リコ「私からも代わりにお願いしてもいいですか…?」
校長『聞かせてもらおう』
リコ「万が一魔法界が本当に危険になった時は、ナシマホウ界《こっち》に避難してください。その後に関しては私達が責任取ります」
校長先生にしっかりと言いたいことを告げ、返事を待つ。すると、
校長『安全が保障されるのであればそれでもよかろう。じゃが、ワシとて人々を守る義務は衰えてはいないぞ。君達ができる範囲なら、無理はせんでくれ』
リコ「じゃあ、私達は行ってもいいんですね?」
校長『仕方ない、君がそこまで言うなら任せるしかあるまい』
校長先生は安堵する様子でそう答えた。
リコ「ありがとうございます…」
校長『じゃが勘違いせんでくれ、君達が行うことに関してはとても危ない行為じゃ。それの招致の上で動くのじゃぞ』
リコ「わかりました、頑張りますね」
校長『最後に頼みがある。聞いてくれるか?』
リコ「はい…?」
リコ「というわけなの。だから私達が行ってもいいって」
ことは「はー!やったね」
みらい「だけど、校長先生凄く心配していたよね?」
リコ「勿論よ…でも、一度決めたことだから」
リコが戻ってきて一段落とく。校長先生との会話が長かったため、少し不安に感じたけどなんとか説得できたらしい。
みらい「して、いつ実行するの?」
リコ「週末の予定よ。その時また魔法界に行く。それとね―――」
熱心になって説明をするリコは段取りなどを細かく伝えだした。
ことは「うぅ~~~。ばたんきゅー……(へろへろ)」
モフルン「はーちゃんが倒れてしまったモフ!?」
リコ「仕方ないわね…キュアップ・ラパパ。はーちゃんのSAN値よ、戻りなさい(パァァ)」
ことは「深い眠りの底から復活ーっ!!」
みらい「中々大胆だねこれ…」
ところが、難しい話には滅法も弱いはーちゃんが倒れ込んでしまう。でもリコはしっかり話を聞かせるようにもう一度再起可能までに追いやった。
リコ「とりあえずしっかり準備をした方がいいわ、きっとこの先無事に戻れるかどうかわからないし」
みらい「ノープロブレム、絶対みんなで戻ってこようよ」
リコ「みらい…」
ことは「それまで色々整えておこうよ」
みらい「うん!一人はみんなのため。みんなは一人のため、でしょ?」
危険な行為ではあるが、無事を保証するしかない。それまで、しっかり備えないと。
リコ(校長先生が最後に言ってたこと、話してもいいのかしら……)
一同「「「おはようございます」」」
校長「来てくれたか。ちゃんと準備は整えたようじゃな」
数日後、私達は一度魔法学校に行って校長先生に挨拶をしに来た。校長先生に状況を報告するのを忘れずに行なわないとね。
校長「リコ君、二人のことを頼んだぞ」
リコ「はい。私がしっかりフォローします」
校長「それと君達も無理はせんようにな」
みらい「わかりました。必ず戻って来ます」
ことは「ちゃんとみんなで帰ってこれるようにしないと」
軽く挨拶を終え、そのまま校長先生の指示に従って目的地へと移動する。さてと、ここから大変な道のりになりそうかな…。
???「あの魔法使いが…なるほど。あいつの言ってたことに間違いはなさそうだな…」