今私とシロップはとある町の漫画展で色々と見て回っています。とても臨場感あふれるイベントですねぇ。
シロップ「なぁ、次はどこ回るんだ?」
キョロキョロしながらシロップが尋ねてきます。そういえば次はどこにしましょうかね。
うらら「じゃあ次はアートコーナーに行こ?」
シロップ「退屈しそうな場所だなぁ。それよりうららが会いたい人いるんだろ?」
うらら「この時間だとあと数十分後だと思う」
プログラムを確認しながら移動する私達。今は丁度やよいさんのイベントが始まる数十分前、余裕をもってから行きますかね。
シロップ「じゃあ時間になるまで付き合ってやる」
うらら「もう、シロップは素直じゃないなぁ」
ただじっと待ってても時間の問題なので、アートコーナーへ入ります。
それから様々な作品に見惚れつつも隈なく探検します。
清々しいひととき 男女の畔
うらら「こんな素敵な作品があるなんて…(ポッ)」
シロップ「どんだけ乙女チックなんだよ…」
安らぎの夢に目覚める妖精達
うらら「癒されるぅ~…」
シロップ「まぁ、これはいいかもな」
満月のエッフェル塔
うらら「ちょっと神秘的な感じがするかも」
シロップ「確かに、俺もこれはいいと思うぞ」
大地にみのる種 アースシード
うらら「これを見るとフローラさんを思い出すね」
シロップ「フローラはいつも前を向いているからな」
溶けない氷
うらら「すごい!こんなの思いつかないよ!」
シロップ「まさに芸術ってやつだな」
~~数十分後~~
それからいろんな作品を見て回った私達は予定通りにステージイベントへと移動しました。なんだか癒された気分でしたねぇ……。
うらら「いよいよ始まるよ」
シロップ「そうだな。でも俺は退屈だ」
うらら「もぅ…、少しは興味持ってよね…」
さぁ、いよいよ始まりますよ…!
やよい「え~っと、道具の準備はばっちりっと…」
イベントが始まる数分前、私は最後の準備を整えていた。これだけ人が集まってきたら流石に緊張しちゃうけど、みんなのために頑張るしかないね。
スタッフ「黄瀬やよいさん、そろそろ会場へ移動をお願いします」
やよい「はい、今行きます!」
スタッフの誘導で私はメインイベントの会場へ移動した。よし、ここからが本番…!
やよい「それでは、私が描いた作品のミラクルピースについて説明します」
イベントが始まると、私はマイクで自分が描いた作品の説明を開始する。
やよい「この作品は、私が憧れていたヒーローをモチーフにしており、いつか自分も戦うヒーローになれたらっというコンセプトです」
うらら「やよいさん、かっこいい…!」
シロップ「あの娘、お前に似てるな」
スタッフ「なるほど、そういう感じのお話ですね」
やよい「はい、実はこの作品を描くのに様々な苦労をしてしまいまして…。失敗しては描き直しで、また失敗してはまた書き直しての繰り返しでしたので。物語はうまくいきましたが、執筆に苦労しました。ちょっと私としても照れくさいです」
一言も間違えずに説明する私に、お客さん達から声援の声が聞こえてくる。よかったぁ~…。
やよい「それでは、説明もしましたし次に移りたいと思います」
次は私の見せ所の執筆披露。ここは頑張るしかない…!