それから時間が過ぎ、今日の予定は終了しつつあった。とりあえずミユキさんは次の予定があるため、先に行くことになった。残るは私達だけとなる。
六花「そろそろ夜になるわね。みんなはこれから帰る?」
せつな「丁度いいタイミングだし、そうしようかと」
亜久里「お言葉ですが、わたくしはあと少しだけ…」
マナ「亜久里ちゃん?」
祈里「もしかして、シフォンちゃんともっと遊びたいの?」
亜久里「なっ!?なぜそれを…!?」
ありす「顔を見ればわかりますわ。さっき楽しそうに遊んでいましたし」
真琴「アイちゃんといい、シフォンといいどっちも可愛かったのね亜久里ちゃんは」
確かにその気持ちは非常にわかるかも。だって可愛い子が大好きなのは誰だって一緒だよね。私とせつながあることを考えつつ、ちょっと時間をかける。
六花「そんなに一緒にいたいなら付き合ってあげてもいいかもよ?」
祈里「遠慮しなくてもいいのよ。その方が嬉しいだろうし」
亜久里「いいんですか?それならそうしようかしら…」
マナ「アイちゃんも亜久里ちゃんと同じ考えしてるよ」
アイちゃん「アイアイ」
せつな「それだったらどこかで寄り道して行きましょうか。このまま外にいたら風邪引いちゃうし」
マナ「それならいい場所があるよ。みんなで移動しようよ」
いい場所?一体どんな場所なんだろう?
ありす「私にもいい場所わかりますよ。よろしければ来てください」
せつな「とりあえず案内してこれないかしら?」
首を傾げるように黙々と移動することにした。まさか怪しい場所じゃないよね…。
~~数十分後~~
マナ「やっと戻ってきた~」
ありす「セバスチャン、いつも助かります」
六花「まさか、大勢を乗せるための座席を確保するなんてねぇ…」
セバスチャン「お嬢様、到着しました。四名のみなさんもご歓迎いたします」
ラブ「で、でかい…!」
美希「こんな豪邸、住宅街にはなさそうな感じね…」
祈里「まさに四葉財閥って雰囲気ね」
せつな「とても大きいわ」
私達は初めて見て驚愕する。こんなに立派な豪邸を見られるなんて、猛烈に感動してしまう勢いだった。
ありす「セバスチャンが案内しますので、まずはみなさんでごゆっくり休んでくださいね」
セバスチャン「どうぞ、中へお入りください」
マナ「あたし達はちょっと用意するものがあるから、待っててね」
ひとまずは休めるみたいだし、結構気が利く執事さんもいるんだね。これは幸せかも。
ラブ「シフォン、もう少しだけアイちゃんと一緒になれてよかったね」
シフォン「キュア~」
タルト「深まる友情やなぁ。シフォンも大喜びや」
美希「大方予想通りの気持ちね。どうりで嬉しいわけだわ」
祈里「質問ですけど、後で送り迎えって可能ですか?」
ブッキーが覗き込むように尋ねてみた。今考えればここから私達の街まで相当時間かかる距離だし、徒歩だと確実に遅くなってしまう。
セバスチャン「勿論、後程送り迎え致しますのでご安心を」
せつな「ありがとうございます。私達、他所の場所から来たんです」
美希「ちょっとしたことで知り合って、今はこうやって歓迎される側にあるってことでして」
セバスチャン「はい、お嬢様から事情は聴きました。みなさんも元気一杯でいらっしゃるようですね」
ラブ「当然幸せをつかみたいからですよ」
なにはともあれ、この後はこっちから色々と聞けば何かがわかるかもしれないらゆっくりしてからが始まりだもんね。