プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第173話 女の子の在り方

ひめ「えぇ~!?めぐみが体調を崩したぁ!?」

 

誠司「あぁ、昨日は平気そうな感じだったけど急に熱が上がったらしいんだ」

 

ゆうこ「めぐみちゃんの家に相良君が入ったんだけど、とても行けそうな状態じゃなかったんだって」

 

ひめ「それでいつ治るの?」

 

ゆうこ「しばらくはかかるらしいの。だからお見舞いに行くのも無理そう」

 

しょぼ~ん…。折角めぐみが元気に学校に来るのを待ってたのにまさか高熱になるとは…。まぁ誠司が行ってあげたんならよかったよ。

 

ひめ「どうする?もうすぐ試験あるのに」

 

誠司「無理もない。今のめぐみじゃ到底来れそうにないし」

 

ひめ「じゃあ私達がめぐみの分まで頑張ろうよ」

 

誠司「おいおい、試験は流石に自分の力でやり遂げるもんだろ」

 

ゆうこ「でもひめちゃんなら大丈夫よね?」

 

ひめ「ま~ね~♪」

 

誠司「地味にムカついたような…」

 

めぐみが元気になるまで我慢か。でもすぐに一緒になれるかも、それまで耐えるぞ~!

 

ひめ「ん~…。とはいえ、それまでが退屈なのよね…」

 

誠司「じゃあつぼみ達のところに今日行くか?」

 

ひめ「そうしよっかね」

 

この後の予定もなさそうだし、退屈凌ぎとしていいかも。もとより私個人が満足したいだけなわけで。

 

ゆうこ「帰りに寄って行こうか」

 

ゆうこも頷いているし問題なしだね。とりあえずめぐみの件は話しておかなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~午後四時~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひめ「姉さ~ん!」

 

えりか「ひ~め!」

 

誠司「おっす、相変わらず元気じゃないか」

 

いつき「勿論さ。いつもこんな感じだよ」

 

ゆうこ「そういえばつぼみちゃんいないね」

 

いつき「今日は用事があって来れなかったんだ」

 

となれば計五人だね。いおなも忙しそうな感じのため今日は誘えなかった。ひとまず私達は近くの公園でのんびり雑談でもすることにした。

 

誠司「そうだ、お前ら何か飲みたいものあるか?」

 

ひめ「奢ってくれるの?」

 

誠司「いつも世話になっているからな。多少はと思ってさ」

 

えりか「私もいいの?」

 

誠司「要件は順番にだぞ?」

 

いつき「お言葉に甘えるよ」

 

ゆうこ「私は何でもいいよ」

 

なかなか気が利くじゃない、関心関心。このやり取りのあと、ゆうこといつきが真面目(?)になるように会話を始めた。内容が気になるけど、私はこっちでいいや。

 

えりか「それじゃいつものやってみよ~!」

 

ひめ「ぃえすっ!」

 

えりか「i,haba,apoo.i,haba,pan」

 

ひめ「~~~、panapoo」

 

えりか「これピ○太○やないか~」

 

ひめ「こんなんだったっけ?」

 

えりか「次いってみよ~」

 

ひめ「じゃんじゃじゃじゃん。ピハ!僕ピッキー・コロQ、気軽にド○え○んって呼んでね!」

 

えりか「ふざけているのかぁーッ!(バキッ!)」

 

ひめ「殴ったね!ダディにもぶたれたことないのに!」

 

えりか「オーイエー、そんな胡散臭いマスコットを雇った覚えなどない!」

 

ひめ「何を仰るのですか!ただでさえ安月給で生活してるというのに、その扱いはないじゃありませんか!?」

 

えりか「その理由を知りたいかい?それはね、お前さんが―――」

 

 

 

~~閑話休題~~

 

 

 

ひめ「ねぇ、二人は何してんの?」

 

ゆうこ「実はね、ちょっと女の子らしくできないかって聞いてみようとね」

 

いつき「照れくさいなぁ。僕に何が足りないの?」

 

どうやらゆうこはいつきに足りないものを指摘をするようだけど、何だろうね?

 

いつき「服はつぼみ達が選別するし、それなりにかわいい感じにしているつもりだよ」

 

ゆうこ「でも何かが足りないの、何かがね」

 

いつき「え…?それは一体」

 

ほえ?いつきに足りないものって何ぞや?

 

ゆうこ「ほら、あれよ。もっと雰囲気とかさ」

 

いつき「…なんか変なスイッチが入ったような…」

 

ひめ「これは嫌な予感…」

 

えりか「それより二人も一緒に遊ぼうよ」

 

ぐぬぬ、ゆうこの怪しい顔が出てきたみたい。ていうかあれはただの企みの顔でしょ!?

 

ゆうこ「ねぇいつきちゃん、ここは一つ私にいい考えがあるの」

 

いつき「さっきから伝わるこのオーラは何だろう…?」

 

ひめ「見てられないよぉ~…」

 

恐る恐る満面の笑みを浮かべながらいつきに急接近していくゆうこ。早く止めないと~!

 

ひめ「考え直してよゆうこ!別に無理矢理じゃなくてもいいのにぃ!」

 

ゆうこ「…私を引き止めたら二度とご馳走をあげないからね」

 

ひめ「いやじゃ~!!」

 

えりか「これはもう対処法ないっすねー」

 

いつき「えりかもなんでそんな涼しそうな顔を!?」

 

ゆうこ「も~っとかわいくなりましょうね~」

 

いつき「ちょっと待って、まだ何も―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~しばらくお待ちください~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうこ「じゃーん、こんな感じに仕上げてみました!」

 

えりか「おー!ナイス!」

 

ひめ「ゆうこがやろうとしてたのはこういうことだったのね…」

 

誠司「遅くなって悪いな―――ってどうしたんだ?」

 

いつき「ちょっと色々あってさ…」

 

しばらくして色々と複雑な出来事によりいつきがより一層かわいくなった。いやーゆうこは強敵でしたねー。

 

ゆうこ「ほら、鏡を見て」

 

いつき「どれ、えぇ!?これが僕…?まるで別人みたいだ…」

 

ゆうこ「女の子はね、幸せそうな顔だけじゃなくてオシャレやメイクでここまで変わることができるのよ」

 

えりか「どうしてこうもできるの?」

 

ゆうこ「その答えは沢山美味しそうにご飯を食べているからなんだよ。栄養やタンパク質、あとカルシウムにビタミンを摂取して栄養が満点だからこそやれるんだ」

 

ひめ「さっすがゆうこ~!完全に負けたよ!」

 

いつき「ビックリしたなぁ。てっきり襲われるかと勘違いして」

 

えりか「そこまでせんぞ」

 

誠司「しかし大森もいいところあるじゃないか。結構見直したぜ」

 

ゆうこ「相良君に言われると嬉しい…」

 

ご飯を作って食べてる人間だからこその愛情表現ってやつかな。きっとめぐみに聞かせたらビックリするね。

 

えりか「よかったじゃんいつき、これでもっと女の子らしくなれて」

 

いつき「まだまだ努力が必要かもしれないけど、頑張るよ」

 

ゆうこ「私といつきちゃんは相性バッチリよ」

 

ひめ「てか自分で言う普通?」

 

誠司「いいんじゃね?」

 

ひめ「まぁいいか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~夕方~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方になったので私達はもう帰ることにした。いつきもかなり喜んでいたようでとても清々しい気分だったような。

 

ひめ「めぐみ、早く元気になるといいね」

 

誠司「それは俺らだって一緒さ。な?」

 

ゆうこ「元気になったらまたご飯食べさせたいよ」

 

心配するように気にしている誠司とゆうこもいたって自然だ。でも一つ気になることがある。

 

ゆうこ「相良君、また明日わからないところあったら教えてあげるね」

 

誠司「大丈夫だって、そこまでわかんないとこないし」

 

私は二人の後ろから歩いてるけど、妙に仲がいいことに気づく…。


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