プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第209話 選択①

みらい「ふぅ~疲れた~」

 

ことは「このまま寝たいね」

 

宿についた私達は部屋でのんびりすることに。そこでリコが今日の出来事を振り返りをした。

 

リコ「ひとまず有益な情報は突き止められなかったわね。なんとか犯人を追い詰めないといけないのに、これじゃお手上げ状態ね」

 

みらい「あんな酷いこと、絶対許せないよね 。これ以上被害を広めさせるわけにはいかない」

 

何よりも相手の特徴を解明できない限り追跡そのものが頓挫することになりかねない。最もこれから被害が大きくなり人々がそれを恐れ排斥するのも時間の問題なのだから。校長先生曰く迅速に疎開させるようにと指示を受けている。

 

みらい「でもあのファントムって人が言ってた認知上の世界というのが気になる。それはどういう基準なのか…」

 

リコ「その人自身にとっての世界ってことかしら?」

 

モフルン「難しい話は苦手モフ、でもモフルンも力になりたいモフ」

 

ことは「…うんうん、こういう時の助け合いだね。ちなみに私は全然理解できない、 テヘペロっ☆」

 

リコ「はーちゃんは大人しくしていてね…(はぁ…)」

 

詳しくわからないが、何らかの原因があるかもしれない。今はこの話題に関して何も触れないでおくとして、リコが校長先生に今日の報告をする。

 

リコ「ここに電話があるから、魔法学校に連絡できるわ。校長先生にここまでの状況を伝えないと」

 

みらい「本当に解決できるのかな…?まだわからないことばかりだし」

 

我ながら至ってシンプルな答えだった。今日まで合った出来事を通しても根本的に解明できていない。有力な手掛かりがあればもっと楽なんだけど…。

 

リコ「校長先生、こんな時間にすみません。えぇ、実はですね…」

 

リコが校長先生に連絡を取っている中、私はモフルンの頭を優しく撫でた。

 

モフルン「疲れたモフね」

 

みらい「うん。もうそろそろ寝れるよ、ゆっくり疲れを癒せるし」

 

ことは「は~…。眠た~い」

 

リコ「はい。明日の夜には戻るようにします、その間に……わかりました。それじゃ、おやすみなさい」

 

校長先生との通話を終えたリコは再び椅子に腰かける。ちょっと疲労が溜まった顔をしているようだ。

 

みらい「大丈夫?」

 

リコ「これくらい明日になればへっちゃらよ。一応校長先生も特に心配そうな感じじゃなかったし、問題はなさそうかも、多分…」

 

リコが少し自信のなさげな口調で答える。ストレスとか溜まってるのかな…?

 

みらい「目がしょぼしょぼしてる、早くベットに入って」

 

リコ「ごめんなさい。私、ここ数日間忙しかったみたい」

 

ことは「そうでもないよ。私達も一緒だったし、ね?」

 

モフルン「みんなで疲れをとればスッキリモフ」

 

モフルンとはーちゃん、そして私はリコが楽になるよう少しでも励ましてあげた。するとゆっくりと微笑んでくれた。

 

リコ「それじゃあ一足先に休ませてもらおうかしら…おやすみなさい」

 

徐々に声も静かになり、栄養ドリンクを一本飲み干してから眠りについた。私達よりずーっと頑張ってたもんね、流石リコだね。

 

みらい「私達はもう少しだけ起きてよう」

 

ことは「うん。丁度今日は星空が綺麗なんだよね、色んな星が見れるみたいだよ」

 

モフルン「モフルンはリコの隣に寄り添うモフ」

 

昼間に外でぐっすり寝たし、それなりに目が冴えてる気がする。いい星空が見れそうでワクワクもんだ。

 

ことは「見て、流れ星だよ!何かお願いをぉ…(ブツブツ)」

 

みらい「はーちゃん慌てなくても大丈夫だから、ゆっくりお願いするんだよ」

 

ことは「そうか…一回で終わるわけじゃないよね。落ち着いてゆっくりと…」

 

降り注いできた流れ星にいくつかお願いをしてみる私とはーちゃん。どうかこの願いが届きますように…。

 

みらい「次はどんなものが見れるかなぁ?」

 

段々星空に夢中になっていき、気がついたら意識が遠くなってきた。今の私が見える景色は…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「―――それがお前の答えか」

 

ミラクル「私の選んだ答えに、間違いはない…」

 

何これ…?あそこにいるの…私っ!?それに向こうにいるのは誰?ぼやけてよくわからない。

 

???「後悔しても知らないぞ、それでお前らが望む世界であるならば―――」

 

ミラクル「ここが…私の、いや…私達の本当のいるべき世界なんだから―――」

 

えっ?何、一体何が…うぅあぁ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことは「―――らい、みーらーいーっ!」

 

みらい「ひやぁ!?あれ?夢…?」

 

ことは「もう朝だよ、みらいってばいつの間にか窓の前に寝ちゃって」

 

みらい「私、何だが知らない夢を見ていたらしくて」

 

はーちゃんに叩き起こされた時にはもう次の日になっていた。これは自分でも全く理解できなかった。

 

モフルン「おはようモフ。今日も元気モフ」

 

ことは「ねぇねぇ、リコがすっかり元気一杯だよ」

 

リコ「おはようみらい。随分と寝癖がすごいみたいだけど、どうしたの?」

 

みらい「変な夢を、見た…感じ?」

 

続けてリコとモフルンも一緒に目を覚まして私に声をかけた。リコはすっかり疲れが抜けた感じらしい。

 

リコ「さぁ、早く支度して。朝ご飯食べに行きましょ」

 

ことは「はー!私もうお腹ペコペコ~」

 

モフルン「遠くから甘い匂いがするモフ」

 

みらい「さてっと…。行こうか」

 

私達は着替えて近くのレストランで朝食をとることにした。でも今日がこれまでで一番長い一日になるとはまだ誰も予想もしていなかった。


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