プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

35 / 237
今回から緑コンビ回です。


第27話 安らぎの午後

なお「れいかはこれからどうするの?」

 

れいか「私はちょっと用事がありまして、あかねさんも身体を動かすために体育館へ行っていますからね」

 

なお「そっか。だったら今日はこれで解散だね。れいか、明日は交流会だから進行係頑張ってね」

 

れいか「はい、なおも体調管理をしっかり気をつけてくださいね?」

 

 

 

結局、私一人になっちゃったなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は緑川なお。いつも前に向かって直球勝負してるんだ。今は丁度私の家でカレーを食べ終わった頃で、親友のあかねとれいかはそれぞれの用事で帰っちゃったし、私一人きりなんだ。だけど今は他にやりたいことを探していて、それがまだ定まっていない。一体私の新たな楽しみってなんだろう…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお「みゆきちゃんとやよいちゃんもいてくれたら暇つぶしになってたけど、今日は二人とも用事あるし。あとお父ちゃん達全員外出しているから暇だなぁ」

 

家を出て近くの野原で散歩する私は空を眺めるように呟いた。それからキャンディとポップも行きたいところがあって今はいないし、本当に私一人だけ。せめて弟達とキャッチボールやりたかったかも。

 

なお「キャッチボールか…。あそこの子供達は元気にやっているなぁ。やっぱり子供だね」

 

 

 

少年A「そこのお姉ちゃん、ボールとってくれない?」

 

 

 

すると私の目の前にボールが転がってきて、遊んでいた少年が声をかけてきた。そうか、私もなんだか仲間に入れて欲しい気分になってきたかも。

 

 

 

なお「いいよ、その代わりお姉ちゃんも混ぜてくれないかな?」

 

 

 

少年B「ありがとう!僕達暇だったから丁度よかったよ!」

 

 

 

少年C「僕達でよかったら喜んで歓迎するよ!」

 

 

 

遊んでいた他の少年達も私を歓迎してくれた。ようし、ここはビシッと決めちゃおうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~十分後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお「楽しかったよ、ありがとう!」

 

少年A「僕達の方こそありがとう!」

 

少年B「またキャッチボールやろうね!」

 

少年C「次は絶対負けないからね!」

 

 

 

少年達とキャッチボールを終えた私は少年達と別れを告げた。っていうか、なんだか眠くなってきちゃった…。

 

 

 

なお「ふぁああああ…。ちょっと昼寝でもするか…」

 

 

 

私は眠くなってきたので、少しだけ昼寝することにした。ここは少しでも休んでおかないとね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「―――ぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰だろう…?私を起こすのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「―――ねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?気がつけば結構寝ていたかも…。でも私を起こすのは誰…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ねぇ、そこのあなた―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお「うぅ…」

 

 

 

???「こんなところでずっと昼寝していると虫さんが来るわよ?」

 

 

 

一体何の冗談を……。

 

 

 

なお「っ!?いやぁあああああああああ!!」

 

 

 

???「やっと目が覚めたわ」

 

 

 

すると私の鼻に、一匹の蝶が止まっていた。これって私に対しての嫌がらせぇ!?

 

 

 

なお「やだやだやだぁ!!」

 

???「どうして可愛いちょうちょさんを怖がるの?」

 

さっきから私に声をかけてきたのは緑色の髪でカチューシャをしているお姉さんらしい人だった。だから私を起こしたんだぁ…。

 

なお「もう行っちゃった…?」

 

???「もうどこかへ行ってしまったわよ?」

 

なお「実は私、虫が苦手で…」

 

???「どうして苦手なの?」

 

なお「あの奇妙に動く様がどうしても身体が受け付けなくて…」

 

???「うふふ。あなたって結構面白いわ」

 

緑色の髪のお姉さんが突然笑い始めた。なんだかバカにされてるような気がするんだけど…。

 

なお「私は別に面白い意味で言ったつもりじゃないんですけど…。ところで何をしているんですか?」

 

???「ちょっと小説のアイディアをメモしているのよ」

 

なお「小説かぁ…。私には結構難しそうかも」

 

???「そんなことないわよ。文字を見てどういうことが語られているかが大事なの。あなたも何か新しいことを探しているの?」

 

お姉さんが私の顔を眺めるように尋ねてくる。新しいことかぁ…。私にはあるんだろうか…?

 

なお「今は特にないです…」

 

???「それだったら私が読んでいる小説貸してあげる。これであなたも何かを発見できると思うわ」

 

なお「ありがとうございます。私、緑川なおって言います」

 

???「素敵な名前ね。私は秋元こまち。気軽に接してもいいわよ?」

 

こまちさんから小説を受け取った私は少し心を和ませた。そうか、これで私の新たな出来事が見つかるかもしれない。

 

 

 

ナッツ「こまち、そこにいたか」

 

 

 

こまち「ナッツさん、ここよ」

 

なお「彼は誰ですか?」

 

こまち「私の知り合いのナッツさんよ」

 

ナッツ「今日も小説のアイディア探しか。いいのが見つかるといいな。ところで彼女は誰だ?」

 

こまち「今知り合ったばかりのなおさんよ」

 

なお「は、初めまして…」

 

ここでこまちさんの知り合いである人物がやってきた。なんだか男前だね。

 

ナッツ「俺のことは軽く接しても構わない、こまちが世話になっている」

 

なお「私もさっき知り合ったばかりだから、まだわからないこともあるし…」

 

こまち「なおさんって天然かしらね?」

 

なお「ちょっとこまちさん!(もじっ)」

 

ナッツ「なお、少し落ち着いた方がいいぞ?」

 

私の天然っぷりに二人が笑い出した。まぁこれから二人のことを知ることになるから今日の残りの時間を過ごすか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

L「わかったよR。次のターゲットはキュアミントとキュアマーチだね」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。