めぐみ「ひめ、どこからか聞こえる?」
ひめ「感じる、感覚を研ぎ澄ませれば…」
私とひめが目を閉じて耳を澄ませている。きっとこの近くに何かがいるはず。
めぐみ(落ち着いて、さっきのは絶対危険な感覚だったから。ゆっくり聞いたらわかる…)
キィィィィ…!!
めぐみ「あそこ…!?」
ひめ「誰かがいる」
後ろを振り向くと、そこには謎の人影が大きく目立っていた。
ひめ「ぎょえ~!何か出たぁ~!」
めぐみ「あなたは誰!?」
???「ふん、俺が放った音波を聞き取るとはな。流石じゃねぇか」
荒々しい風貌の男。その顔には勇ましい風格が漂う。
ひめ「私さ~、ああいう感じの男ウザいと思うの~♪」
めぐみ「あはは~…」
???「俺はR。お前らプリキュアを倒すためにやってきた。悪く思うなよ?」
めぐみ「どうしてプリキュアを…?」
相手が見つめる目から凄く嫌な気分にさせる。まさか…。
ゴゴゴ…
それと同時に雷雲も徐々に空に纏っていた。この時私達は少し身震いしてしまう。
R「まぁいいや。挨拶代りにちょっくら暴れてやるか」
めぐみ「ちょっと!一体何をするつもりなの!?」
R「決まってんだよ、そんなの。俺は世界を滅茶苦茶にするのが趣味ってな」
ひめ「どうも嫌な奴だと思ってたのよね」
めぐみ「こんなことして誰も喜びはしないじゃない!」
顔から滲む汗を振り払うように発言する。あいつはお遊びじゃない、本気でやるつもりなんだ。
R「お前らのことは既に知ってんだよ。愛乃めぐみ、それにヒメルダなんたらブルースカイ王女」
ひめ「ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイよ!名前くらい覚えなさいよ~っ!」
R「人間の世界では白雪ひめって名乗ってるんだろ?わかるぜそんなの」
誠司「二人とも、こいつは危険だ。気をつけろ」
R「おいおい、何も力のないガキがここにいるなんて危険だ。さっさとママのところへ帰りな」
めぐみ「誠司に手を出したら私達が許さない!」
ひめ「そうよ!アンタなんかに勿体ない話よ!」
無防備の誠司にRが近づこうとすると私達は必死で両手両足を掴んだ。
R「ほう。威勢だけはあるな。だったら俺と戦え、それならいいだろう?」
X(R様、なんだかむかつく…。それだったらL兄様の方が余程いいわ。さて、あの二人の実力はいかに…)
R(けっ。Xが見てるな。まぁいいさ)
めぐみ「行くよひめ」
ひめ「ええ!」
こんな奴に遅れなんてとりはしない…!
L(次のターゲットは……ほう、どうやらRがやってるみたいだねぇ。これからどうなることやら)