プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第23話 弾けるピカリン・レモネードピース⑨

うらら「そろそろ街に到着しますね」

 

やよい「あそこの人達に聞き込みしてみようよ」

 

三つ目の在り処を探るために、近くの町で聞き込み調査をすることにした。あ、ちなみにさっきのことはみゆきちゃん達には絶対言えないからね…。

 

 

 

街人「ようこそ、君達は他所から来た娘達みたいだね。もしよかったらゆっくりしていくといいさ」

 

うらら「はい。それではこの街の案内をしてもらえると助かります」

 

街人A「いいよ。僕もこの街に住んでから結構長いからね」

 

やよい「よろしくお願いします」

 

街に入った私達は早速街のお兄さんに案内をしてもらうことにした。ちなみにプリキュアの姿のままじゃ大変だったと思ったため、一度変身を解除している。そういえばさっきから何も食べてなかったからお腹がペコペコかも。

 

 

 

街人B「見かけない娘達じゃないか。もしかして腹が減っているのか?」

 

 

 

すると別の街人が大量の荷物を抱えながら声をかけてきた。もしかして買い物をしていたのかな?

 

うらら「ちょっとお腹がすきまして…」

 

やよい「この辺りにいいお店はありませんか?」

 

街人B「それならうちの店に来るといいさ」

 

街人A「わざわざすまないなぁ。僕もごちそうさせてもらうよ」

 

どうやらあの人は店を経営してるんだね。一体どんな場所なんだろう?荷物を抱えているおじさんの店に私達はひとまず向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~数分後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街人B「お待たせ。うちの自慢のパスタだよ」

 

街人A「あなたのパスタはとても上手だね」

 

うらら「うわぁ~…。美味しそうですねぇ…」

 

やよい「いただきます!」

 

私達が向かったのは人混みの多いイタリア料理店。さっきのおじさんは買い出した材料で私達とお兄さんにパスタを振る舞ってくれた。私にはボロネーゼ、うららちゃんには海鮮パスタ、お兄さんにはナポリタンを出してくれた。

 

うらら「おいひいへふぅ~♡(モグモグ)」

 

やよい「しっかり味が染みていてとても美味しいです」

 

街人A「僕は仕事を終えると毎日ここで食事するんだ」

 

街人B「君がここで食べるようになってから、結構親しくなったからなぁ」

 

おじさんが作ってくれたパスタに思わずとろけてしまう私達。これはもう一流のプロみたいな味かもぉ~。

 

うらら「ちなみにお付き合いはどれくらいですか?」

 

街人A「ざっと十五~六年程かもね」

 

街人B「もうすっかり家族みたいなもんだよ」

 

やよい「ロマンですね。私はそういうの好きですけどね」

 

街人B「わははは!それは面白い冗談だ!」

 

街人A「これは面白い話だねぇ」

 

私が思ったことに笑ってしまうお兄さんとおじさん。もぉ~!折角いいことを言ったのにぃ~!

 

街人A「ごめんごめん。つい笑っちゃって」

 

街人B「こんなに面白いことを言ってくる娘、滅多にいなかったからねぇ」

 

そしてすぐに謝る二人。全く、そこらへんに関してはデリカシーないんだから…。

 

うらら「ところでお二人にお聞きしたいことがあります」

 

街人A「どんなことなんだい?」

 

やよい「大したことじゃないんですけどね」

 

少し落ち着いたところで本題の件について尋ねてみた。

 

うらら「じつはこの島のどこかにあるという水晶玉について伺いたいのですが…」

 

街人B「水晶玉?それはどんな形をしているんだ?」

 

やよい「丸くて手のひらサイズぐらいの大きさでそれがいくつかあるんです。今私達の手元には赤と青の水晶玉があるんです」

 

街人A「ちょっと見せてもらってもいいかな?」

 

二人の要望通り、二つの水晶玉を見せることにした。でもいきなりこんなこと言ってもわかってもらえなさそうだし…。

 

 

 

街人A「これは…!?」

 

街人B「まさかだとは思ってはいたが…、そういうことだったのか…!」

 

 

 

すると二人がとても驚いたような顔をしながら戦慄してしまった。

 

街人A「君達、なんて大事なものを手に入れたんだ…」

 

街人B「これがあれば迷ってしまったところもすぐに元の場所へ戻れると言われる伝説の水晶玉ではないか…」

 

うらら「それなんですけど残り三つを日没の六時半までに手に入れないといけないんです」

 

やよい「実のところ私達は急いでいるんです」

 

街人A「ちょっと君達の事情を聞かせてくれるかな?」

 

街人B「困りごとなら相談に乗るよ」

 

私達が急いでいる理由をお兄さんとおじさんが聞いてくれることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~事情を説明中~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街人A「それならこの街のふもとの神社にいる女将さんに聞くといい」

 

街人B「あの人は俺達との長い付き合いだから何か助けてくれるはずだからさ」

 

事情を説明し終わると、二人は神社への地図を渡してくれた。そうか、その女将さんって人に聞き出せばわかるはずだよね。

 

うらら「ありがとうございます。それでは早速行ってみますね」

 

街人B「気をつけて行くんだぞ?」

 

やよい「はい、それからパスタごちそうさまでした!」

 

街人A「何かあったらこっちに戻ってくるんだよ!」

 

在り処を教えてもらった私達はすぐに街のふもとの神社へ向かうことにした。これなら残りの水晶玉についてわかるかもしれないわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~別の世界~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるか「…この歪みは何……?」


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