プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第205話 リコの迷い①

現在の天気は雨で時折大雨の予報となる。そんな中私達は次どうすればいいかを懸命に考えていた。細かい点も模索し、テンポよく行動できるよう慎重に考える。

 

みらい「ん~!このパンケーキ美味しいよぉ~!」

 

ことは「はー!口がとろけるね」

 

リコ「ってちゃんと考える気あるの!?味わうのもいいけど真面目にやりなさいよ!」

 

みらい「めんごめんご、あまりに美味しいからつい。テヘペロ」

 

リコ「食べるのはいいけど、完全にそっちの気分にならないでよね」

 

待っていた品が来てその味にまったりしる私とはーちゃん。しかしリコに一喝されてしまう。今が肝心な時だよね…。

 

ことは「う~ん。次の行く宛てどうする?」

 

リコ「そうね…とりあえず雨が止むまで待ちましょう。おそらく晴れるまで結構時間かかるだろうし」

 

みらい「やっぱりそうなるね。じゃあしばらく和もうよ」

 

リコ「べ、別に…。私だってそこまで暇じゃないし…」

 

外を見るとかなり降水量が半端ない。ここは止むまで動かない方がいいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みらい「やっと晴れたね~」

 

リコ「でもそろそろ夕方ね。ここまでかなり時間かかったわね」

 

ことは「む~、どうして早く晴れてくれかったの~」

 

雨が止んだのは丁度夕暮れに差し掛かった頃、私達はひとまず喫茶店で軽食を終えて外に出る。ここでさっきまでぐっすり眠っていたモフルンが目を覚ました。

 

モフルン「よく寝たモフ、おかげでスッキリしたモフ」

 

みらい「よかったね。それよりそろそろ動いた方が…」

 

リコ「日が暮れるまでもうひと踏ん張りね」

 

多分この街にはいないだろうし、他の場所へと向かう必要がある。ただ闇雲に動いても意味はないが、地道にやるのもやぶさかではない。ここは次の目的地まではしばし移動を控えることにする。

 

ことは「これ以上探っても進展ないね」

 

リコ「誰も怪しい人物を見てないのよね、それと時間的にきつそうだし今日は宿で一泊しましょう」

 

みらい「別の街についた時に向かう形だね」

 

全員の意見が一致し、今日の捜索はここで終了することにした。今いる場所からそれなりに離れた場所へホウキで移動する。軽く数十分かかる距離のため、結構退屈な時間が余儀なくされるのも無理はない。宿に向かう途中でも水分補給は必要不可欠で忍耐力が試されるばかりだ。

 

ことは「ふぃ~まだつかないの~?」

 

流石のはーちゃんもこの通り、気力を使い果たしてしまった。その時リコがはーちゃんの手を掴んである物を渡した。

 

リコ「冷凍みかんよ。あとで食べて」

 

ことは「リコ…ありがと~」

 

リコははーちゃんに冷凍みかんを渡してホッコリさせた。皮を剥いて身を取って一口頬張る。

 

ことは「ん~美味しい~」

 

リコ「みらいの分もあるわよ」

 

みらい「ありがと、ん~(モグモグ)」

 

私も冷凍みかんを貰って食べる。その味はとても冷たくて甘さもしっかり凝縮されている。

 

リコ「じゃあ私も…たまに食べると美味しいわね。これで少し楽になった?」

 

ことは「いくら食べても飽きないね~。元気が出るよ」

 

はーちゃんは次々と冷凍みかんをちぎってパクパクと口に入れる。栄養も一気に詰まっているため、疲れ切っているはーちゃんには打ってつけの効果だ。

 

リコ「さぁ、もうひと踏ん張りよ。今日は近くの街の宿で宿泊しましょう」

 

みらい「賛成ー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みらい「お風呂、お風呂~」

 

モフルン「モフルンはここで待っているモフ」

 

リコ「入ったら濡れちゃうわ。仕方ないと思う」

 

ことは「それじゃあまた後でね」

 

宿について早速入浴に入る私達。モフルンはちょっと無理があるのでマッサージ機のとこで待つことに。

 

みらい「モフルン凄く気持ちよさそう」

 

リコ「私達も後でね」

 

モフルン「いってらっしゃいモフ~」

 

早速入浴し、景色を見渡せる露天風呂を堪能する。私はちょっぴり新鮮さを感じて感激している。

 

ことは「ん~~~っ、最高だね~」

 

リコ「なんでもここはナトリウムやミネラルが配合されていて健康に最適らしいわ。昔お姉ちゃんが教えてくれたの」

 

みらい「ぶくぶくぶく~。生き返る感じがするよ~」

 

リコ「お行儀が悪いわよ?これでも天然の温泉なんだから」

 

みらい「ぶはぁ!?し、知らなかった…」

 

リコとはーちゃんもどうやら疲れが溜まってとてもホッコリしていたみたい。湯気が全体的に漂っていい雰囲気、そして上を見上げると星空がかなり綺麗だ。

 

みらい「見て!星が沢山あるよ」

 

ことは「はー!素敵だね~」

 

リコ「露天風呂から見るこの光景、素敵よね。毎日眺めていたいぐらいね」

 

みらい「ところでリコ、最近身体の変化はどう?」

 

ここで私はリコに近づき唐突な質問をする。それを聞いたリコは、

 

リコ「な、何をいきなり―――きゃあ!?何するのよみらい~!」

 

みらい「やっぱりまた胸が大きくなってる。リコって案外スタイル抜群だったりして」

 

赤面になって俯いた。それと同時にリコの胸をわしわしと揉んでにやつく。

 

リコ「今の内よ、どうせプリキュアになれば…」

 

ことは「それ正論!みらいはプリキュアになると反則級だよ!」

 

みらい「えぇ~?私全然意識したことないんだけど…」

 

しかし今度はリコが反撃を開始する。それに便乗するようにはーちゃんも乱入してきた。

 

ことは「私でさえ案外普通なのに、みらいは将来でかくなるの間違いないよ!」

 

リコ「そうよね、吸ったらどんな反応するのかしら―――」

 

みらい「段々私が恥ずかしくなってきたよ~!!(///)」

 

リコ「逃がさないわよみらい?女同士の裸の付き合いはまだ始まったばかりなんだから(ガシ)」

 

ことは「モフルンに助けを求めても無駄だよぉ?(ギュ)」

 

みらい「ぎゃあ~!!簡便しておくれ~~~ッ!!」

 

この後のぼせちゃうまで地獄の時間を味わうこととなったのは説明するまでもない。

 

そんなこんなで風呂上りのマッサージの時間がやってきた。

 

みらい「ふぇ~気持ちいいね~」

 

ことは「リコも後でやろうよ~」

 

リコ「ちょっと休んでからね。はいモフルン、コーヒー牛乳よ」

 

モフルン「甘くて美味しいモフ」

 

私とはーちゃんはマッサージ機でリラックスして、リコはベンチで座ってのんびりしていた。どうやらリコものぼせちゃったみたいだった。

 

リコ「……」

 

みらい「リコ…?」

 

咄嗟に見つめるリコの表情には、何やら迷いの表情を見せていた。


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