プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第124話 時には真面目に、時にはにこやかに…のはずが

ラブ「そろそろ来る頃だと思うけど…」

 

私はみんなの到着を待っている。今日はマナ達のダンスレッスン最終日であるためがゆえに待ち遠しい。でも今来ているのは私とシフォンとタルトだけだった。

 

ラブ「せつな達はもうすぐ来るみたいだけど、マナ達は電車間に合ってるかな?」

 

タルト「勿論、遅れるわけにはいかへん。一応あんさんも応援するんやろ?」

 

ラブ「まだ早い気がするけどねぇ…。でもさ、本番で応援する方がしっかりしているんだと思うよ」

 

でも、問題は躓かないでテンポのいい動きにしなければならないってこと。それを突破できなきゃ勝ち抜くことは不可能だ。

 

ラブ「ちょっと様子を見てこようかな―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「行かせない……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブ「…誰!?」

 

すると、私の背後から黒い影が近寄ってきた。

 

???「…お前を仲間のところへは行かせはしない……」

 

ラブ「一体どういうつもりなの、ってタルト?」

 

タルト「…なんだか感じたことのある殺気や…」

 

シフォン「…ゥゥゥ」

 

突然タルトとシフォンがとてつもない身震いをし始めた。感じたことのある殺気っていうのは……。

 

???「…我は偉大なるネオフュージョンの欠片なり……」

 

ラブ「ネオフュージョン……?」

 

タルト「フュージョンと何か違うんか…?」

 

欠片「…お前が担いでいる―――インフィニティなる存在…。我々に必要な力だ…」

 

ラブ「シフォンをどうするつもり!?」

 

私ですら今まで経験したことのないような恐怖感が漂ってしまう。あいつは一体何をするつもり…?

 

欠片「…インフィニティなる者は我らを束ねる力となるであろう。そんなちっぽけなことで力を戒めにする必要もないのだ…」

 

タルト「ピーチはん、これは危険やで」

 

ラブ「わかってるさ。タルト、一つお願いがあるんだ。シフォンを連れて先に行ってて」

 

タルト「任せておき。何があってもみんなのところへ行くんや」

 

欠片「…ふん、賢しいだけの妖精風情が…」

 

ラブ「シフォンは私が守るんだから!」

 

そんな恐怖感を乗り切るように、私は挫けずに立ち上がる…!

 

欠片「…いいだろう、まずはお前から排除する…」

 

ラブ「チェンジ!プリキュア・ビートアップ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~改札口~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ「みんな遅いなぁ~。あたしが一番乗りだね」

 

シャルル「集合が早すぎただけシャル」

 

ダンスの特訓も今日で最終日。この成果を是非とも見せてあげたい。あたし達を支えてくれた人達全員に。

 

シャルル「誰か来たシャル」

 

マナ「あの姿は…せつなだ!」

 

 

 

せつな「マナ~!」

 

 

 

すると改札口方面へとやってくるせつなの姿があった。ってか、ラブ達がいない?

 

マナ「久しぶりだねせつな。また会えてキュンキュンだよ~」

 

せつな「ラブ達は後から合流する予定よ。それより集合が早かったんじゃない?」

 

マナ「おかげで六花達はまだなんだ~」

 

せつな「じゃあこの駅の近くのカフェでお茶にしましょうか、みんなが来るまでの間に」

 

せつなの咄嗟のアイディアに関心するあたし。六花達には申し訳ないけど、これも女子の嗜みだもんね。

 

マナ「ところで当日あたし達が優勝したら、どんなお祝いしてくれる?」

 

せつな「……ちょっと唐突ねぇ」

 

マナ(今のは流石にまずったか…)

 

せつな「でも、その時は何かしらのことはするつもりよ。例えば大量のドーナツを食べさせるとか」

 

マナ「いい考えだね、じゃあ優勝したらみんなでドーナツを食べるっというお祝いでOK!」

 

せつな「マナって本当にラブにそっくりだわ」

 

マナ「ふぇ?」

 

今一瞬だけ思考が停止してしまう。もしかして、似た者同士ってことですか~!?

 

せつな「大げさだとは思うけど、これが私の本音よ」

 

マナ「どういう辺りがそっくり?」

 

せつな「何事にも一生懸命で常に幸せなことを大切に思ってることが羨ましいのよ。ラブみたいなめげない心が一番大事だって実感するから、それが私が今だからこそ言えることよ。そういうのがラブと似ているわ」

 

マナ「いやぁ~照れるなぁ~(ははは)」

 

せつな「それで、本番は頑張れる?」

 

マナ「決まっているよ。過去は気にせず、精一杯頑張るよ」

 

せつな「応援してるわ」

 

笑いながら二人で店に入ろうとしたその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリィ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男性「うわぁ!逃げろ~!」

 

老人「あれは…!おぁ~!」

 

女性「来ないで…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

欠片「…全ては偉大なるネオフュージョンのために…」

 

駅全体の警報装置が作動し、逃げ回る人々の光景を目の当たりにした。そこには謎の黒い影の姿が…。

 

せつな「マナ、どうやらカフェの時間はお預けね」

 

マナ「おやおや、そうだね」

 

勿論、この事態を見過ごすわけにはいかなかった。

 

 

 

せつな「チェンジ!プリキュア・ビートアップ!」

 

マナ「プリキュア・ラブリンク!」

 

 

 

当然、あたし達は立ち向かうのだった……。


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