プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

169 / 237
第149話 狂気の男

めぐみ「ひめ、どこからか聞こえる?」

 

ひめ「感じる、感覚を研ぎ澄ませれば…」

 

私とひめが目を閉じて耳を澄ませている。きっとこの近くに何かがいるはず。

 

めぐみ(落ち着いて、さっきのは絶対危険な感覚だったから。ゆっくり聞いたらわかる…)

 

 

 

キィィィィ…!!

 

 

 

めぐみ「あそこ…!?」

 

ひめ「誰かがいる」

 

後ろを振り向くと、そこには謎の人影が大きく目立っていた。

 

ひめ「ぎょえ~!何か出たぁ~!」

 

めぐみ「あなたは誰!?」

 

???「ふん、俺が放った音波を聞き取るとはな。流石じゃねぇか」

 

荒々しい風貌の男。その顔には勇ましい風格が漂う。

 

ひめ「私さ~、ああいう感じの男ウザいと思うの~♪」

 

めぐみ「あはは~…」

 

???「俺はR。お前らプリキュアを倒すためにやってきた。悪く思うなよ?」

 

めぐみ「どうしてプリキュアを…?」

 

相手が見つめる目から凄く嫌な気分にさせる。まさか…。

 

 

 

ゴゴゴ…

 

 

 

それと同時に雷雲も徐々に空に纏っていた。この時私達は少し身震いしてしまう。

 

R「まぁいいや。挨拶代りにちょっくら暴れてやるか」

 

めぐみ「ちょっと!一体何をするつもりなの!?」

 

R「決まってんだよ、そんなの。俺は世界を滅茶苦茶にするのが趣味ってな」

 

ひめ「どうも嫌な奴だと思ってたのよね」

 

めぐみ「こんなことして誰も喜びはしないじゃない!」

 

顔から滲む汗を振り払うように発言する。あいつはお遊びじゃない、本気でやるつもりなんだ。

 

R「お前らのことは既に知ってんだよ。愛乃めぐみ、それにヒメルダなんたらブルースカイ王女」

 

ひめ「ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイよ!名前くらい覚えなさいよ~っ!」

 

R「人間の世界では白雪ひめって名乗ってるんだろ?わかるぜそんなの」

 

誠司「二人とも、こいつは危険だ。気をつけろ」

 

R「おいおい、何も力のないガキがここにいるなんて危険だ。さっさとママのところへ帰りな」

 

めぐみ「誠司に手を出したら私達が許さない!」

 

ひめ「そうよ!アンタなんかに勿体ない話よ!」

 

無防備の誠司にRが近づこうとすると私達は必死で両手両足を掴んだ。

 

R「ほう。威勢だけはあるな。だったら俺と戦え、それならいいだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

X(R様、なんだかむかつく…。それだったらL兄様の方が余程いいわ。さて、あの二人の実力はいかに…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

R(けっ。Xが見てるな。まぁいいさ)

 

めぐみ「行くよひめ」

 

ひめ「ええ!」

 

こんな奴に遅れなんてとりはしない…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

L(次のターゲットは……ほう、どうやらRがやってるみたいだねぇ。これからどうなることやら)


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。