私達はLと名乗る男の罠に嵌り、ナッツを人質として囚われてしまう。それに観覧車の扉が閉まっているため、どうにかして出なければナッツが危ない。ここは慎重に行動しないと…!
L「それじゃ、君達には扉が閉まっている観覧車から脱出してもらうよ。勿論制限時間有りでね」
ミント「かなり過酷になりそうだけど、気を引き締めていかないと…!」
マーチ「当たり前だよ、早くしないとナッツが危険だし…」
L「軽く説明しておくね。君達が乗っている観覧車は時間が経過する毎に上にあがってゆく。当然扉を壊したら君達の勝ち、この妖精君を返すしてあげる。ただし、それまでの間に邪魔者が来るから気をつけて。もしできなかったらこの観覧車は大爆発を引き起こし、君達は死ぬのさ。勿論この妖精君の命もないと思うけどね」
楽しそうに説明するLに、私はかなり怒りを溜め込んでいた…。
マーチ「ナッツに酷い目に合わせたら許さない、絶対に…!」
ナッツ「とにかく落ち着いて立ち向かわないとだめナッツ…」
ミント「ナッツさん、今助けるから待ってて!」
L「準備はOKかい?それじゃ脱出ゲームの開始だよ。時間は日没までだよ」
こうして、ナッツの命をかけたギリギリの脱出が始まった。当然私達にも影響される。
ミント「まずは自力で開けることからね。せぇの!(ギギギギ…)」
マーチ「ふんんんん…!(ギギギギ…)」
まずは両手を使って開けることにした。だが余裕で開かない。
ミント「やっぱりこれだけでは開かないわ、どうすれば…」
マーチ「次は私に任せてください。どうにかして開けてみせますよ」
ミント「お願いね」
マーチ「プリキュア・マーチシュ―――いやぁあああああああ!!」
次に私が突破しようとするが、突然目の前に苦手なものが現れた。何これ!?私に対しての嫌がらせ!?
L「キュアマーチ、君の弱点はわかるんだよ?確か虫が嫌いだったんだね」
咄嗟に現れたのは私の天敵の虫。しかもスズメバチ…。
L「そのスズメバチには数十倍の猛毒が入ってるから刺されたら危ないよ?」
ミント「それは危ないわ!マーチをやらせない!プリキュア・エメラルドソーサー!(ビィン!)」
すると私に襲い掛かるスズメバチをミントがバリアで守ってくれた。た、助かったぁ…。
マーチ「こうなったら強行突破を―――ってまだいるのぉ~!?」
だがまだ虫がいくつか飛び回っている。これじゃ行動すらできない。
ミント「なら私がなんとかするわ、はぁああああ!(バシュ!)」
L「さぁ、そろそろ時間だよ。おいで、ウザイナー(パチン)」
ウザイナー「ウザイナー!(ドン!)」
すると観覧車の外側に何か巨大な怪物が現れた。こんな時に…!
ミント「何あれ、見たことないわ…」
マーチ「アカンベェじゃないし、なんなの?」
L「驚いた?こいつは君達には知らないだろうね。そうだよ、ここを突破するには仕掛けにも耐えなきゃいけないからね」
あの怪物について何か知ってるだろうか…?だが今はそんなことを考えてる暇など…!
ミント「とりあえず猛毒を持った虫を排除したわ。あとはあの怪物を浄化しないと!」
マーチ「でもその前に扉を開けないと、てやぁああああ!!(ドン!!)」
ここで扉に蹴り一発をお見舞いした。しかし…、
L「あれ?そんな攻撃じゃびくともしないよ」
ミント「壊れない…?」
マーチ「そうか、この扉はかなりの衝撃に耐える使用なんだ。だったらおもいっきり技をぶつけないと…!」
蹴りだけでは破壊されないようだ。ならばこれで…!
マーチ「プリキュア・マーチシュート!!(バシュン!!)」
ナッツ「これならいけるナッツ!」
ミント「どうかしら!」
これなら壊れるはず…!どうだ…?
マーチ「…そんな。壊れてない……?」
L「だから言ってるでしょ?そんなショボイ技でびくともしないって」
ミント「傷一つついていない…」
な、なんで壊れないの……?