プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第184話 集まれ、愛よ①

ラブリー「はぁああっ!(ガッ!)」

 

プリンセス「てぇい!(ドッ!)」

 

ハニー「やぁああー!(ゴッ!)」

 

アンラブリー「袋叩きなんて、せっこ~い。でもね、数だけいたっていいわけじゃないんだよ?えい(バーン!)」

 

 

 

三人で一斉にアンラブリーを攻撃し、相手はそれを素手で受け止めている。その直後、強力な一撃をすぐさま打ち放つ。

 

 

 

ラブリー「ラブリービーム!(ビィィン!)」

 

プリンセス「プリンセス・爆弾ボンバー!(シュバァ!)」

 

 

 

それに反応し、私とプリンセスが同時攻撃で相殺する。なかなか手応えのありそうな一撃のため、喰らっていたら一溜りもないだろう。

 

 

 

アンラブリー「仕方ないなー。それじゃあこういうのはどうかな?かな?」

 

ラブリー「何を企んでいるの…?」

 

アンラブリー「どうせなら一対一でやりあうということ」

 

ハニー「でもあなた一人だけじゃない。どうやって…」

 

プリンセス「もしかして、まさか」

 

アンラブリー「あったり~♪あなた達に相応しい相手を連れてきたよ。おいで(パチン)」

 

 

 

プシュ……

 

 

 

アンラブリーの横から新たな靄が現れ、それらは人の形へと変化した。あのシルエットはもう、言い逃れはできない。

 

 

 

プリンセスの影「わたくしのお相手はこのようなポンコツですの?反吐が出ますわ。ごほん、申し遅れましたわ。わたくしはヘルプリンセス、何卒よろしく」

 

ハニーの影「…ご飯なんて食べる意味あるの?食べるより動く方がいいのに…。あ、自分…バッドハニー……そういうことで」

 

 

 

漂う禍々しいオーラ、そして不の心をも感じさせる程の勢い。これは相当ヤバイ気がする…。

 

 

 

プリンセス「私達の分まであるのぉ~!?」

 

ハニー「きっとフォーチュンも今頃…」

 

アンラブリー「仲間の心配なんて不要、じゃあ再開しよっか」

 

ラブリー「気をつけてプリンセス」

 

プリンセス「ケツ!あ、間違えた。勝つ!」

 

ハニー「……」

 

ラブリー(ゆうゆう…)

 

 

 

いざハニーに声をかけようとするものの、まだ関係が戻ったわけではない。きっと私だけじゃなく、ゆうゆうも辛かったのかな…?

 

 

 

アンラブリー「私の手の中で消えて?えーい(ズバァ!)」

 

ラブリー「もうその手には乗らないんだから!はぁ!(ボンッ!)」

 

 

 

不意打ちをするようにアンラブリーが攻撃を再開する。間一髪でそれを弾き返す。そのおかげで多少腕が損傷してしまう。

 

 

 

プリンセス「も~!なんでこんなことになるの~!?(ガッ!バキッ!)」

 

ヘルプリンセス「よろしくてよ?気のままに仕留めるのですもの、えい!(ドカァ!)」

 

 

 

一方プリンセスも突貫するようにパンチとキックを交互に繰り返す。だが相手はかなり余裕の表情をしていてプリンセスを見下していた。

 

 

 

ハニー「ご飯が嫌いなんて、それはあんまりだよ!(ズガ!)」

 

バッドハニー「…食べても形なんて残らない。食事なんかする意味もない…(ドゴン!)」

 

 

 

ハニーの方は苦戦を強いられながらも接戦していた。向こうはご飯が嫌いだという。

 

 

 

ラブリー「一刻も早く終わらせないと、フォーチュンと会えない!」

 

アンラブリー「面白くない言葉はやめて。だったらすぐに楽にさせてあげるから、絶望しながらね?」

 

ラブリー「私はここで終わりたくない、仲間がいる限り!」

 

アンラブリー「あなた達を倒さないと、ご主人様に申し訳が立たないの」

 

 

 

既に心も身体もダメージを負ってるけど、また私達の精神力が限界ではなかった。

 

 

 

ラブリー&プリンセス&ハニー「「「プリキュア・くるりんミラーチェンジ!」」」

 

 

 

プリカードを使って別の姿へと変化する。その姿は幸せ溢れる愛の姿。

 

 

 

ラブリー&プリンセス&ハニー「「「ハピネスチャージプリキュア・イノセントフォーム!」」」

 

 

 

その直後、一斉に攻撃を続けつつも有利な状況を作りだそうと粘る。

 

 

 

ラブリー「はぁあああ!(ドガァ!)」

 

アンラブリー「いいねそれ。心が滾るよ、でも無意味…(ズゴォン!)」

 

ラブリー「後ろから…っ!?きゃああああっ!!」

 

アンラブリー「素直に負けを認めれば生命までは残しておくのに」

 

プリンセス「ラブリー!…青い空よりも広い私の心も、ここらが我慢の限界よっ!(ドドドドッ!)」

 

ヘルプリンセス「余所見は禁物ですわ、あなたの相手はわたくしですから!(ゴォン!)」

 

 

 

アンラブリーの予測不能な戦術を読めず、背後から直撃を受けてしまう。しかもその能力で身体が侵食されるような激痛が走りだす。プリンセスは私の援護をしようとアンラブリーを阻止するが、呆気なく邪魔される羽目に。

 

 

 

ハニー「どうしたら…。でも今は自分のやるべきことを!えぇい!(ダン、ダン!)」

 

バッドハニー「食べ物なんか大っ嫌い…。みんな消えればいいのに…(ボォォォ!)」

 

ハニー「嫌いなわけがない!(バァ!)本当はお腹空いてるでしょ?満腹になりたいんでしょ?」

 

バッドハニー「全然。ご主人様の意思で動いているだけでご飯とは何も関係ないから…(ズドドドォッ!!)」

 

ハニー「…ッ!?」

 

アンラブリー「まずは一人、ね」

 

ハニー(う、間に合わない…!みんな…!)

 

 

 

ブシュゥゥゥ…!!

 

 

 

プリンセス「…え?」

 

ハニー「めぐみ…ちゃん…?」

 

ラブリー「…私の大切な仲間に、手を出さないで…ッ!!」

 

 

 

ギリギリの状況でなんとか防御に成功できた。が、私も結構体力を消耗してしまったのだった。

 

 

 

アンラブリー「庇うのそこ?信じられないんだけど」

 

ハニー「ラブリー…どうして…?」

 

ラブリー「あのねゆうゆう、落ち着いて聞いてほしいの」

 

プリンセス(めぐみ、ちゃんと決心できたのかな…?)

 

 

 

ずっと言いたかったことを今ここで話す時がきた、これを逃すともうおしまいだ。

 

 

 

ラブリー「昨日はその……ごめんなさい!」

 

ハニー「え…?」

 

ラブリー「私、ゆうゆうの気持ちもわからずにあんなこと言ってしまって…。きちんと聞くべきだったと後悔している」

 

プリンセス「そんな身体でよく…」

 

ラブリー「えへへ…」

 

ハニー「私の方こそ、隠し事してごめんなさい。私、嘘なんてつかないのにこうやって嘘をついてしまった。だから、言い出せなくて…」

 

 

 

募る思いがこうして口にできたのも心がスッキリする。本気で思う気持ちがすぐ見つかるはずだから。

 

 

 

ラブリー(そういえばフォーチュンは無事かな…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dプリキュア「さぁ、お前の仲間に自分が無様で愚かだということを証明しろ」

 

フォーチュン「……」


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