プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第20話 弾けるピカリン・レモネードピース⑥

一つ目の水晶玉を手に入れるため、私達は森林付近の遺跡へ突入した。おそらくそこに水晶玉があるはずだと思う。さっき読んだ石版からそう刻まれてたから間違いではないかもしれない。

 

 

 

レモネード「ちょっと不気味な感じがしますね…」

 

ピース「うん、何かが出てきてもおかしくない程の空間かもね…」

 

 

 

暗い赤色の光に照らされる遺跡はとても禍々しい。まるで死者が成仏しきれなかったための墓場と言えるぐらいの不気味な遺跡でもある…。レモネードはちょっと身震いをしてしまうが、私はそれを耐えながら先頭に立って進む。

 

 

 

レモネード「そろそろ到着します。っ!これは…!」

 

ピース「どうしたの?っ!あれが……!」

 

正面を向くと、そこには巨大な玉座の前に赤い水晶玉が置いてあった。やっぱりこの遺跡の奥の方にあったんだ…。

 

レモネード「どうやらこの石版の予言通りでしたね」

 

ピース「よし、早速手に入れようよ」

 

ちなみに今レモネードが持っている石版にはどこに水晶玉が置いてあるかが記してある。だから苦労することもなかったってことみたいだね。速く先に進みたいため、私は早速水晶玉を取り出そうとした。ところが……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガコーン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レモネード「あれ?今何かが開いたような…」

 

ピース「いや、気のせいだと思うよ…?」

 

突然何かが開いた音が鳴り響いた。しかも足が地面に踏んでいる感覚もない…。よって、

 

 

 

レモネード ピース「「きゃああああああああ!!」」

 

 

 

私達は水晶玉を手に入れるまでもなく、奈落の底へ落とされてしまった。って全然達成感がないよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~遺跡の地下~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レモネード「大丈夫ですか?」

 

ピース「うん、なんとかね…。でも辺りが真っ暗だし…」

 

落ちた場所は遺跡の地下。どうやら私達は罠に嵌ったかもしれない。けどここからどうやってさっきの場所へ戻ってくるかが問題なんだけど…。

 

レモネード「とりあえず先へ進みましょう」

 

ピース「そしてなんとかして戻らないと」

 

今考えても仕方ないのでそのまま先へ進むことにした。せめて明かりを照らすような物があればすごく楽なんだよね。

 

 

 

H『頑張っているかしら?』

 

 

 

ピース「あ、さっきのお姉さん!」

 

すると遺跡のどこかからさっきのお姉さんのHが声をかけてきた。次は何を言ってくるんだろう…?

 

 

 

H『どうやら一つ目である赤い水晶玉の在り処を見つけたようね。だけどね、それを簡単に取らせるわけにはいかないのよ』

 

 

 

レモネード「どうやったら取れるんですか?」

 

 

 

H『もし赤い水晶玉が欲しいなら今あなた達がいる地下から脱出することね』

 

 

 

地下から脱出?どういうことだろう…?

 

 

 

H『あと数十秒後にどこかで巨大な岩が転がってくる。あれに潰される前に地下のどこかにある隠しスイッチを押して地上へ上る階段を見つけ出すのよ。勿論明かりなんて照らすつもりなんてないわ』

 

 

 

レモネード「数十秒後!?」

 

ピース「そんなの無茶だよ!?」

 

そんな無謀な挑戦どうやってクリアするの!?しかも一分も経たずにだよ!?

 

 

 

H『それじゃあ一つ目の水晶玉を手に入れられたら二つ目の在り処を手に入れるチャンスだと思っても構わないわよ。バイバイ♪』

 

 

 

しかも全然話を聞いてないし!!

 

 

 

レモネード「どこからか転がってくる音が聞こえてきます!」

 

ピース「まだ準備できてないのにぃ~!」

 

 

 

ゴロゴロゴロゴロ!!

 

 

 

レモネード「やっぱり後ろから来てます~!」

 

ピース「わxそあんふぉふうyういfびじゅげふgさfへういgふぇwぷえぷr@@!????」

 

もういやだぁああああああああ!!

 

 

 

レモネード ピース「いやぁあああああああああ!!」」

 

 

 

もう何がなんだかわからない状態になってしまうが、それでも必死で逃げる私達。何が何でも絶対に抜け出してやるんだから!

 

 

 

レモネード「こうなったら、プリキュア・プリズムチェーン!(バゴォオオオン!!)」

 

ピース「意地でも階段を探す!プリキュア・ピースサンダー!(ドォオオオオン!!)」

 

 

 

もう躊躇なしに巨大な岩を破壊した。っていうか最初っからこうすればよかったんだ。

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

 

 

レモネード「開きました!!」

 

ピース「助かったぁ……(ホッ)」

 

 

 

周りの壁に当たってくれたおかげで隠し通路である階段が出てきた。これで元来たところへ戻れるね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H『あ~あ。結局最初の水晶玉を手に入れたみたいね。いいわよ、次からはこうはいかないんだからね…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~遺跡の入り口~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レモネード「やりましたね、最初の水晶玉ですよ!」

 

ピース「この調子で次の水晶玉を手に入れるよ!」

 

ようやく最初の水晶玉を手に入れた私達は次の水晶玉を手に入れることにした。

 

レモネード「次の場所は遺跡から数キロ離れた湖みたいです」

 

ピース「そこに行ってみようよ!」

 

レモネードは水晶玉を取った際に次の水晶玉がある場所の地図を拾ったみたいだって。これはお手柄だね!

 

レモネード「それじゃ、早速行きましょう!」

 

ピース「レッツゴー!」

 

勇気を振り絞り、次の水晶玉を探すことにした。さて、次はどうなることやら…。


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