ブロッサム「この力で…、あなたに勝つ!」
ファントム「俺を超えることはできない。勝負は最後までわからないものだ」
ムーンライト「いいえ、私達が勝つ。絶対に…」
間を入れて戦闘は再開されます。基本スペックは各段と上がったのでファントムを押し切ることが可能です。あとはよく動きを読んで無力化にするだけ…。
サンシャイン「はぁああ、ふんっ!(ドゴォン!)」
マリン「でやぁああ!(ガッガッガッ!)」
ファントム「強くなったからっていい気になるなよ、ぬぁあ!(ズバァ!)」
ムーンライト「危ない!はぁ!(ギィイン!)」
ブルー(やはり凄い腕だ。あの娘達はめぐみ達に匹敵する能力を持つ…でも、ファントムも容赦はしないはずだ…)
鋭い目でこの光景を見つめるブルーさん、やはり真剣ですね。彼にしかわからないことがあるのでしょうか…。
ブロッサム「人はそんな酷いことなんか考えたりしません、あなたにはわかるでしょう!?」
ファントム「お前達プリキュアがいる限り、破壊と恐怖を与えることができる。俺は世界中の者どもの不幸を響かせるのがとても傑作だと思っている」
ブロッサム「他に別な方法だってあるんですよ!それを理解しようとしないなんて…!」
マリン「言っても無駄じゃない?あいつにはそんな話を鵜呑みにする程軟ではないってこと」
ブルー「いや、彼には何かを捨ててまでも自分の信念を背負ているんだ」
ブルーさんが静かに頷きながら答えます。何かを捨ててまで背負う信念…?それは一体…。
ファントム「流石は地球の神だ。この程度で俺を止めるなど、あいつらの二の舞だな」
ブルー「彼女達は決してめぐみ達に劣ってはいない。心の強さがある限り」
ファントム「戯言を、所詮は一人一人の人間だ。甘い考えをしていては無駄に終わるのは当然だろ」
ブロッサム「確かにまだまだ未熟な部分はあります。でも決して心は弱くありません!」
ムーンライト「あなたも同じだったようね、自分の欲望だけで人々を犠牲にするただの痴れ者よ」
ファントム「お前らに俺の何がわかる!?生命をかけて成し遂げたいことは誰も同じはず。なのにお前らは…」
サンシャイン「その言葉を他人に通用すると思ったら大間違いじゃない?あなたと私達は弱者、この世に強者なんてどこにもいないの」
ファントム「そうではない。ただ俺の信念をお前らにわかってたまるか。ブルー、お前もだ」
更にこちらの視線にプレッシャーを与えるファントム。人の心を見下すのは苦しいですよ、ですが…。
ブロッサム「心が汚れてるあなたに、私達を超えられません!(ドカァ!)」
マリン「人はちっぽけで、何もできない。でもッ!(ズドドドド!)」
サンシャイン「愛を育めばこそ、幸せになれるの!(ガッ!ガッ!)」
ムーンライト「感情を抱かない者には、一生わからないことよ!(ズガァ!)」
ファントム(やはり、元の世界では俺の使命は果たされないのか…。ならもうここには用はない、次なる世界へ…)
ブルー「ファントム、君は今心の底から悲しんでいる。その気持ちを晴らさないと今の君でいられなくなる。この先何も得られない…」
ファントム「うるさい!自己満足だけで動くお前らと一緒にするな!(ドバァッ!!)」
猛攻を繰り返す私達に渾身の一撃が放たれます。その瞬間、サンシャインが全力で攻撃を防ぎます。
マリン「ふぅ~、間一髪ってね」
サンシャイン「大丈夫?」
ムーンライト「問題なしよ」
ブロッサム「ファントム、もう諦めなさい。あなたはもう終わりです」
ファントム「ぐぅ…っ!」
ブルー「彼は意気消沈しそうだ。これ以上力で押すのは意味がない」
ブロッサム「そうですね…。そろそろめぐみ達のところへ――――」
ブルー「待って、何かが映っている」
ファントムは力尽きた今、めぐみ達はどうなっているのかが気になります。すると空に謎の映像が映し出されていました。
ブルー「あれは、みんな…!」
ブロッサム「結構苦戦していますね…」
サンシャイン「あそこへ行く方法はないの?」
ブルー「残念だがあっちへ行く手段はない。彼女達が戻ってくるのを待つしか…」
今見た光景は自分達の闇の人格らしき者達と戦っているラブリー達が映し出されています。大分危険ですよこれ…。
ブロッサム(どうか、無事でいてください…)
Dプリキュア「さぁ、そろそろ本気でやりあおうか」
フォーチュン(私一人で、どうにかするしかなさそうね…)