ひめ「…何か私に言うことあるわよね?」
誠司「悪かった」
ひめ「反省してるなら許してあげる。でも私の方が小さいってバカにしてるでしょ」
めぐみ「まぁまぁ。本人もすっかり懲りたからそれでいいんじゃない?」
ひめに平手打ちされた誠司が渋々と謝る。さっき誤ってひめとぶつかって色々とあったのが原因。ひめは自分の胸元と私の胸元を見比べつつちょっと悔しがっていた。
ひめ「…いつか私だって(ブツブツ)」
めぐみ「じゃあ、ここら辺で休憩しよっか?」
ひめ「まだ買う物はあるけど、少し整理しないとね」
端側のベンチに荷物を置いて一息つく私達。案の定大抵の荷物は誠司がまとめて持っていたそう。
めぐみ「そういえばどれだけ買うつもりなの?」
ひめ「よく考えてなかったけど、一応必要なものだけは粗方仕入れるつもりよ。まだ完全には定まってないけど私なりのアレンジを入れたいと思うの」
めぐみ「やっぱひめはここに来てから色んなことやるようになったよね。私、凄く関心するなぁ」
ひめの両手を握って羨ましく思う。これも必然だったのだろうか、それともひめの友達が私だったからこそ得たことなのだろうか。私達にはまだ知らないことがたくさんあるんだと思う。
めぐみ「それってなんだか未知なる運命って感じじゃない?」
ひめ「そうかもしれないね。だって、どれだけ一緒に過ごしていたと思ってる?」
めぐみ「毎日!」
ひめ「そう、毎日!わからないことだって解決できちゃうんだもん!」
誠司「ひめのそう言うってことは絶対正しいよな、関心するし」
だよね。ここまでいかなきゃ成し遂げなかったんだし。勿論ひめだけじゃない。ゆうゆうといおなちゃんもまたしかり。こんなに素晴らしいことを一緒に経験するのは普通の幸せではないってわけ。
めぐみ「二人とも、もう少し休んだら再開しようよ。ひめが一番頑張らないといけないんんだし、ね?」
ひめ「当然っ!ここで目立たないと女が廃るんだから!」
誠司「だろうな。なんか共感すると思うしな」
キュイィィン…!!
めぐみ「何…?今の感じは」
ひめ「私も聞こえたわ。きっとあっちからよ」
誠司「どうか、したのか」
突然脳裏を過ぎるような激しい雑念を漂わせる音が響き渡った。それは私とひめだけがわかる感覚だった。
ひめ「行くわよ。おそらく何かがあるに違いない」
めぐみ「うん…」
~~街外れの空地~~
誠司「どこまで行くつもりなんだ?」
めぐみ「ここなの?」
ひめ「特に何もなさそうだけど…」
私達は音が聞こえた場所を探していると知らない空地へとやってきた。多分ここでいいと断定するけど…。
めぐみ&ひめ「「っ!?」」
その先には、とんでもない物が浮かび上がった。