補足 この物語はいつものプリキュアオールスターズと違い、パラレルワールドではありません。つまり本編世界のものです。なので最初からお互いのことは知りません。
みゆきの目の前にいるのは黒くて大きい謎の物体、しかも保健室の窓から見える距離である。その物体は彼女に気づくことなく今はウロチョロしている。
みゆき「…何なの?とても不気味な感じがする…」
戦慄するのも無理はなかった。今はあの物体がいなくなるのを待つしかないだろうと必死で願うみゆき。だが…、
???「コワイナー…」
謎の物体は徐々にみゆきがいる方角へ向かっていた。いや、もしかして気づいてないのではとみゆきは感じる。
みゆき「本当はいけないけど、外へ出て様子を確認しないと…」
一か八か、みゆきは外で様子を確認することにした。もちろん、気づかれては不味いので気配を隠しつつ慎重に抜け出した。
みゆき「あれはアカンベェ…?でも違う、あれは何…?」
ビビりながら黒い物体の背後を覗く私。正直、あんな得体のしれない生物に近づくなんてたかが知れてるけどね…。でもこわいなーって感じなことを言っていたけど、なんだろう…?
???「コワイナー」
みゆき「ここは忍び足で…(ガサッ!)あ!?」
しまった!足音を立てちゃった!
???「コワイナー…」
あれ?気づいていないのかな?ならラッキーかも。
???「ねぇそこのお嬢さん」
え?誰だろう…。
みゆき「あの~、どちらさまでしょうか?」
???「誰って?僕はL。君達プリキュアを消滅させるために生まれた存在」
みゆき「…!?」
突然青髪の青年が予想だにしなかった言葉を口にした。まさか…、
L「星空みゆきちゃん。いや、キュアハッピー。君は気づいていないのかい?」
みゆき「何で私のことを知っているの…!あなたはなんなの!」
L[言ったでしょ?君達プリキュアを消滅させるために生まれた存在だって。そうか、僕はネオフュージョンの一員。君達がいる世界を他のプリキュアの世界と連結させ、一つにしたんだよ」
みゆき「私達以外にもプリキュアがいる世界?」
あまり理解できない状況に思わず首を傾げてしまう。私達以外にもプリキュアはいたんだ…。
L「そう、本来ならばプリキュア達は最初から全員知ってることとなっている。なのに次元の歪みがおさまらなくて本来の君達の世界同士が混ざり合ったってわけさ」
みゆき「じゃあプリキュア全員を集めてどうするつもり!?」
L「戦争だよ。プリキュア達による戦い。今までプリキュアが倒してきた敵達を総集結させて本当の戦いを引き起こすんだよ」
本当の戦い…?一体それはなんだろう…。
L[まぁいいや、とりあえず一人見つかったことだしやっちゃっていいよコワイナー」
コワイナー「…コワイナー」
みゆき「こんなところで諦めるわけにはいかない!あなたの好きにはさせないんだから!」
黒い物体を操るLと名乗る青年。すると、
のぞみ「ちょっと待った~!!」
みゆき「のぞみちゃん!?」
L「ほぉ、あの子は…」
突然のぞみちゃんがかけつけてくれた。って今授業中だよ!?
のぞみ「みゆきちゃん、大丈夫?」
みゆき「うん、それより授業は?」
のぞみ「実はとある書類を七色ヶ丘中学に届けて欲しいとうちの先生に頼まれて…」
L「夢原のぞみ。いや、キュアドリームか…。君も僕の邪魔をしにきたようだね」
のぞみ「どこの誰かは知らないけど、私の友達に手を出したらただじゃおかないんだから!」
L「なるほど、じゃあまとめて潰そうか」
コワイナー「コワイナー…」
のぞみ「ってなんでコワイナーがいるの!?」
のぞみちゃんはあの怪物のことを知ってるのかな?いや、そんなことより早く…!
L[どうする?始めるの?」
のぞみ みゆき「「当たり前よ!!」」
私達はそれぞれ変身アイテムを取り出し…、
のぞみ「プリキュア・メタモルフォーゼ!!」
みゆき「(レディ?)プリキュア・スマイルチャージ!!(ゴーゴー、レッツゴーハッピー!)」
それぞれ掛け声をあげ、光に包まれる。すると、姿を変えて可愛らしい戦士へと変化する。
ドリーム「大いなる、希望の力!キュアドリーム!!」
ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!!」
そして私達は伝説の戦士、プリキュアへと変身した。
L「キュアドリームとキュアハッピー。これは実に興味深い…」
コワイナー「コワイナー…!」
怪物はおもいっきり襲いかかろうとするが…、
ドリーム「行くよハッピー」
ハッピー「うん!私達の力を見せてあげよう!」
私達にはそんなの怖くない!だって、私達は強いんだから!!