プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第2話です。みゆきちゃんの狂い始めに心がヒヤヒヤしそうです…


第2話 いつもと違う日常?

あかね「大丈夫さかいなみゆき、さっきから何もわからないような顔しとって」

 

なお「もしかしてみゆきちゃん寝不足なの?目の下に隈できてるし」

 

私の顔を覗き込むように見つめるあかねちゃんとなおちゃん。HRが終わり、一時間目の授業の準備をしようとする私を心配してくれているようだ。そうそう、やよいちゃんとれいかちゃんは今身体測定の準備をするためにお手伝いをしているんだって。

 

みゆき(ここで言うべきかな…?いや、言わないと…!)

 

キャンディ(みゆきは大丈夫クル…?)

 

さっきのことを必死になって伝えないと…!

 

みゆき「あのさ、一つ聞きたいことがあるんだけど」

 

なお「どうしたの?さては身体測定の結果が気になるの~?」

 

あかね「まだ始まってへんけどな。もしかみゆきは自分のバストサイズを気にしてるんちゃうか?」

 

みゆき「違うってばぁああ!!そういう意味じゃないの!さっきの他校との交流会のことなの、どうして勘違いするの!?はっぷっぷ~!」

 

なお「みゆきちゃんがタコみたく顔が膨らんでいるね…」

 

あかね「悪かった、冗談やで。それよか話したいことを説明してくれへんか?」

 

私は自分の膨らんだ顔を整えてから二人に説明する。多分二人もわからないと思うんだけど…。

 

みゆき「あのさ、サンクルミエール学園ってわかる?」

 

多分ここの近くにはないはずよね。恐る恐る二人の答えが気になるわたし。すると…、

 

 

 

あかね「みゆき、何アホな発言しとるねん。わかるに決まってとるやろー」

 

なお「そうだよ、みんな知ってるから。で、それがどうしたの?」

 

みゆき「……どうして知ってるの…?」

 

 

 

予想外の答えが返ってきました~。

 

 

 

あかね「何でってみゆき、ホンマ記憶が薄れてきたんちゃう?」

 

え?私は昨日まで聞いた覚えすらなかったはず…。

 

なお「そうだよ、明後日行われる大イベントだよ?」

 

この時私はこう思った。

 

 

 

わからない。

 

 

 

なぜ二人はサンクルミエール学園を知ってるの?確か昨日私達はアカンベェと戦っている最中だったはずだけど突然目の前が暗くなって眠ってしまったんだけど…。もしかして今私は夢を見ているのかな…?

 

なお「みゆきちゃん、大丈夫?」

 

あかね「どうも落ち着かん顔しとるなぁ。いっぺん顔を引っ張ってやろか?」

 

みゆき「頼むね…」

 

そう言うと、あかねちゃんは全力で私の顔を引っ張った。というか痛すぎるんですけどぉおお!!

 

みゆき「痛い痛い!!ストップ~!!」

 

あかね「すまんなぁ~、つい本気出してもうて」

 

みゆき「力加減がなってないよぉ~!(しくしく)」

 

なお「で、どうだった?」

 

みゆき「痛かったです…」

 

やっぱり夢じゃなかった…。ということは今私はおかしい発言をしていたわけ?

 

あかね「まぁみゆきはドジやから痛がるのはしゃーないけどなぁ」

 

なお「全くだよ、さりげなく泣いてたし」

 

みゆき「なおちゃんまで攻めないでよぉ~!」

 

私は悪くなにのに~!はっぷっぷ~!

 

なお「話を戻すけど明後日サンクルミエール通信の増子美香さんが七色ヶ丘中学(うち)について取材してくれるらしいよ」

 

あかね「まだ生でみたことないんやけど、楽しみやなぁ」

 

だめだぁ…やっぱり理解に追いつけない。あ、そうだ。やよいちゃんとれいかちゃんならきっとわかってくれるはずだよね。

 

みゆき「そろそろ授業が始まっちゃうからちょっとやよいちゃんとれいかちゃんを呼んでくるね」

 

なお「確かに授業がもう始まっちゃうね。わかった、お願いねみゆきちゃん」

 

あかね「遅くなるんやないで~」

 

そう言うと、私は二人を呼びに行くことにした。あと今のことをしっかり説明しないとね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンディ「みゆき大丈夫クル?あかねとなおは不思議そうな顔をしていたクル」

 

みゆき「キャンディはわからないわよね!私の気持ち!(プンプン)」

 

キャンディ「そんなに怒らなくてもいいクル…。ちょっと複雑な気持ちになってきたクル」

 

逆にこっちが複雑な気持ちになりそうだよ…。でもやよいちゃんはミステリアスで漫画チックな話を受け入れそうで、れいかちゃんは真面目だしあまりそういうのにはリアクションをとってくれなさそうだし…。

 

れいか「みゆきさん、どうしたのですか?」

 

やよい「すっごくやつれた顔をしてるけど」

 

みゆき「やよいちゃん、れいかちゃん!?いや、これはその…」

 

呼びに行く暇もなくやよいちゃんとれいかちゃんがやってきた。まぁこれはこれでよしとして…、

 

みゆき「別に何でもないよ?それより二人に聞きたいことがあって…」

 

やよい れいか「「聞きたいこと?」」

 

みゆき「実は……」

 

 

 

~~二人に事情を説明中~~

 

 

 

れいか「みゆきさん、いっぺん病院に行った方がいいですよ?」

 

やよい「まさかみゆきちゃんがそんな重要なことを忘れるなんて…」

 

やっぱり通用しなかった~!!ちなみにキャンディもみんなと同じくわかっていたようです…。

 

みゆき(おかしい、これは何かの間違いだよ。そうだ、学校が終わったらのぞみちゃんに話を―――って行ったところでどこにいるかわからないよね…)

 

れいか「どうやら興奮しすぎのようですね。一回保健室で休んだ方がいいですよ?」

 

やよい「そうだよ、体調を崩したら身体測定どころじゃないからね?」

 

二人が心配してくれると、「ありがとう。お言葉に甘えて休むよ」と返答する私。それから保健室で休むことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「はぁ~やっぱり誰もわかってくれないなぁ…」

 

保健室のベッドで横たわりながら呟く私。ちなみにキャンディは校外をうろちょろしているらしい。

 

みゆき「ここは一回寝た方がいいかも…」

 

疲れを癒すため、眠りにつくことにした。すると…、

 

 

 

ドオオオン!!

 

 

 

外から何か爆音が聞こえた。

 

みゆき「…何?」

 

音が気になったので窓を覗いてみた。そこには何か黒くて謎の物体の姿があった。

 

 

 

???「コワイナー…」

 

 

 

みゆき「……あれはなんなのよ……」

 

 

 

 




突然の敵の登場。次回から戦いに入る予定です。

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