プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第120話 チーム名は…②

六花「ありす、行けそう?」

 

ありす「今日は少し疲労が溜まってしまっているようで…」

 

亜久里「お言葉ですが、ゆっくり休んだ方がいいですわよ?」

 

ありす「すみません…」

 

六花「めまいもしてるわね。薬飲めば明日にはよくなるけど…」

 

亜久里「今日は四人で練習しましょうか。まずは安静にしてください」

 

ありす「きっと明日には治しますね。その時はしっかり頑張ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一時間後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ(あれがまこぴーの表現…。なんだがゆったりとした感覚、なによりも心が癒されるような気がする)

 

真琴「どうだった?何かイメージできた?」

 

あたしの顔を覗き込むようにまこぴーが尋ねる。一応、感じたって言えばいいのかな…?

 

マナ「その、爽やかですっごい綺麗な動きだったよ。ちょっと真似したくなっちゃうな」

 

真琴「今のをマナにも覚えてもらいたいな。多分思い切ってやってみるといいわ」

 

とにかく、まこぴーがやっていたことを真似すればいいよね。がむしゃらでやればどうにかなるし、いっちょやってみますか。あたしは感じたことを思い出しながらそのまま身体で表現してみる。

 

真琴「そんな感じね。これをもっと活用すれば上出来だと思うわね」

 

評価はなかなかだった。それにしてもどうしてこんな風にすればイメージつくのかな?

 

六花「二人とも、お待たせ~」

 

亜久里「今つきました~」

 

すると駆け足で到着した六花と亜久里ちゃんがすたすたとやってきた―――ってあれ?

 

マナ「ありすはどうしたの?」

 

六花「実は今疲労が溜まっているみたいなの…」

 

亜久里「ですので本日はお休みなんです」

 

真琴「ありすも苦労してるわね…」

 

六花「頭痛薬を飲ませるように勧めたし、今のところは問題なさそうかもね」

 

これは重大な支障をきたしてしまいそうなことだった。ありすは今日練習に行けるような状態ではなかった。昨日まではあまり疲れてる様子でもなかったのに…。

 

真琴「仕方ないわ。ありすの分までひとまずは頑張りましょう」

 

というわけで、ありす不在の自主トレを始めることにした。欠けてしまった部分を少しでも補うのには申し分はなさそうだろうけど…。

 

亜久里「ところで六花、ミユキさんに言いたいことは言えました?」

 

六花「昨日のことね。あれはなんていうか…、奇抜だったわねぇ」

 

マナ「結局何を喋ったの?」

 

ふと気がついたけど、昨日六花が言ったことってなんだったんだろう?

 

六花「あれなんだけど、ちょっと自分としては恥ずかしかったわ。自信を持って伝えたけどどうにもしっくり来なかったっていうか」

 

照れ笑いしながらもったいぶる六花。益々気になるなぁ~……。

 

真琴「六花、テンポが乱れてるわよ?」

 

六花「はっ!ごめん…。それじゃ、続きを言うね。あの時私が言ったことはね、『ありのままの形でダンスをやって、心から温まる表現力を身につけたい』よ」

 

一同「「「なるほど…」」」

 

なぁんだ、全然奇抜じゃなかったじゃん。六花は凄く正直者で関心するよ。

 

マナ「つまりみんな平等に楽しいダンスをやりたい、ということだな?」

 

六花「ふふっ、バッチリ当たってるわ」

 

真琴「随分嬉しそうね。さて、このまま続けてやるわよ。そろそろチーム名を決めておかないとね」

 

まこぴーの言う通り、残された期間はあまりない。ここからが正念場だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~翌日~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありす「みなさん、ご迷惑をおかけしました。私はすっかり大丈夫です」

 

マナ「よかったよぉ~!!ありすが元気になってくれてぇ!(ギュ)」

 

ありす「マナちゃん…。嬉しいですわ」

 

六花「さてと、ここから巻き返すわよ」

 

翌日になり、疲労が溜まっていたありすがすっかり元気になって再びみんな練習を再開することとなった。さて、今日の予定はどうかな?

 

真琴「今日は色々と詰めていかなきゃいけないから、気合を入れるわよ。それと、ミユキさんから課題を貰ったわ」

 

マナ「課題?」

 

聞き覚えのない単語を聞いたけど、どういうこと?

 

六花「マナは聞いてなかったっけ?アマチュアダンスパフォーマーに出場するにあたっての条件を」

 

マナ「一体どんな条件なの?」

 

真琴「詳しくはこれを読んでみて」

 

するととあるチラシをまこぴーから渡される。ふむふむ、これはこれは…。

 

 

 

『アマチュアダンスパフォーマー(以後ADP)に出場するにあたっての条件

1 ADPに出場するチームは事前の課題テーマを披露する。

2 課題テーマはそれぞれのチームによる未発表のものに限る。

3 出場チームは個人での振り付けや課題とは異なる表現をする場合、チームのコーチに許可を入れてから変更可能のものとする。

 

 

 

マナ「なるほど、課題は未発表というわけか…」

 

露骨ではあるが、これなら条件が絞り出せるから判断のつきようがある。

 

 

六花「じゃあ、今日も頑張るわよ」

 

隙あれば練習、まだまだ道のりは遠い気がした。

 

 

 

それから数日が経過し、二度目の身体トレーニングも行い激しい労働(?)を繰り広げる。でも大変ではなかった。その後、ミユキさんからアドバイスなどをもらいつつ一週間が経過しようとしていたのだった…。

 

 

 

マナ「みんな、突然だけどいい?」

 

六花「どうしたのよいきなり」

 

ありす「マナちゃんから言い出すの久しぶりですね」

 

今日は練習のない日、あたしはみんなに重大発表を言うためにずっと堪えていた。

 

マナ「あたし、チーム名考えたんだ」

 

亜久里「ようやくですかぁ~…」

 

真琴「とりあえず聞かせてもらうわよ」

 

あたしは息継ぎをし、こう答えた。

 

 

 

マナ「あたし達は今日から、チーム‘ラブリンク‘だよ」

 


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