プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第199話 みらいのこと、なんでもわかるよ

みらい「よかった~、無事に帰れて」

 

リコ「全く…心配したんだから」

 

ことは「モフルンも大丈夫だった?」

 

モフルン「大丈夫モフ、みらいがいたからモフ」

 

家に帰ってシャワーを浴びるために浴槽へと移動する。その途中、リコ達が私を心配するように声をかける。

 

みらい「とにかく、シャワー浴びてくるね。モフルンはリコに綺麗にしてもらってね」

 

モフルン「わかったモフ」

 

リコ「じゃあまた後でね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~家のベランダ~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことは「はー、今日も疲れたね」

 

リコ「ところではーちゃん、さっきなんでみらいじゃないってわかったの?」

 

モフルンを手入れし、二人で場所を移して会話をする。私はさっきのはーちゃんの発言が気になったので尋ねてみた。

 

ことは「みらいに化けてたことか…それはね、私の中にあるマザーラパーパの力としての直感だったの」

 

リコ「そこまで見抜けるのね」

 

ことは「気づいたのは途中からだったし、身の危険を感じる程の余地なのかも」

 

はーちゃんはみらいに変装していた少女、xのことを思い出していた。しかしすぐに見破るなんてそう簡単にいない。

 

リコ「あとどこらへんでわかった?」

 

ことは「みらいなら友達の身に何かあってもすぐに悲しまない、それにあんなに怯えたりしない。ずっと一緒にいたから様子なんかも全部頭に入っているよ」

 

リコ「はーちゃんもなんでも知ってるのね、みらいのこと」

 

ことは「当然、リコやモフルンだけじゃなく私だってみらいのことを知り尽くしているんだから」

 

はーちゃんの凄さに思わず笑ってしまう。それはみらいをよく見ているから言えることなんだと思う。私にはとても受け入れやすい感情なのかもしれないわね。

 

ことは「みらいから何されたか聞いてみないと」

 

リコ「もっとも気になるんじゃないかしら」

 

みらいが戻ってくるのを待つことしばらく時間が過ぎる。シャワーを浴び終えてゆっくりとリラックス状態へと突入するみらいはそのまま麦茶を飲む。居間に入った私とはーちゃんはみらいと交代でシャワーを浴びることにした、まぁ一緒には入らないけれど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~三十分後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことは「みらい、あの時何があったの?」

 

みらい「複雑なんだけどなぁ」

 

リコとはーちゃんは私に何が起きたのかを尋ねてきた。勿論モフルンも例外ではなかった。

 

みらい「やることを終えて家に帰ろうとしたらなんだか小柄な女の子が薄気味悪い目で近づいてきたの。それから目の前まで来たところで突然眠っちゃって…」

 

リコ「きっと眠らされたのよ。なにかと邪魔だったから」

 

みらい「でも一体あの娘の目的って…」

 

リコ「彼女は私達の目の前にずっといたわ、みらいを装ってね」

 

モフルン「どうしてこんな真似をしたモフ?」

 

ことは「その娘はリコを惑わせようとした、でも私は最初みらいだって信じてたけど途中で違和感を感じていて瞬時に見抜けた」

 

わかりやすいように説明をする二人に私は坦々と頷く。引き続きその後の経緯を順番に話していく。

 

みらい「ハッキリわからないけど、凄いねはーちゃん」

 

ことは「役に立てたならそれでいいよ。あとね、もう一つ言わなきゃいけない話が…」

 

今度は悲しそうな表情で次のことを語り始めた。

 

リコ「…落ち着いて聞いてほしいことがあるの。驚かないで」

 

ことは「みらいがいない間に―――」

 

みらい「……えっ?」

 

衝撃的な事実を耳にし、腰を抜かしつつ身体がぐったりする。

 

リコ「残念だけど、今回も起きてしまったみたい」

 

みらい「…うん、だからっていつまでも悲しんでいる場合じゃない。これって単なる同じ悲劇を受け入れるばかりだと思う、多分やった人物は同じなのかな?」

 

どうやら二人の話を聞く限り私がハッキリ見てないだけでまゆみと勝木さんが何者かに斬殺されたとのこと。この出来事は前にも魔法界でも起きた事件であり、犯人は現状で同一犯だと断言できる。となれば…、

 

リコ「覚悟の上だけど、私達がどうにかするしかないわ」

 

ことは「でも校長先生はこの前こういう問題は大人達がどうにかするって言ってたみたい」

 

みらい「説得するあるのみだよ、ね?」

 

リコ「全く…わかったわ、私がどうにか説得させるから」

 

大人達が解決できる程の問題ではないため、校長先生に無理難題をおしつけるまでの勢いになっていく。仮に生命が無事でも身体は癒えにくい。

 

みらい「うーむ、これで許可出たとしてもここからどうするべきか…」

 

リコ「明日早朝までには校長先生に話すし、まずはそこからだろうけど」

 

ことは「そうだね。校長先生だったらわかってくれるよね」

 

行動するためには許可得ないと不可能、ここでリコが頼むことに。リコならば説得力はあるに違いない。

 

リコ「私にドーンと任せなさい、すぐに解決できるから」

 

ことは「頼りになる~」

 

みらい「じゃあ私達は待つだけだね」

 

ことは「ねぇみらい、その間に私とリコが作ったケーキでも食べる?」

 

みらい「本当に?ワクワクもんだぁ~!」

 

リコ「苦労して作ったのよ、じっくり味わうのよ?」

 

ひとまずリコがどうにかするので気長に待つのみ。ここからの行動がどうなるのか…まだその先が見えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校長『仕方ない、君がそこまで言うなら任せるしかあるまい』

 

リコ「ありがとうございます…」

 

校長『じゃが勘違いせんでくれ、君達が行うことに関してはとても危ない行為じゃ。それの招致の上で動くのじゃぞ』

 

リコ「わかりました、頑張りますね」


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