プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第137話 いつまでも一緒に①

ありす「あらあら、なんて大胆でしょう」

 

真琴「いくらなんでも…」

 

亜久里「愛が芽生えちゃいますわね」

 

マナ「ちょ…今何した!?」

 

六花「決まってるじゃない。私からの気持ちよ」

 

一瞬の出来事だった。あたしが口を挟む余裕を与えずに六花が行動を起こした。その直後、あたしの口元に柔らかい感触が全体的に伝わった。も、もしかして……!

 

 

 

マナ「あたし、お嫁に行けないかも……」

 

 

 

流石にこればかかりは無理だと悟る一方だった。

 

真琴「でも悪くないかも」

 

せつな「ひょっとして二人は」

 

美希「お互いに」

 

祈里「愛し合って―――」

 

 

 

マナ&六花「「いやぁああああっ!!」」

 

 

 

恥ずかしい!こんなのあまりにも恥ずかしいよ!

 

ラブ「ハラショー…」

 

ありす「はい、ほぼ毎日のようですので」

 

六花「余裕で肯定しないでぇ~!!」

 

亜久里「まるで夫婦ですわ」

 

マナ「やめてぇ~!!」

 

せつな「一応この話はなかったことにしておいた方が御の字かしらね…」

 

祈里「まだまだ続きが気になるかもね~」

 

ありす「では今度マナちゃんと六花ちゃんの秘蔵映像をみんなで見ましょうか」

 

六花「それだけは勘弁してっ!」

 

 

 

~~閑話休題~~

 

 

 

マナ「とまぁこれくらいとして。六花が言いたいことって何なの?」

 

周りが落ち着いたところで本題へと差し掛かる。デレてる六花が俯きながら渋々と答え始めた。

 

六花「今日までこの話をしてこれたのも私がダンスの番組を見たのがきっかけだし、何しろ積極的に付き合ってくれたことに凄く嬉しいくて誇らしいって思うの」

 

せつな「人それぞれで違う考え方をしているらしいけれど、上手い具合で考え方が一致するところもあるかもね。その考え方はありよ、六花」

 

亜久里「たまたま六花がこれをやりたいって言いだしたんですもの。それなりの名残ってものがあるんでしょ?」

 

六花「うん…。当然私だってその時の名残はあったわ。こんな形でやれるとは最初は思いもしなかったし、むしろ嬉しかったわ」

 

照れ笑いをするように答える六花に対して、あたしは正直な気持ちを告げる。

 

マナ「ここまでこれたのも六花がやりたいって言いだしたおかげなのかもね。ただこうやって満足できればみんなだって同じ考えになるんじゃないかな」

 

真琴「責任があるのはマナかもしれないけど、全体を束ねてるのは六花じゃないかしら。私は最初六花がダンスをやりたいってい出した時は正直驚いたけど、徐々に真剣になっていく姿が羨ましいなって気づいたわ」

 

亜久里「こういう言葉をご存じですか?先代ダンサー達の技術をしのぶ、という言葉を」

 

ラブ「それ、幼い頃聞いたことがあるかも…」

 

咄嗟に亜久里ちゃんが口にした言葉に安堵するみんな。特にダンスの経験のあるラブ達がそうだった。

 

祈里「もう全く聞かないことだけど、私達が小さかった時にたびたびその言葉を聞いた覚えがあってね。精神力を高めて磨き上げる技術を世の中に広めるという感じでね」

 

ありす「今なら難しいことを経験せずとも自分なりのやり方で世間を魅了させるのが一番新鮮と言いますか、成功した経験者達は度胸と強靭的精神力から秘める未知なる可能性を携わっている象徴を担うもの。つまり先人方の教えがあってこそのダンスですね」

 

マナ「亜久里ちゃん、いつの間にその言葉を聞いたの?」

 

亜久里「こんなの知っていて当然ですわ。まだまだわたくしも捨てたもんじゃありませんよ?」

 

美希「じゃあ一回どのようにやってきたかを考えてみない?」

 

ここで一度今までどのようにしてきたかを整理してみることにした。

 

 

 

マナ「まずは振り付け…」

 

六花「その次はポジション決め」

 

ありす「それに欠かせないのが体力作り」

 

真琴「あとは動きや表現力といったところかしら」

 

亜久里「とにかく役割が重要でしたよ」

 

 

 

一同「「「ふむふむ」」」

 

 

 

ラブ達が頷きながら答える。経験者からしてみればまだ足りない部分が結構あるけれど、それなりに腕は上げている。やれるだけやってみることはできる。

 

美希「なるほど、よくわかったわ。それじゃ当日までもう一度練習を始めましょうか。勿論、全員揃ってからね」

 

祈里「まずはリハビリをしっかりしておかないとね」

 

せつな「絶対戻ってくることを待ってるから」

 

ラブ「無理はしなくてもいいんだよ。私達がついてるよ」

 

マナ「ありがとう…。こんな嬉しいことはないよ」

 

六花「やる以上には本気出してよね。きっと完璧になれるから」

 

ありす「マナちゃんが復帰できることを私、信じてます」

 

真琴「とにかく感覚を取り戻してね」

 

亜久里「やるからには精一杯頑張りますわよ」

 

みんなから激励の言葉を贈られたあたしはどんどんやる気が湧いてきた。そうだよね、ここで諦めたらそこで終了なんだから。徹底的にやらなきゃ!

 

マナ「みんな。優勝という名の幸せ、ゲットだよ!」

 

決意を胸に、もう一度立ち上がることとなった。勝つじゃない、最高の笑顔を得るために……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一週間後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからあたしはリハビリを続けていたけど、明日で退院できるとのことだった。すぐに身体の感覚を取り戻してもう何の支えもなしで歩ける。あとは、心の問題だけだ。

 

マナ「はぁ~。早くアイちゃんに会いたいなぁ~…。今はシャルル達が面倒見てるけど、顔だけでも見たいな…」

 

 

 

コンコン…

 

 

 

マナ「誰?」

 

六花「マナ、来ちゃった♪」

 

マナ「り、六花!?」

 

ノックする音が響き渡り、そこへ数種類のフルーツを持ってきた六花が入ってきた。

 

マナ「今日はもう面会時間過ぎてるよ?」

 

六花「明日で退院でしょ?だからそのお祝いよ。あと今日は私ここで泊まっていくわ」

 

さりげなく笑みを見せる六花。なんだからこっちも笑ってしまいそうになる気分だ。

 

マナ「あたしさ、大分食欲戻ってきたんだ。今ではモリモリ食べれるよ」

 

六花「あ、そう。それならよかったわ。ねぇ、あれからありす達で話し合ったけどやっぱりマナのやり方はそのままでいいっていうことにしたけど。それでいい?」

 

今日までにまとめたことをメモした紙をあたしに渡す六花。多分これまでやってきたことは変更しなくてもいいらしい。ならば思う存分やり甲斐があるというものだったりする。

 

マナ「折角報告してもらって悪いね。おかげで練習を怠らなくて済むよ」

 

六花「けど、もう一度やってもらうわよ。戻ってきたお祝いとして、ね?」

 

マナ(余計にハードへと変化するような…)

 

六花「ねぇマナ、お願い…あるんだけど…(もじ)」

 

マナ「ふぃ?」

 

すると六花が恥ずかしそうな顔してこちらを見つめ始めた。な、何故…?

 

六花「夜中、一緒に…しよ?」

 

マナ「でもここ物音には敏感の部屋だし、一人用の部屋なんだよ?それでもいいの?」

 

六花「いいの…。ただマナがいいっていうなら…、私は別に構わないの…。その、マナは私が相手じゃいやなの…?」

 

どんどんあたしの近くまで急接近していく六花にもはや成す術はなかった。

 

マナ「じゃあ…いい…よ」

 

六花「あ、ありがとう…。私、嬉しい…」

 

結局、六花のお願いを乗り越えることはできなかったのだった。流石にこれは効果抜群だし…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~深夜~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ「六花…そろそろ……いい?(ハァ、ハァ)」

 

六花「来て…!私にマナの全部を……(あぁ…)」

 

マナ「ならあたしも…一緒に……(シュル)」

 

六花「あぁ…っ!マナ…マナぁ…っ!」

 

マナ「最後は…二人でイこう…?」

 

六花「来てっ!早く…!」

 

 

 

マナ&六花「「あぁああああああああ~~っ!!」」

 

 

 

こうして、六花との淡い一夜を過ごして快楽を味わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~数日後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ「お待たせ、無事に復帰したよ」

 

ありす「それではやりましょうか」

 

真琴「仕切り直しといったところね」

 

亜久里「早くやりたいですわ」

 

六花「それじゃ、本番に向けて猛特訓よ!」

 

 

 

一同「「「おー!」」」

 

 

 

もう一度あたし達の挑戦が始まり、みんなとの固い絆を築き上げることを胸に刻んだ。




次回で第二章完結です。

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