ルージュ「これじゃ何も動けない…!」
R「そうだろ?そんなんじゃ何もできねぇよなぁ?」
ネガトーンに足を凍らさせた私は全く身動きが取れない。このままだと完全に氷漬けにされてしまう…。
ネガトーン「ネガ―!」
R「そうだネガトーン。あのままキュアルージュを凍結させて粉々にするんだ…」
余裕を見せるRはネガトーンに次ぎの指示を下そうとする。どうにかあいつを止めないと…!
サニー「ちょっと待ちぃやぁ!(ドゴォオオオン!!)」
R「その声、キュアサニーか…」
すると後ろから壁が突き破られた音が鳴り響いた。
鷲尾「あぁ、りんちゃん大丈夫かな…。それとさっきの赤い髪の女の子もどうなのかなぁ…」
ディレクター「鷲尾さん、どうしたんですか!?」
鷲尾「今体育館に避難していない子が二人も…!」
ディレクター「大変です!すぐに警察へ連絡しないと!」
鷲尾「あと既に消防隊も駆け付けてくれてるからね、心配はないよ。はぁ、大丈夫だろうか、二人とも……」
サニー「りんはどこや!」
R「りんってキュアルージュのことか?」
サニー「ってそうやったんかい!」
ルージュ「ごめん、私は大丈夫だから…」
ルージュと合流したサニーは深呼吸しながら体制を整える。どうやら踏ん張り過ぎたようだ。
サニー「てかあの怪物はなんやねん!?」
R「そうか、スマイルプリキュアはアカンベェだったか。こいつはネガトーン。幸せのメロディが高ぶってたから暴れさせてるんだよ」
ルージュ「気をつけて、あいつは氷漬けにしてくるから」
サニー「んなのうちには関係あらへん。この熱血炎で焼き尽くしてやるで」
自信満々に特攻するサニーに、ネガトーンも攻撃を開始する。
ネガトーン「ネガー!!(ボォオオオオオ!!)」
サニー「なんや、ふぶきやないか。こんなのうちには通用せんで」
R「ふん、それはどうだかなぁ…」
不気味に感じず、サニーは特攻を続ける。そして相手の懐に入り、
サニー「プリキュア・サニーファイアー!(ボォオオオン!)」
ネガトーン「ネガ!(ビュゥゥゥ…)」
サニー「嘘やろ!?うちの攻撃が吸収されてもうた!」
サニーの一撃がネガトーンによって吸収されてしまった。この有り様のあまり、思わず戦いてしまう。
ルージュ「気をつけて、そいつには炎は通用しないよ。さっき私も試したけど無理だった」
R「無駄だ。お前の炎も無意味だからな。そして吸収した炎はネガトーンのエネルギーとなり、冷却性能を上げるからな」
ましてやネガトーンが益々パワーアップしてしまう。これでは太刀打ちできないかもれない…。
ルージュ「く…、私の足が自由に動けたら…」
サニー「それやったらすぐに溶かしたるで!」
今のルージュの言葉に閃いたのか、サニーはルージュの足元に炎をまき散らした。
ルージュ「うそでしょ…」
サニー「全く溶けへんで…」
R「だから無駄だってさっきから言ってるだろうが阿呆ども。ちなみにその氷は簡単には溶けることはないのさ」
ネガトーン「ネガ!!(ボォオオオ!)」
サニー「しまった、うわぁああ!!」
気を取られたのか、サニーはネガトーンの攻撃を喰らってしまった。
サニー「うそやろ!?うちの下半身が凍結状態やで!」
R「無様だなぁ、赤きプリキュア共は…。そこで凍え死ぬがいいさ、ハッハッハァ!!」
ルージュ(私もどんどん氷漬けにされてゆく…。このままでは全滅かも)
サニー(くそっ!こんなんやと身動きも取れへん…!でも、ここで諦めたら終わりや…。なんとか反撃のチャンスを…!)
もう絶体絶命の危機が訪れているルージュとサニー。しかし、まだ逆転の一筋が残っていた。
サニー「こうなったら、これを使うしかないやろ!!(バッ!)」
R「あ?まだ悪足掻きするのか」
サニー「ペガサスよ、うちに力を!!(バァアアア…!!)」
プリンセスキャンドルを取り出し、サニーは白くて輝くペガサスのような姿へと変化した。
サニー「プリキュア・プリンセスフォーム!!」
R「ほぉ、これがプリンセスフォームか。キュアエンジェルやスーパーシルエットやクレッシェンドモードやイノセントフォームに匹敵する力か…。面白れぇじゃねぇか、ネガトーン!このまま氷漬けにしちまえや!!」
ネガトーン「ネガー!!(ボォオオオ!!)」
サニー「サニーバーニングシールド!!」
プリンセスフォームの姿になったサニーはキャンドルに力を溜め込んで巨大な炎の盾を作り出した。
ルージュ「なんて威力なの!?」
ネガトーン「ネガー!!(ドォオオオオン!!)」
R「なんだと!?ネガトーンの冷気を掻き消しちまったのか!」
あまりの熱さに氷漬けされた回りの物が溶けてゆく。どうやらネガトーンのせいで体育館全体が氷点下の寒さになっていたようだ。
サニー「あ~寒かったなぁ。けど、もうへっちゃらや!それにしてもなんだか見慣れない技を覚えてしもうたな」
ルージュ「流石よサニー!おかげで私も自由になれたし。そっちも動けるようになったでしょ?」
サニー「当たり前や。さて、そろそろあの怪物を浄化させるで」
R「ちっ、もう冷却機能は作動しねぇのか。ネガトーン、さっさと潰してしまえ!」
ネガトーン「ネガー!!」
さっきのサニーの技で冷却機能が失ったネガトーンはやけくそ状態で攻撃する。しかし、
ルージュ「これで決めるわよ、プリキュア・ファイアーストライク!!(ドォオオン!!)」
サニー「プリキュア・サニーファイアー・バーニング!!(ドォオオン!!)」
二人は既に怒りの頂点に達していた。そしてこのまま止めと一撃をお見舞いした。
ネガトーン「ネガー…(シュゥゥゥゥ…)」
R「くそ、幸福のメロディを取り損ねたか。こいつはLに報告しねぇとな…!」