マナ「そっちはどう?」
せつな「なかなか見当たらないわ」
少しだけ二手に分かれてシフォンを捜索するあたしとせつなだが、簡単には見つけられなかった。
せつな「何かで誘えればいいんだけど……」
できればそうしたいが一応人が通る場所だし、そう上手く引き付けることなんて可能じゃないかもね。でもここは意地でも見つけたいし……ん?何か声が聞こえるような……。
マナ「せつな、ちょっと耳を澄ませて」
せつな「どこからか聞こえる気がする…」
マナ「おそらくはそうかもしれない」
幼くて可愛らしい声、徐々に聞こえてくる…。その先には―――
シフォン「キュア~」
アイちゃん「アイ~」
ジョー「これは参ったねぇ」
アイちゃんを連れたジョーさんが苦笑いする様子が窺えた。
マナ「あ、ジョーさんとアイちゃんだ」
せつな「シフォンがいたわ」
偶然通りかかったたようなので、これは助かったかも。
マナ「よかったぁ~。こんなところにいたんだね」
ジョー「どうしたんだい?そんなに安心しちゃって」
せつな「私達、シフォンを探していたんです。何か聞こえると思ってかぎつけてみたらそこにいたんだって安心したんです」
シフォン「キュア~♪」
せつな「もう…、心配したんだから…」
マナ「見つかって本当によかったね」
せつな「私よりラブが一番一安心すると思うわ」
とにかく、無事に見つかって解決できたみたい。危ない目にあわなくて大丈夫だったね。
ジョー「今丁度みんなにアイちゃんを送ろうと思ってたんだ。仲良く遊びたがってるようだし」
アイちゃん「アイ、アイ」
マナ「そうだったんだぁ~。アイちゃんも一緒に遊びたかったんだね」
せつな「相変わらず可愛いわね、アイちゃんは。シフォンと同じくらいよ」
ジョー「そういうわけだから、僕はこれから戻るよ。アイちゃんとも遊んであげてね」
嬉しそうに安堵するジョーさんをあたしとせつなが見送りをした。まさかこんなところでアイちゃんの世話を任されるとはビックリしたなぁ。
せつな「じゃあそろそろみんなのところへ戻りましょうか」
マナ「そうだね」
それじゃ、無事に見つけたという報告をするとしますか。
~~数分後~~
マナ「お待たせ~」
せつな「シフォンがいたわ、何も問題ないそうよ」
ラブ「よかったね―――って…」
一同「「「アイちゃんもいるけど!?」」」
突然の光景に思わず一斉に驚いてしまう。一体何があったのやら……。
真琴「あの子がシフォンね、本当に可愛いわ」
六花「まるでアイちゃんみたいでほっこりしてるわね」
祈里「アイちゃん、久しぶりね。元気だった?」
美希「少しは大きくなったかな?」
美希たんとブッキーがアイちゃんの頬っぺたをぷにぷにしながらとても喜んでいた。そりゃ和めるよね。とにかくせつなが一番安心していたみたいかもね。
ラブ「どこで見つけたの?」
せつな「偶然ジョーさんがアイちゃんを連れていてアイちゃんがキョロキョロしていたシフォンを発見したそうよ」
亜久里「あの人、性懲りもなく余計な無茶をしてくれますわ。わたくしならちょっと慈悲なんてやりませんけど」
六花「そんなに怒らないの。けど確かにジョーさんはいつも謎に満ちた部分があるから意外と侮れないかもね…」
タルト「言った通りやろ。決して余計なことはしてへんと」
ラブ「はいはい、後でお詫び分のお世話をよろしくね」
タルト「ピーチはん、それ励みになっとらんでぇ!?」
私はせつなからシフォンを代りにだっこさせて軽くおでこを撫でた。これでも苦労はしてるんだけどさぁ……。
ありす「触ってもよろしいですか?」
ラブ「いいよ、とても柔らかい触り心地だからね」
六花「本当だ、超柔らかい~♪」
ありす「アイちゃんとはまた違った感触ですね」
真琴「傍にいてあげたい程愛らしいかもね」
シフォン「キュア~♡」
アイちゃん「アイ~」
マナ「もしかしてアイちゃん、一緒に遊びたいんじゃないかな?」
言われてみればそんな様子みたいだね。アイちゃん、シフォンと遊びたがってるようだし。
ラブ「シフォン、アイちゃんと遊んであげる?」
シフォン「プリプ~」
???「……ては……ネオ……のため……。プリキュア……倒……」