いましょう。それでいいかしら?」
れいか「はい、ありがとうございます」
???「ところであなたの名前は?」
れいか「青木れいかって言います」
私は笑みを浮かべながら自己紹介します。ちょっと照れちゃいました…。
???「なかなか素敵な名前ね、私は水無月かれん。よろしくね」
どっかで聞いたことのある名前ですが、気のせいでしょうか…?
れいか「というわけで、私の方こそよろしくお願いします」
かれん「ええ、お互いに素敵な花を見つけましょう」
すごく心が落ち着くような気持ち…。もしかしたら私に新しい発見が見つかったのかもしれません。清き道という新しい発見が……。
???「ゼツボーグの出番はまだまだのようだ。この世界で使用するべきではなさそうだ…」