プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第162話 私って、あれ不要ですか~!? 

予想もしなかった出来事に遭遇する私達はすぐに振り切ろうと試みる。結局、つぼみもプリキュアだったなんてビックリしちゃうよ…。

 

 

 

欠片「まとめて始末してやる。覚悟しろ」

 

ブロッサム「こんな大事な時に邪魔するなんて愚の骨頂ですよ!」

 

ラブリー「頭に来た!二人であいつをやっつけよう!」

 

欠片「キュアブロッサムにキュアラブリー。どれ程の力か見せてみろ、ふん(ボン!)」

 

 

 

何の躊躇もなく攻撃を仕掛ける相手に、私から正面突破した。それから一気に近づいて至近距離からの一撃を放つ。

 

 

 

ラブリー「ラブリー・ライジングソード!(ギュイィン!)」

 

欠片「いい反応だ。だが…(ジャキィン!)」

 

ラブリー「相殺されたッ!?」

 

ブロッサム「足元から来ます!」

 

ラブリー「嘘―――うわ!?」

 

欠片「その行動が命取りとなるのだ」

 

 

 

うっかり油断してしまった。防がれた直後に足元からの一閃が来て間一髪でジャンプして躱すことはできたけど…、数秒遅かったら両脚諸共粉砕されていた。

 

 

 

ラブリー「やはり一筋縄ではいかない、か…」

 

 

 

私は自分のミスを責めてしまう。それでも改善する余地はいくらでもあるはずだ。

 

 

 

ブロッサム「今度は私の番です、はぁ!(ドン!)」

 

欠片「気迫はあるようだが、果たしてお前に我を止めることはできるのか?(ガン!)」

 

ブロッサム「諦めなきゃ不可能はありません、どんな時でも!」

 

欠片「いい覚悟だ、ならば華々しく散れ(ゴオォォ!!)」

 

ブロッサム「させません!プリキュア・ピンクフォルテウェイヴ!!(ビュゥゥゥ!!)」

 

 

 

次はブロッサムが攻撃をする番で、相手も負けずと言わんばかりに技を繰り出す。それに対抗するようにブロッサムも自身の必殺技で立ち向かう。

 

 

 

ラブリー「う、凄い迫力…!」

 

ブロッサム「これでも倒せないなんて…」

 

欠片「恐れたか、我はこのような攻撃で朽ち果てることはない。むしろお前の攻撃が散漫だったというわけだ」

 

 

 

ところが、相手にはほとんどダメージを与えられずに終わってしまた。

 

 

 

ブロッサム「こんなの普通じゃありませんね。あなた、本当に何者なんですか」

 

欠片「この力は崇高で偉大だ。我もあの偉大なるネオフュージョンの一部、つまり何十分の一の能力はあるのだ」

 

ラブリー「たかがその程度、それさえわかれば恐れたりしない」

 

欠片「まだやるつもりか?」

 

ラブリー「当然、勝つまでね」

 

 

 

しかし大まかなことは理解した。結局は何十分の一の能力。つまり力は完全ではないということだった。

 

 

 

ブロッサム「なるほど、そうであればまだ勝てるチャンスありますよね」

 

ラブリー「簡単なことだったんだよ。要するに―――」

 

欠片「いつまでも御託を吐いてる場合か、ふん(ボン!)」

 

ブロッサム&ラブリー「「きゃあ!?」」

 

 

 

も~折角いいところだったのにぃ~ッ!!

 

 

 

ラブリー「人が大事な作戦をしてるというのに…それを邪魔するなんて…」

 

ブロッサム「いいアイディアが浮かぶと思ったのに、私―――」

 

ラブリー「私、堪忍袋の緒が切れたわ!」

 

ブロッサム「え……」

 

 

 

絶対に許さないんだから!あいつだけは!!

 

 

 

ブロッサム「…出ましたね、堪忍袋……。あはは、あはは……」

 

 

 

ブロッサムが何やら唖然としているみたいだけど、大丈夫かな…?

 

 

 

ラブリー「大人しく覚悟しなさい!(ドゴ、ガッ!)」

 

欠片「いつまでも耐えれると思うとは、愚劣な(ボォォ!)」

 

ラブリー「ラブリービーム!(ビィィ!!)」

 

 

 

すぐに来る攻撃はその場で打ち消す行動を休むことなく連続で行う私。っていうか、マジでプレッシャーのかかる作業なんですけどぉ~!?

 

 

 

ブロッサム「私だってここでじっとするわけにもいきませんからね!今すぐ応戦しますよ!」

 

ラブリー「ありがとうブロッサム!これで二人で思う存分戦えるよ!」

 

 

 

なんとかブロッサムも駆けつけてくれたおかげで多少は楽になった。これを一人でこなすのは無謀にも程があるけどね…。

 

 

 

欠片「なぜそこまで頑張れるのだ?」

 

ブロッサム「それは、強くなりたいという切なる願いがあるからです。その意思を捨てない限りは何度でも立ち上がれます!」

 

 

 

私にも伝わるブロッサムの堅実な願い。これ程の未知なる可能性は経験したが、今のはもっと先へ行くための表現でもあろうことだ。

 

 

 

欠片「小賢しい連中め、それが何になる?」

 

ブロッサム「無駄な努力なんてことは決して有り得ません、私も苦しい時はいつだって仲間が支えあってくれました。やり直したいこともあるし、欠けた穴を埋める、つまり大切な何かを思い出すのに必死になりたいんです!」

 

ラブリー「だから、その気持ちを軽々しく台無しにはさせない!(ゴォ!!)」

 

欠片「女々しいぞ、実にな!(ジャキィン!)」

 

 

 

ここで相手の攻撃を放つ前に一気に仕留めることに専念した。

 

 

 

ラブリー「愛の光を聖なる力に!ラブプリブレス!」

 

 

 

ラブプリブレスに光を溜め込み、更に中心の円を一周させる。その直後に大きなハートを出してそれを飛ばす。

 

 

 

ラブリー「プリキュア・ピンキーラブシュート!!(ボォン!!)」

 

欠片「プリキュアの愛だと…!?」

 

ラブリー「愛よ、天に帰れ!(ブォォォ!!)」

 

 

 

相手を包んだハートが華麗に爆発する。そしてそのまま相手は光に包まれるように浄化された。

 

 

 

ブロッサム「やりましたね!」

 

ラブリー「まぁね、結構頑張っちゃった。えへへ」

 

 

 

x(キュアブロッサムにキュアラブリー…。まさかネオフュージョン様の欠片が一体倒されたなんて、でもまだ力は蓄えていらっしゃる。そろそろ次なる世界への視察をしなきゃね。そこにいずれ私の影武者を向かわせないと―――)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファントム(この近くにキュアラブリーが戦闘を行ったか。だが今は別のプリキュアを抹殺せねばならん。次なる世界のことも近々に、な)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルー「まさか、君のような人がプリキュアだったとは」

 

ゆり「驚かせてごめんなさい、今の相手は私にとってとても重要な相手だから」

 

いおな「ゆりさんがプリキュアだなんて、凄いですね」

 

ゆり「そういうあなた達もプリキュアなのも驚いたわ」

 

ゆうこ「さっきの、ダークプリキュアだっけ。なぜゆりさんが?」

 

お互いに変身を解除して色々な事情を話し合うことにした。特に一番気になったことはゆりさんがなぜダークプリキュアに関わってるかだ。

 

ゆり「本当はこのことを話すのは気が引けるの。かつてそれが影響して…」

 

ブルー「その顔は、何かかけがえのない存在を失ったような感じだね」

 

いおな「無理はしなくてもいいですよ、いつでも聞きますし」

 

ゆり「大丈夫、もう過去のことだから。この話はいおなならわかってくれると思うし。後で聞いてくれてもいいかしら」

 

いおな「はい、私でよければいいですよ」

 

ゆうこ「人には言えない事情というものがあるでしょうね」

 

ゆりさんがさりげなく私に微笑んでくれた。多分私も同じような道に辿ったようなものだから。

 

ブルー「二人とも、そろそろ戻ろうか。僕も丁度戻る頃だし」

 

いおな「神様はどこに行ってたんです?」

 

ブルー「色々事情があったんだよ。複雑のね」

 

ゆうこ「んじゃ早く戻ろっか」

 

それはともかく、私達はゆりさんを連れてひめの家に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~ひめの家~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えりか「へいYO~!」

 

ひめ「ナイス!いい組み合わせですYO!」

 

えりか「いつきもどうだYO!」

 

ひめ「誠司もどうだYO!」

 

いつき「なかなか個性的だね…」

 

誠司「お前ら、少し喧しいぞ…」

 

えりか&ひめ「「二人揃って、マイティシスターズだYO!!」」

 

 

 

いおな「ただいま~って何をしてるのよ…?」

 

ゆうこ「いや~いい光景だね~」

 

 

 

誠司「大森、それに氷川も。どこ行ってたんだよ」

 

ゆり「広い家ね、とても居心地がよさそう」

 

えりか「ってゆりさん、どうしてここに?」

 

いおな「私達が連れてきたのよ」

 

いつき「そうなの?」

 

 

 

ブルー「僕がたまたま出会ったんだよ」

 

 

 

ひめ「って神様まで?」

 

ゆうこ「これはつまり、不思議な巡り合わせってやつだよ」

 

いつき「それで折角だからここに来たと」

 

誠司「随分と都合がいいよな」

 

ひめ「つかめぐみ達が戻ってきたよ」

 

 

 

つぼみ「ただいま~、すっかり遅くなりましたね~」

 

めぐみ「散々だったね」

 

 

 

えりか「つぼみ~!」

 

ひめ「めぐみ~!」

 

ブルー「おかえりめぐみ」

 

めぐみ「あ、ブルー!」

 

つぼみ「っ!?」

 

ゆり「どうしたの?」

 

いつき「まさか、つぼみが片思いした人って…」

 

えりか「まぁ、そういう関係だったってことね」

 

ひめ「何何!?これは新展開!?」

 

ゆうこ「あちゃ~」

 

いおな「どういうこと…?」

 

誠司「……」

 

ブルー「君は…、つぼみだね。また来てくれたんだね」

 

つぼみ「は、はい…。もう一度あなたに会いたくて…」

 

めぐみ「……」

 

 

 

この出来事で、私達の関係に大きく関わることになるのは避けて通らない事実なのかもしれない。これは、私達による恋のお話になる予感がする……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファントム(なる程、お前は俺の虜になりそうだな。キュア―――ル)


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