つぼみ「いってきまーす」
えりか「おっはーつぼみ、今日も張り切ってるね」
つぼみ「おはようございますえりか。毎日が楽しいですよ」
今日も穏やかな一日が始まろうとしています。あの戦いから数日が経過し、特に問題が起きることのない日々が続いています。ひとまずえりかと一緒に学校へ向かうところから始まります。
えりか「あのね、今度みんなでファッションを存分と満喫するために集合させようとしてるんだけどどうかな?」
つぼみ「確かにいい考えですね、めぐみ達もきっと喜びますよ」
えりか「それでさ、めぐみ達のことが解決してからにしたいの」
つぼみ「ふぇ?」
えりかの言葉に一時的に固まってしまいます。はて、一体何のことやら…?
えりか「あれからちょっとずつ問題を抱えていたらしいけど地道に解決済みだって。でもめぐみの方はまだ完全ではないらしい」
つぼみ「具体的には何があったんですか?」
えりか「それはね―――」
~~事情を説明中~~
つぼみ「そんなことが…」
えりか「信じられないだろうけどそれが事実なの。めぐみ達にも苦しいことがあってね」
えりかが知っていること全てを話して、微妙に気持ちの晴れない顔をします。それは私だって例外ではありません。
つぼみ「とにかく、このことはめぐみ自身の問題ですよね?」
えりか「うん。私達が首を突っ込むようなことじゃないから。でもいつも通りにしていればいいじゃない」
つぼみ「はい…。次また会う時には大丈夫ですよね」
えりか「今難しく考えても意味ないし、そこら辺はそっとしよ?」
少しでも気分を損ねないようにえりかが明るく接します。きっとブルーさんも事情を知っていると思うしとりあえず見守った方がいいかもしれません。
~~夕方~~
いつき「凄い荷物だね。僕が持ってあげる」
つぼみ「ありがとうございます。今日の夕飯はカレーライスなんです、なんだか作りたくなって…えへへ」
えりか「つぼみが夕飯作りなんて冴えるっしゅ」
学校が終わってすぐに夕飯の買い出しをえりかといつきに手伝ってもらいました。相当荷物が多くなったのでいつきが少し持ってくれています。こうやって過ごしていると豊かに思えてきますね。
いつき「ねぇ、あそこにいる人って…」
えりか「どれどれ―――ってあの人は!?」
つぼみ「…ブルーさん?」
横断歩道を通り過ぎると、偶然横から歩いているブルーさんと遭遇しました。なぜここに…?
ブルー「しばらくだね」
つぼみ「はい、またブルーさんに会いたかった…」
えりか「つぼみ、鼻の下伸びてる」
つぼみ「ひゃあっ!?えりか~!」
ブルー「はははっ。とても賑やかじゃないか」
つぼみ「はぅ~、ブルーさんに恥ずかしいところを見られてしまいましたぁ~っ!」
いつき「一回落ち着こう…?ね?」
滅茶苦茶気持ちがギクシャクし、冷静さを取り乱してしまいました。ここで抱えても意味ないですよね、うんうん。
ブルー「今日の夕食はカレーなのかい?凄い荷物だけど」
つぼみ「そうなんです、とても食べたくなって」
えりか「神様って好きな食べ物ないの?」
いつき「それ僕も気になってた。一度聞きたかったんだ」
ブルー「僕は何でも好きだよ。美味しい物はいくらでもね」
つぼみ「でしたら……あの、もしよかったら……ブルーさんに私の作るカレーを食べてほしいんです…(///)」
えりか&いつき「「つぼみっ!?」」
きゃあ~!つい言ってしまいました~!私ったら恥ずかしいぃ~!
ブルー「いいよ。普通の家庭の味というのを味わいたかったところなんだ」
いつき「今までは違うの?」
ブルー「そうじゃないさ、ただ僕は地球の神だからこういう普通の人達の生活をちょっとでも理解したいなって考えてね」
えりか「是非とも学んでもいいですよ~!」
いつき「えりか地味に図々しいことを言ってるような…」
つぼみ「じゃあ私の家はここから更に曲がって真っ直ぐ進んだところにあります。それと家の隣には植物を育てている空間もあるのでそこでゆっくりしてください」
ブルー「ありがとう、お言葉に甘えるよ」
つぼみ「やった、ふふっ♪」
私の家までブルーさんを送り、そこでえりかといつきは自分の家に帰りました。ブルーさんが入る姿を地味にコッペ様が見つめていたりしましたが、特に気になりはしなかったようです。
~~一時間後~~
つぼみ「すみません、お待たせしました。熱いうちに食べてください」
ブルー「いい香りだ。それじゃ食べるね(パク)」
ブルーさんに用意したカレーを冷めないように迅速に運び、溢すことのなく無事に渡せました。とても関心しているのか、ブルーさんがすぐに一口頬張ります。
つぼみ(そういえばブルーさんとこうして話すのっていつぶりなんだろう…)
一瞬心の中でそう呟いてしまいます、これも運命の出会いの効果なのでしょうか?