ナッツ「こまち、行きたいところはあるか?」
こまち「そうね。ちょっとお洒落な公園でもいいかしら」
なお「どんなところですか?」
こまち「それは来てみてからのお楽しみよ」
野原で一息ついた私はこまちさんとナッツの誘いで少し風物のいい公園に行くことになった。正直、私にとってあまり認識し難い意見だと思うけどたまには女の子らしく一緒に過ごすか。
ナッツ「なお、短パンで寒くないか?」
なお「ちょ…!?」
こまち「ナッツさん、ちょっと言いすぎよ…?」
突然ナッツに思いもよらない一言を告げられる。は、恥ずかしいじゃない…!!
ナッツ「きつく言ったつもりはない。ただ、もう少しお洒落な服装にするのも大事だと思ったんだ。よかったら衣服店でこまちと一緒に決めていけばいい」
こまち「いいアイディアだわナッツさん。それだったら私がなおさんのためにとってもいい服を選んであげるわ」
なお「いいんですか!?あ、ありがとうございます…」
なぁんだ、てっきり嫌らしいことかと思ったよ。ナッツって結構男前かも…。
こまち「これは私となおさんの仲よ。こんなこと滅多にないし」
なお「私、あんまりファッション気にしてもいないし大丈夫かなぁ…?」
ナッツ「どうやらこまちもどっかの誰か達に似てきたかもな」
こまち「何か言った?」
ナッツ「なんでもない。それじゃ早速向かうとするか」
少しにやけながら言葉を塞ぐナッツ。こうして私の服選びにこまちさんが手伝うことになった。
~~とあるデパート~~
こまち「ここがいいかしら?」
ナッツ「色々と品揃えがいいかもな。そしたら俺はちょっと近くのベンチで休むからお前らで選んでおいてくれ」
なお「全くナッツは色々と気が利いてるかもね。ってこまちさん、何をしてるんですか…?」
とあるデパートで私の服選びをすることとなったけど、どうやらこまちさんが早速何かを発見したようだ。
こまち「こんな服はどうかしら?」
なお「これは…、何ですか?」
こまちさんが持ってきたのはいかにもツギハギの目立つような模様のTシャツだった。これはこれで微妙かも…。
こまち「これはストリート系女子に人気なブランドの一種よ。ちょっと色のバランスが悪いけどこれでも結構可愛いのよ」
なお「ちょっとこれはタイプじゃないかも…。違うやつ持ってきてもいいですか?」
やはり私にはこういうのは好きになれないな。
こまち「だったら更衣室に行きましょう!私がきっといい組み合わせを持ってくるからちょっと待っててね!(ダッ!)」
なお「こまちさん!?」
するとこまちさんが突然エンジンを全開してすぐに次の服を探しに行った。これ、大丈夫だろうか…?
そして進むこと十分。
なお「お待たせ!って似合ってますか…?」
こまち「なかなか素敵だけどまだ可愛くなれる余地はありそうね…!」
次に持ってきたのはレモン色のTシャツの上にユリの花柄が描かれているパーカーで下は水色のロングスカートというかなり新鮮な組み合わせ。私としては結構気に入ってるけどね。
こまち「他の組み合わせを持ってくるわね!(ダッ!)」
なお「やれやれ…」
果たして、次は何を持ってきてくれるやら…。
そして時間は更に進むと、
なお「ジャーン!!」
こまち「これは当たりの組み合わせだわ」
次に持ってきてくれたのは緑色と黄緑色のハーフ色のチュニックにタイトなデニムのスカートだった。するとここでこまちさん自身もOKを出したようだ。
なお「どうですか、この組み合わせは?」
こまち「とても素敵よ、特にスカート周りのフリルも結構生かしているし」
ナッツ「どうやら決まったようだな、なかなか似合ってるぞ」
そして一休みしていたナッツもようやく来てくれたようだ。ちょっと照れくさいな…。
~~数分後~~
なお「ありがとうこまちさん、なんだか心も穏やかになった気分かも」
こまち「お礼なんていいのよ、なおさんが喜べばそれでいいし」
ナッツ「じゃあそろそろ行くか」
なお「ちょっとナッツ!?あまりくっつかないで!」
こまち「ナッツさんはなおさんが心配だから気を使ってるのよ。勿論私に対してもよね?」
ナッツ「こまちには色々と学んできたから、多少のことはな」
なお「なんだかドキドキしちゃうんだけど…」
デパートから出ると、早速公園に向かうことにした私達。これはこれでカップルっぽく見られてしまうなぁ…。
ナッツ「そういえばあそこの公園には観覧車があるみたいだからよかったら乗っていくか?」
こまち「それ賛成ね。なおさんもどうかしら?」
なお「是非とも…、お供させてください!(かぁ~…)」
ヤバイ、私の顔が赤くなってゆく…!もしかして…、胸のドキドキが止まらない…!?