プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第166話 恋心と不信感

ひめ「私、どうしても気になることがあるけどさ」

 

めぐみ「ひめが気になること?」

 

二人っきりになって落ち着く様子を見せるひめが答える。

 

ひめ「最近神様ってしょっちゅう留守にするでしょ?あれは原因を調査をするためって言ったらしいけど。本当は何か危ない目でも起きる予感がしたんじゃない?」

 

めぐみ「一応大丈夫なんだと思う。ブルーがそこまで怯える様子はないはずだよ?」

 

ひめ「それはともかく、あの変な敵だっているしそもそも私達のいる街にここまでおかしいことなんかないと…」

 

余程不思議に感じたのか、ひめが思いっきり頭を頷き始めた。今ひめが言った発言、だとすれば…。

 

めぐみ(あの時聞いたことは私とつぼみ以外に影響されないはずだよね、しかしどうしてひめがあそこまでに…)

 

ひめ「どったの?」

 

めぐみ「あ、なんでもないよ」

 

ひめ「もしも神様の身に何かあれば、見過ごせないよね」

 

めぐみ「ブルーならなんとかなるよ、だって地球の神様なんだから」

 

そうだね、ブルーがそう簡単に怖気ることなんか有り得ないよね。

 

ひめ「ねぇめぐみ。つぼみ達と出会ってからどう変わった?」

 

めぐみ「それ私も同じことを言おうとしたんだ」

 

ひめ「もう毎日が楽しいことばかりね」

 

私とひめが隣り合わせになって座り始める。ここ数日間で新しい友達ができて凄く嬉しい。向こうも今頃そう思ってるんだろうなぁ。

 

めぐみ「ひめ、今度みんなでお泊り会でもしようよ」

 

ひめ「それだったら私の家にした方がいいよ。広いし部屋に困らないし」

 

だとすればとても賑やかになるのかな?嬉しさのあまりもう待ちきれない状態間違いなしだね。

 

めぐみ「今度みんなにそう伝えようよ」

 

ひめ「うん!きっといいことになるね」

 

よ~し、そうと決まれば夜は楽しく寝る時も楽しくしなきゃね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~同時刻、つぼみ達~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぼみ「実は私、次の休日にブルーさんと会う約束をしたんです…」

 

えりか「ぎょえぇ~!?そりゃ大胆だっぺぇ!」

 

いつき「つぼみから誘ったの?」

 

つぼみ「ブルーさんからです」

 

もう日の入りする時間なので、ひめの家を出て一緒に帰ることにした私達。ここでみんなに私の気持ちを暴露することにしますが、教えた挙句に恥ずかしいですよこれ…。

 

ゆり「これが年頃の女の子の心かもね」

 

えりか「ゆりさんも何を言うんだべ!?」

 

つぼみ「とにかく、私の素直なことを彼に伝えたいんです!ど、どうでしょうか…?」

 

ゆり「男の人に他の誰でも聞かれたくない正直なことを言うのが自分自身の在り方じゃないかしら」

 

つぼみ「なるほど、そういうことですね。シプレ達はどう思います?」

 

シプレ&コフレ&ポプリ「「「いいと思うです(でしゅ)」」」

 

流石ゆりさん、難しこと気にせずに自分のいいようにやればハッキリする気がします。ここでしくじるとブルーさんに合わせる顔がありませんよね。

 

いつき「つぼみの初デートってやつかな?」

 

つぼみ「ちょっと!?それはその…」

 

えりか「まぁ頑張れってことよ、それまでにちゃんと準備するのよ」

 

つぼみ「やってみせます。絶対に失敗しませんから」

 

みんなの声があってからこそ得られた答なので、それを無碍にするわけにはいきませんね。

 

つぼみ(…あとは色々考えますか)

 

それからえりか達を別れて帰宅して自分の部屋のベッドに横になります。

 

つぼみ(ところで、めぐみ達と出会ってから色々変わった気がするかも…)

 

シプレ「何か楽しいことでも思い出していたです?」

 

つぼみ「少しだけですけどね。ここ数日間で新しい友達ができたことが凄く嬉しいんです」

 

自分でも数日間のことを思い出すと、今までにないワクワクを感じたのが何よりの証拠でした。ついでに色々な出来事にも出くわした場面だってありますし。

 

つぼみ「こうして思い返すと有り触れた気持ちが一杯なんです」

 

シプレ「そういえばつぼみはどうしてブルーって人が好きになったです?」

 

つぼみ「簡潔に言えば…私好みというか…。優しそうな雰囲気というか、とにかくストレートな感想であればかっこいいです…」

 

改めて思い返すと恥ずかしくなってしまう程のことでした。だって私しかわからない感情ですし、迂闊に喋るなんて無理です…!

 

つぼみ(私の気持ち、わかってくれるんでしょうか……)

 

ちょっと不安ですが、また会った時に考えましょうかね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~深夜~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぼみ(眠れない…。もしかしてコーヒー飲み過ぎたのかも…)

 

こんな夜中に目を覚めてしまうなんてちょっと不思議です。明日はどうせ休日ですし、少しだけ夜の散歩でも…。

 

つぼみ「へくしょん!うぅ、やっぱり夜は冷える…」

 

夜の気温に耐えながら小さな空き地へとやってきて木箱の椅子に腰かけます。

 

つぼみ「…あれって、コッペ様…?」

 

するとその直後に大きな影が道を通り過ぎる姿を目撃します。あの大きなシルエットはまさしくコッペ様に違いありません。

 

つぼみ「コッペ様も眠れないんですか?」

 

私が尋ねると、コッペ様は静かに頷きます。そしてコッペ様は私に抱きつくように身体を温めてきました。

 

つぼみ「ありがとうございます。とてもあったかい」

 

一瞬心がほっこりした気分になります。でも、どうしてコッペ様まで…?

 

つぼみ「何かを言いたいんです?」

 

私の質問にコッペ様が続けて頷きます。きっとコッペ様にしかわからないことがあるんでしょうか?

 

つぼみ「コッペ様、今この世界は何やら複数の世界と混ざり合おうとしてるんです。近い内に災いでも起きると思います」

 

こんな話をしてもわかってくれるとは到底思えないし、そして信憑性が高いとも言い難いし。

 

つぼみ「コッペ様…?」

 

その話を聞いたコッペ様が疑いの表情を見せず、すぐに納得しました。案外信じてくれるなんて想定外でした…。

 

つぼみ(こうしていられる余裕はあまりなさそうですね、時期に今後のことを考えないと…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

x(そろそろファントムに行動を開始させないと、プリキュアにいいようにやられてしまう。なんとか計画を敢行させなきゃ…)


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