マナ(これまでたくさんのことがあった。それを全部引き出したい…!)
今日まで必死に努力してきた。仲間との絆を深めてこの舞台まで来ることができた。そその集大成は、ここで披露する…。
ところでダンスってどんな意味が込められていると思う?有体な考えだと楽しさ、臨場感、そしてワクワク感。どれも色々な意味が込められてると思うよね。あたしの場合は身体を動かせるし運動がてらの楽しさという考えだね。どんな感じで考えるかは人それぞれだけど、個人での楽しみ方は様々だし何より一番の宝物かもしれないよね。
そんな当たり前なことを思ったのは珍しいわけじゃない。ごく普通なことだった。今こうやって必死で踊っている自分に夢中になるくらいだ。でも、ここまで費やした努力が証明できた。それは、深まる絆で成立できたのだから。
こうやって周りを見ると、みんなが輝いてるように見える。あたしとはまた違った披露の仕方をしている。そして一斉にまとまった動きで次へと繋げる。今まで教わったことを活かしてそのまま繋げる。最後はみんなでフィニッシュ、これで披露は終了した。長いようで長くもない時間が終わった。
マナ(これでよかったんだよね、みんな…)
あたしは今培ってきた努力がここまで素晴らしいと実感している。やれることは全力でやったし、あとは結果を待つだけ。それまでは結構時間がかかる。
~~数時間後~~
ラブ「みんな、やったね」
マナ「うん。最初から最後まで全力をつくしたよ」
亜久里「ちょっとしくじりそうになりましたが、なんとか上手くいきましたわ」
あたし達を出迎えてくれたラブ達が満面の笑みを浮かべていた。それにシャルル達や他の身内もそうだった。まず一言で表すと嬉しい、それだけだ。
せつな「それで、結果はもうわかってるわよね?」
祈里「早く見せて」
真琴「いいわよ、ほら」
まこぴーがつかさずトロフィーと賞状をラブ達に見せた。そう、この結果はというと、
マナ「惜しかったけど、銀賞だったよ」
あたし達は惜しくも金賞を逃したけど、銀賞を獲得することができた。
ありす「とても楽しかったです」
美希「発表の時もの凄く号泣してわよね、ラブは」
ラブ「あれはたまたまだけどさ、でも超よかったと思うよ」
六花「マナ、この経験はまだ終わりじゃないわ。次なる目標に向けてまた頑張りましょう」
マナ「そうだね、ここで終わりじゃない。むしろ始まったばかりなんだから。できれば、レジーナにも見せたかったけど…」
ありす「マナちゃん…」
マナ「いや、なんでもないよ。じゃあ早速次のダンスに向けて練習するぞ~!!」
六花「相変わらず張り切ってるわね」
真琴「それこそマナだと思うよ、だってそういうことじゃないかしら」
今日は最高の笑顔を得ることが目標だった。今ここで果たすことができて凄く嬉しい。
あれから数週間、あたし達はまた当たらな目標に向けて再びダンスをすることを決意した。今度はラブ達と一緒になりたいし、ワクワクする。これが実現できたかどうはこれはまた別のお話しで。
遅くなりましたが、今回をもって第二章終了となります。さて、軽くまとめに入りますが今回の章は戦うシーンを大幅に減らしたドラマパートが中心でした。
一つのことに必死になって頑張る彼女達の成長を描いた感じとなります。その現実の辛さや友情といった更なる目標が出せたかと思います。
短いですが今回はここまでとします。それでは次の章である第三章でお会いしましょう。