プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第127話 この手で掴むために

ピーチ「一気に仕掛ければ!」

 

ダイヤモンド「でも、油断はできないわ。慎重にやるわよ」

 

 

 

私とダイヤモンドがチャンスを図っているが、いつ相手の反撃がくるかがわからない。そこでロゼッタ、ソード、エースの三人が足止めをするために上手く引き付けていた。

 

 

 

ロゼッタ「このまま持ちこたえてください…!」

 

ソード「どうやら私達の方が有利ね」

 

エース「大人しく降参なさい、えぇい!(バシュゥゥ!)」

 

欠片「…まだ終わらん…!(ドギャァァ!)」

 

 

 

しかし、向こうも負けてはいなかった。いとも簡単に三人の封じ込みを破壊してしまった。

 

 

 

ソード「流石に一筋縄ではいかないわ…!」

 

ダイヤモンド「あとは私達がやってみせるわ!」

 

ロゼッタ「頼みますわ」

 

ピーチ「タイミングはそっちに任せてもいい?」

 

ダイヤモンド「私に不可能なんてないわ」

 

欠片「…いいだろう。二人でかかってくるがいい」

 

 

 

口々に呟く相手を気にせず、真正面から突き進むように一撃を与える。まずは小手調べに連続攻撃で…!

 

 

 

ピーチ「やぁあああ!!(ズダダダダ!)」

 

ダイヤモンド「はぁあああ!!(ガガガガァ!)」

 

 

 

休む暇なくひたすら攻撃を繰り返していく。一応手ごたえはあるようで、上手くいっている。

 

 

 

欠片「…ふははは。それでこそだ、だが…!(シュバァァァ…!)」

 

 

 

だが、そうそうやれるものではなかった。相手が徐々にエネルギーをチャージし、それを放出しようとしていた。

 

 

 

欠片「…ここまでだ(ボォォォォ!!)」

 

ピーチ「やらせるわけには…!ピーチロッド!(ガキィ!)」

 

エース「間一髪でしたね…(ホッ)」

 

ソード「悪運は強いみたいね、まるでマナにそっくりだわ」

 

 

 

ギリギリで相手の攻撃を阻止できた私はすぐに反撃へ向かう。

 

 

 

欠片「…まだやられるわけにかん。折角与えてくれた力だ、使わずにはいられん」

 

ロゼッタ「気をつけてください、まだ何かを仕掛けてくるはずです!」

 

ピーチ「それならできなくするだけ!(ギィン!)」

 

欠片「…全員まとめて塵と化してやる…!(シュババババァ!!)」

 

 

 

すると全方位から無数の刃が私達に襲い掛かってきた。そしてそのまま直撃を喰らうことに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一同「「「あぁあああっ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前が真っ暗になりそうな程のダメージだった。これは厳しい状況へとなりそうだ。

 

 

 

ソード「こんなの、防ぎようがないわ…!」

 

ロゼッタ「一体どうすれば…」

 

エース「あれを見てください!」

 

ピーチ「…何?」

 

 

 

その直後、相手の身体がどんどん変化していくのがはっきりと目撃してしまう。これがあのネオフュージョンとかいう存在の力だっていうの…?

 

 

 

欠片「…ふはは。凄いぞ、この力は」

 

ダイヤモンド「これじゃ手の打ちようがないじゃない…」

 

ソード「まだ終わったわけじゃないわ。どうにかしないと」

 

エース「それより、わたくし達だけじゃなく―――」

 

ロゼッタ「マナちゃんも心配ですわ…」

 

ピーチ「というこは…せつなも一緒…」

 

 

 

ここで一つ気がついたことがある。もしかしたら私達だけじゃなくてせつな達の方も危ないかもしれない、それが一番の問題だった。

 

 

 

欠片「…仲間が心配か?今頃朽ち果てているだろうさ」

 

ソード「そんな勝手なことを言わないで!」

 

ダイヤモンド「決して諦めたりなんかしないわよ、アンタ達みたいなやつらに!」

 

 

 

相手の見下した言葉に耳を傾けずにダイヤモンドとソードが叫ぶ。確かに、こんな非常事態に放っておくなんてできはしない。

 

 

 

ピーチ「じゃあどうすれば……」

 

エース「悩むのも無理はないってことね…」

 

ロゼッタ「あぁ…どうしましょう」

 

ダイヤモンド(マナ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一方~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッション「このままじゃマナが…」

 

欠片「…憎いだろう?仲間が苦しむ姿を見て」

 

 

 

ハート「あぁああああ!!うあぁぁぁっ!!(ビリビリィ!!)」

 

 

 

いつまでたっても身体が動かない。このまま死を迎えるしかないの……?

 

 

 

欠片「…そろそろ身体中が絶えなくなってきたころのようだ…」

 

パッション「これ以上手を出さないで!てぇい!(ガッ!)」

 

 

 

それでもパッションが苦しまずに必死で戦っていた。こんな状況でも、怯むことなく突き進めるなんて…。

 

 

 

欠片「…嘆かわしいやつが、ふん…!(シュボォォ!)」

 

パッション「っ!?」

 

 

 

パイン「下がってて!(ビィン!)」

 

ベリー「たぁあああ!(ガギャァ!)」

 

 

 

パッション「ベリー、パイン!」

 

 

 

こ、この気配は……。

 

 

 

ベリー「ブルーのハートは希望の印、積み立てフレッシュ、キュアベリー!」

 

パイン「イエローハートは祈りの印、とれたてフレッシュ、キュアパイン!」

 

欠片「…これでキュアピーチがいない三人か」

 

 

 

この聞き覚えのある声、あれは美希たんとブッキーだ。まさか二人もプリキュアだったなんて。

 

 

 

ベリー「心配して来たらこんな状況とはね…」

 

パイン「でもラブちゃんがいないわ」

 

パッション「きっと大丈夫よ、ラブなら」

 

欠片「…予定は違うな。お前らが揃っても何の足しにもならん。キュアハートの仲間を呼べば戻してやろう」

 

 

 

躊躇のない言葉にみんなが口を塞いでしまう。ここまで無茶な真似はしなくていいのに……。

 

 

 

ハート「…パ、パッション」

 

パッション「え?」

 

ハート「先にラブのところへ行ってあげて…」

 

パッション「でもマナが…」

 

 

 

苦しみながらパッションを呼び止めるが、あまり言葉が出せない。それでも、

 

 

 

ハート「あたしは…、大丈夫だから。終わったらすぐに戻ってきて…ね?」

 

パッション「…マナ」

 

ベリー「今は信じよう、せつな」

 

パイン「絶対に戻ってこようね」

 

 

 

全力で振り絞りつつも、出せる範囲で告げた。普通ならこんな真似なんて不可能だけど、あたしはこんなところでやられるような馬の骨ではない。それを信じさせれば、きっと。

 

 

 

パッション「お願い、必ず耐えてね…!」

 

パイン「でもどうやって行けば…」

 

ベリー「あ、タルトが来たわ。シフォンも一緒ね」

 

タルト「あんさん達、ピーチはんがピンチや。すぐに来てほしい」

 

パイン「場所はわかる?」

 

タルト「今案内するで。それとシフォンも狙われてるんや」

 

パッション「おそらくはインフィニティの力を狙ってるってことなのかも…」

 

ベリー「どこまでしつこい連中なのかしら…」

 

パイン「とにかく、急いで案内して」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~数分後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タルト「あそこで騒ぎが起きてるで」

 

パッション「あっちも苦戦してるみたいね」

 

ベリー「このまま特攻するわよ」

 

パイン「ええ」

 

 

 

ピーチ「あ、みんな!」

 

ソード「仲間が来たようね」

 

エース「冷や冷やしますわ…」

 

 

 

ここでベリーとパインとパッションの三人が援護に来てくれた。助かったぁ~。

 

 

 

ピーチ「じゃあ改めて…、レッツ!」

 

 

 

ピーチ一同「「「プリキュア!」」」

 

 

 

欠片「…フレッシュプリキュア。四人揃うと厄介だ」

 

ピーチ「ここで決めさせてもらうよ!」

 

ベリー「よくも仲間を痛い目に合わせてくれたわね」

 

パイン「覚悟してちょうだい!」

 

パッション「それ以上好きにはさせないんだから!」

 

ダイヤモンド「っていうかこれ、私達の出番ないんじゃない?」

 

ロゼッタ「でしょうね(あはは…)」

 

 

 

ここで逆転を狙うのみ!早く仕留めないとさらに厄介になるからね。まだまだこの戦いは終わりそうになかった。それに、今まで弄んでくれた落とし前をキッチリつけてもらわないと…!


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