プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第152話 友として…大事な人として…

私にはどう捉えればいいのか。あいつの言う通り、本当の自分が理解できているのか。私が見てきたものは現実なのか、夢なのか、益々惑わされそうになる。

 

 

 

ラブリー「私の何がわかるっていうの!」

 

R「じゃあここは仮想の世界か?」

 

ラブリー「…それは」

 

R「お前、案外かわいいじゃねぇか。えぇ?その怖気づく顔をなぁ」

 

プリンセス「ちょっと、何をするのよ!」

 

 

 

こいつが私を惑わせようとしている。私という存在を認識させないために。こんな結末嫌に決まってるじゃない…!

 

 

 

ラブリー「確かに私にとっては仮想世界だと思う。だけど、仲間がいるから現実かもしれないのに」

 

R「口先だけかお前は。ここまでおろそかなやつを見たのは初めてだぜ?」

 

ラブリー「アンタなんかに私の―――きゃあ!」

 

R「ふふふ、お前の活かした面は実にいい手土産だ。あぁ、その不快な気持ちを是非俺のものにしてぇな」

 

ラブリー「た、助けて…っ!」

 

 

 

殴りかかろうとした私をRが一目散に躱して私の身体を締めつけた。苦しいのと辛いのと……悲しいのが一緒に混ざっている。

 

 

 

R「さて、このまま俺に抵抗できずに頂かれても楽だろうさ」

 

プリンセス「ラブリーから離れなさいっ!(ゴッ!)」

 

R「お前の相手はこいつだろ、やれ」

 

プリンセス「っ!あぁ!」

 

ラブリー「プリンセス!!」

 

誠司「ラブリーから、めぐみから離れろぉ!(ガシッ)」

 

ラブリー「せ、誠司…!」

 

 

 

プリンセスが必死になって私を助けようとしたが、デザトリアンに吹き飛ばされる。するとここで誠司が全速力でRの両腕を掴んできた。

 

 

 

R「力のねぇ小僧が出しゃばってんじゃねぇぞ、オラァ!(ゴッ!)」

 

誠司「うぅ…!俺には何もできないけど、せめて大事な人を守ることぐらいできるんだ…!」

 

R「力がない以上は無能だ」

 

プリンセス「誠司は無能なんかじゃない…。いつだって一緒いてくれた大事な友達だから…」

 

誠司「だからこそ、守ってあげたいんだよ」

 

ラブリー「ダメだよ、誠司じゃ敵いっこないってば…」

 

誠司「確かにお前の言うことは間違っちゃいない。でも、守られてばかりの俺ではいたくないんだよ」

 

R「ほう。悪足掻きもいいところだな」

 

ラブリー「何が悪足掻きなの?誠司だって心はいつも本気なんだよ!」

 

 

 

今の誠司の目は誰にも負けない勇気を携えてる目だ。こんな誠司を見るなんて早々ないことだった。

 

 

 

プリンセス「流石ね、やっぱラブリーの傍には誠司がいないとね」

 

誠司「ありがとな、俺はいつだって本気さ」

 

ラブリー「誠司にできないことは、私にはできるかもしれない。でも、私にできないことは誠司にはできるよ」

 

R「これが友情ってやつか、気が変わった。お前らの友情ってやつが本物なのか、俺に見せてくれ」

 

 

 

なんとRが少し笑い始めた。どうやらこの言葉を聞いて興味が湧いたのかもしれない。それと同時に私のあらゆる部分を掴んでいたRが離れていく。

 

 

 

R「お前も悪くなかった。でもお前らのメンバーじゃキュアハニーが一番好みだなぁ。ムッチリ感が俺は好みだし」

 

ラブリー「ちょ…っ!何を想像しているのよ!!(///)」

 

プリンセス「ほぇ、ゆうこが好みね…(はぁ…)」

 

誠司「確かに大森はスタイル抜群だと思う、あと氷川も一緒だけど」

 

ラブリー「誠司、それどういう意味なの!」

 

誠司「何でもねぇよ、聞かなかったことにしてくれよ…」

 

 

 

私のあの部分を触っておきながら…!!あいつ、本当に最低な男……っ!!

 

 

 

R「閑話休題だ。そろそろ再開しようぜ」

 

ラブリー「乙女を侮辱した落とし前、キッチリつけてもらうわ!」

 

プリンセス「今日のラブリー、ちょっと怖いかも…」

 

 

 

デザトリアンが総攻撃の準備をしようとする。しかしそんな悠長なことは気にしない。私はあらゆる手段を使ってデザトリアンの体勢を崩そうとする。

 

 

 

ラブリー「プリキュア・くるりんミラーチェンジ!ロリポップヒップホップ!」

 

プリンセス「ラブリーに続くぞぉ!プリキュア・くるりんミラーチェンジ!シャーベットバレエ!」

 

 

 

それぞれがプリカードを使って姿を変えて左右から攻撃を仕掛ける。

 

 

 

ラブリー「プリキュア・ポップンソニックアタック!(パン、パン!)」

 

プリンセス「プリキュア・アラベスクシャワー!(フワフワ…!)」

 

 

 

どっちを守ればいいか迷い、相手は無防備状態へとなった。そこから私達の同時攻撃が降り注ぐ。元に戻った後もそのまま攻撃を続行する。

 

 

 

ラブリー「ラブリービーム!(ビュイン!)」

 

プリンセス「プリンセスボール!(ボン!)」

 

R「くそ、これじゃ攻撃を蓄えた意味がねぇな…。もういい、そのまま特攻しろ」

 

ラブリー「プリンセス!」

 

プリンセス「えぇ!」

 

 

 

既に体勢が崩れて今となれば無防備へ。このまま止めをさせば…!

 

 

 

ラブリー「愛の力を聖なる光に!ラブプリブレス!」

 

プリンセス「勇気の力を聖なる光に!ラブプリブレス!」

 

 

 

ラブリー&プリンセス「「あなたにハッピー、お届けデリバリー!」」

 

 

 

私達のラブプリブレスに力を蓄えて腕に交差させて叩く。ぞれぞれ振り上げた両手にエネルギー弾を発生させ、2つのエネルギー弾を合わせ、金色のオーラをまとった中心にハートが入った円環形のエネルギー弾を出現させる。

 

 

 

ラブリー&プリンセス「「プリキュア・ツインミラクルパワーシュート!!(ギュイン!)」」

 

 

 

強力なエネルギー弾が敵に命中し、一気にフィニッシュする。

 

 

 

ラブリー&プリンセス「「ハピネスチャージ!」」

 

誠司「やったな二人とも!」

 

R「やられちまたか。悪くなかったぜ、今の一撃は」

 

 

 

僕を失ってもRは楽しそうに高笑いをしていた。マジでムカつく…!

 

 

 

R「お前らの力はよくわかった。また会おう(ビュワ)」

 

ラブリー「……」

 

誠司「めぐみ、怒ってるのか…?」

 

プリンセス「怒ってないよ、むしろ嬉しい気持ちみたいだし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

騒動は解決され、ひとまずやり残したことを済ませることに。

 

ひめ「ひゅ~、疲れた~」

 

誠司「結局最後まで俺は荷物係りかよ…」

 

めぐみ「まだ誰も戻ってきてないね」

 

ひめ「よし、早速作業に取り掛かるぞ~!」

 

ひめは購入した衣類を自分なりにオーダーメイドする作業に入る。忙しくなりそうだからあまり話かけない方がいいかもね。

 

めぐみ「誠司、ちょっといいかな…」

 

誠司「別にいいけどどうしたんだ?」

 

めぐみ「その、上の部屋に来てほしいの」

 

 

 

この時、私は本気で初めて誠司に恋心を抱いた瞬間を得たのだった。ブルーとは別に。


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