校長「君達が探している者はおそらく東の方角で一番端にある場所に向かったらしい。ワシは今朝それらしい影を見たのじゃ」
みらい「追いかけたらまだいるかもしれないってことですね?」
安直な考えだが校長先生の言葉に間違いはないはず。その方角を辿ればきっと追いつけると思われるかもしれない。
ことは「あまり時間ないね。急ごう」
みらい「何かいい策はないんですか?」
校長「済まないが、それ以上の情報はないのじゃ。君達ならいい方法はあるじゃろう」
リコ「…当然です、私達に任せてください」
校長「では君達の無事を祈る」
ことは「結構距離あるね」
リコ「辺りもどんどん暗くなっていくわ。だってここは森だし」
みらい「それに不気味な雰囲気が漂うかも」
校長先生と別れてその影を追いかけるために必死で追跡を行っている。だが道を進むにつれ周りが薄暗くなっていく。
モフルン「怖いモフ…」
みらい「ほら、目を瞑っていて。私がいるから大丈夫だよ」
モフルンが怖がっているのでしっかり面倒を見てあげないといけない。そこではーちゃんがこの場を少しでも耐えれるように魔法を出した。
ことは「キュアップ・ラパパ!灯りよ、照らせ(パッ)」
リコ「助かるわはーちゃん」
ことは「これでしばらくは安心していられるよ。我ながら上手くいったかもっ!」
リコ「…あはは、相変わらずね」
はーちゃんが灯りを照らしてくれたおかげでだいぶ楽になった。しかしはーちゃんの魔法は私達とは一味違うのはなぜだろう?
モフルン「あの向こうに甘い匂いがするモフ」
ことは「本当に?どこどこ?」
みらい「あっちに何かあるみたい」
モフルンが甘い匂いを嗅ぎとる。すると灯りが示す道を見つけた。そこを辿ればこの空間から抜け出せるかもしれない。
リコ「相変わらずの嗅覚ね…。とにかく行ってみましょう」
ことは「全速全身~!」
ホウキで一直線で急行。この予感は果たしてどうなるのやら。
みらい「どうやら向け出せたね」
ことは「知らないところに出ちゃったね」
私達は外へ出ると辺りは海一色で包まれていた。きっとここは海の方角だ。
リコ「確かにここに繋がるのは間違いじゃなかったわね。でも何もなさすぎない?」
周りの風景を見て違和感を抱くリコ。この道のり事態が怪しく思っているらしい。
みらい「そうかな?特に異常ないと思うけど」
リコ「待って。どこから物音が聞こえるわ」
波の音に紛れて謎の物音が聞こえてくる。そして水面を覗き込むと渦が徐々に生み出していった。
モフルン「凄く大きくなっているモフ!」
みらい「一体何が…」
ザバァアッ!!
ことは「巨大なサメー!?」
リコ「でもどうしてサメが?」
海から現れた巨大なサメが上空に舞い上がる。その直後、私達に向かって牙を向けて襲い掛かってきた。
ことは「こっちに来るよぉ~っ!!」
リコ「早く逃げましょうよ―――きゃあ!?」
みらい「一気に飛ばすよ!(ビュン!)」
食べられる前に素早くホウキに乗って上昇する。ここまで来たら流石に追ってこれないはず…。
みらい「ふぅ~。一件落着」
リコ「全く、こんなことに遭遇するなんて私達に対する冒涜だわ…」
ことは「あのサメとても大きかったね…。ん?」
みらい「はーちゃん?」
はーちゃんがキョロキョロしながら真下の様子を見る。私も一緒に見ると衝撃な光景を目にしてしまう。
みらい「こっちに飛んできたよぉ~~!!?」
リコ「こうなったら実力行使よ!」
さっきのサメが突然飛び上がってきて大きな口を開いて牙を出した。まさに獲物を捕らえる体制だった。
みらい「ううぅ~、しょうがない。行くよ!」
みらい&リコ「「キュアップ・ラパパ!サファイア!ミラクルマジカルジュエリーレ!」」
ことは「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェファンファンフラワーレ!」
オルーバ「もしもし、こっちは順調だよ。プリキュアが気を逸らしている内がチャンスだから、君のペースでやってくれていいよ。わからなかったらいつでも聞きなよ、それじゃ……さて、彼の初陣はどうなるのやら」