プリンセス「フォーチュンが…立ち上がった」
ハニー「嘘でしょ…?」
アンラブリー「うざ、怒鳴り声で立ち直るなんて聞いたこともないんだけど」
ラブリー「フォーチュン、おかえり」
フォーチュン「ごめんなさい、迷惑かけて。そして…ただいま」
フォーチュン自身の心が戻ってきて、すっかり我を取り戻した。そして彼女も自分の未熟さをできるだけ振り切るように自信を現した。
アンラブリー「あっちも四人揃ったってことね。ピッタリじゃん」
ヘルプリンセス「むしろ好都合なこと」
バッドハニー「不要物だ、あいつらなんて…」
デスフォーチュン「今度はこうはいかないから。覚悟して頂戴」
一方アンラブリー達も威圧感を漂わせるようにこちらを警戒する。戦力的にはどちらも同じで戦略次第で大きく動くことになるだろう。
フォーチュン「よくも私の心を踏みにじったわね、もう許さない!」
ハニー「みんな、次こそ勝つよ!」
プリンセス「ラブリー、行こう」
ラブリー「うん。私達の愛は決して費えることはない、イノセントな想いがある限り!」
みんなで一斉に並び立ち、その直後にフォーチュンもイノセントフォームに姿を変えた。力を合わせれば屈することなんてどこにもない、それが私達の強い願いだから。
ラブリー「はぁあああっ!(ダゴォン!)」
アンラブリー「粋がるのもここまでだね、えい!(ボゴォン!)」
プリンセス「アンタみたいなケバイおばさんに負けるもんですかっ!(ズドドド!)」
ヘルプリンセス「おばさんじゃない、お姉さんよ?口の悪い子にはお仕置きしてあげてよ、それ!(シュバァ!)」
ハニー「こんなことやめて、一緒にご飯食べよ?」
バッドハニー「…ご飯のことしか考えないアンタには負けない…」
フォーチュン「終わりにするわ、ここで!てやぁ!(ドン、ドガァ!)」
デスフォーチュン「オリジナルごときにやられるつもりはない!(ドゴッ!)」
それぞれが戦う相手と必死になって対抗する。基本的なスペックなこちらが勝ってる、だが相手の戦術も侮ってはいけない。ここまで来て引き下がるのは正直癪だ、今まで培ったことを無駄にしないためにも突き進むのみ。
ラブリー「私達は憎しみに囚われない!愛のない感情なんて悲しすぎる!(ドカァ!)」
プリンセス「そうよ!誰かの変わりは務まりもしないんだから!(ズギャ!)」
ハニー「愛もご飯と一緒、幸せを蓄えていればお腹一杯になる。それと同じことなの!(ダァン!)」
フォーチュン「闇雲に支配しようとしても結果は残らない、不幸なことよ!(バキッ!)」
アンラブリー「どいつもこいつも私の気に食わないやつらばかり…!もうおしまいにしよ?」
ラブリー「これ以上人々を不幸にさせない、そんな世界にしたいんだからぁ!(パァ……ボォォッ!!)」
限界を突き破るように全力で攻撃を繰り返す。肉体や精神もボロボロになりそうな勢いで相手の連携を次々と崩していく。
ブルー『みんな!大丈夫か!?』
するとどこからかブルーの声が聞こえてきた。一体どこから…?
ラブリー「ブルー?どこにいくの!?」
アンラブリー「地球の神…助言なんて意味ないのに」
ブルー『上を見るんだ、そこから通ると元の場所へ戻ることができる。みんなも待っているよ!』
フォーチュン「戻れる、なるほど。みんな、あそこへ飛び込むわよ!」
プリンセス「けどあいつらが…」
ハニー「出た後に決着つけるのね」
ラブリー「よし、行くよ!」
アンラブリー「逃がさないよ、ふん!」
ブルーが教えたポイントに一斉に飛び込む私達。これで元の場所に戻れるが、アンラブリー達との決着は出た後にすることにする。
ブルー「来たか」
ブロッサム「みんなぁ~!無事でしたか~!?」
マリン「無茶するんだからもう」
サンシャイン「私達と似た者同士だったね、結局」
ムーンライト「誰も犠牲にならなくてよかったわ」
さっきの神社へと戻ってきた私達をブルーとブロッサム達が迎えてくれた。同時にダークプリキュアもそこへ移動していて、戦力喪失状態のファントムのところにいる。
ラブリー「ファントムが挫折している…?」
ブルー「ブロッサム達がやってくれたよ」
ブロッサム「かなり苦戦しましたけど、彼に優しさというものを教えてあげました。少しは役に立ちましたか?」
ラブリー「すっごいね。私も嬉しくなっちゃうよ、うふふっ♪」
ブロッサム「私、こう見えても結構賢いんですよ?」
ラブリー「確かに」
思わず嬉しそうになってブロッサムとハグする。本当によくやったね、お疲れ様…。
マリン「…私とあろう者がいてつぼみは…(ぼそっ)」
プリンセス「???」
ハニー「触れてはいけない事情もあるんだよ、そっとしておいてあげて」
ムーンライト「お喋りはここまでよ。まずはあれを…」
そうこうしてる内にアンラブリー達が続けてやってきた。この戦いもそろそろ決着をつける時が来たみたい、絶対に勝ってみせる…!