プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第114話 前向きになりたいけど…

シャルル「あなた何者シャル?」

 

ラケル「どことなく怪しいケル…」

 

ランス「まるで怪獣みたいでランス~」

 

ダビィ「すこぶる怪しいビィ」

 

タルト「怪獣やないで…。ってかなぜにあんさん達はそんな目で見るん…?」

 

ラブ「タルト~、こんなところで何してるの?(ごそ)」

 

タルト「ピーチはん、お手数かけてもうたわ。ちょっと痛い視線を感じられてるような気が…」

 

マナ「シャルルそこにいたんだ、ってどういうことなのこれ?」

 

真琴「ごちゃまぜね…(はぁ)」

 

 

 

そんなこんなで色々と誤解を生みつつも一斉に解決し、話を聞くことにした。

 

 

 

タルト「というわけやけど…。ピーチはん済まなかったわ」

 

ラブ「別にタルトが悪いわけじゃないよ?ただその子達にとっては怪しかっただけで」

 

せつな「ちょっとそれは悪い例えだと思うけど…」

 

六花「ラケル、パッと見だけで判断しないの」

 

ありす「ランスちゃんはよくわからなかったんですね」

 

真琴「ダビィもちょっとは考えてよね」

 

亜久里「悪気はないと考えられるので目を瞑ってあげましょうか」

 

どうやらこれで無事になたようなのでちょっとしごくとするか。

 

ラブ「ところでタルト~?シフォンはどこに行ったのかな~?」

 

タルト「尻尾を捩じりながら問いかけるのやめてほしいでぇ~!(ギチギチ)」

 

祈里「無駄よラブちゃん、そんなんじゃ白状できないわ」

 

タルト「違うんや、シフォン自らがどこかに行ってしまったんや…」

 

ラブ「嘘でしょ!?」

 

美希「少し目を離した隙にこれなんだから……」

 

あまりの衝撃発言に思わず腰を抜かしてしまう。っていうかちゃんと見張っていたのにぃ~…。

 

亜久里「そのシフォンって子はどんな感じですの?」

 

祈里「なんていうか、小さくて可愛い赤ちゃんなの。とてもフワフワしてる感じが溜まらないわ」

 

マナ「なんだかアイちゃんと似てるね」

 

六花「そういえば今アイちゃんはジョーさんと一緒にお出かけ中なのよね」

 

真琴「どうせなら連れて行けばよかったかもね」

 

美希「って今はそれどころじゃないわ。とにかく、急いで探さないと」

 

祈里「ちょっと待って美希ちゃん。すぐに探すのはいいけど、まずはミユキさんと共にダンスの練習しなきゃならないからすぐには動けないかも…」

 

せつな「それなら私に任せて。事前に断ってくるからみんなは練習に専念してて」

 

するとせつなが前向きになるような意気込みを入れてブッキーにそう告げた。やっぱりやる気が違うよね、せつなって。

 

六花「私達が首を突っ込む場面じゃないし、ここで待ってましょうか」

 

マナ「いや、あたしも探すよ。何かあった時はお互い様だよね?」

 

せつな「マナ……」

 

ラブ「せつな、一緒に行ってあげて」

 

私もせつなに励ましのエール的なことを告げる。本当は私達も動きたいのだけれども、ダンスの練習がもう少しだけ残っているからここで切り抜けることが可能なのはせつなしかいないのかもしれない。

 

せつな「じゃあ、探してくるね。後で練習に入るから」

 

そう言い残し、せつなとマナはシフォンを探しに行くためここを離れた。

 

ありす「できるだけ早く戻ってきてください、マナちゃん…」

 

するとここでこんな言葉が発してきた。

 

六花「ところでタルトは何の生き物かしら?」

 

真琴「モルモットじゃないかしら」

 

亜久里「オコジョの可能性だって―――」

 

六花「いや、オコジョはこんな見た目ではないわよ」

 

シャルル「ハムスターの絶滅危惧種シャル?」

 

ラケル「イタチかもしれないケル」

 

ランス「カピバラに見えるでランス~」

 

六花「カピバラもあんな見た目じゃないわ」

 

ダビィ「じゃあ細長ネズミビィ?」

 

タルト「あんさんら、全然大はずれやで…」

 

確かに、初見だとタルトがどんな生き物なのかよくわからないよねぇ…。

 

ラブ「タルトはフィレットだよ。わかりにくいけどさ」

 

亜久里「フィレットってなんですの?」

 

ありす「詳しいことは後程ですわ」

 

さてと、こっちはこっちで踏ん張るとしますか…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~野外施設~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せつな「ごめんね、こんなことに付き合わせて」

 

マナ「全然大丈夫だよ。あたしも誰かのために頑張りたかったからさ」

 

ひとまずあたしとせつなはシフォンって子を探すのに全力を尽くしていた。偏見だとせつなはかなり精一杯努力しているような気がするな。

 

せつな「ところで、この前アイちゃんと遊んでみたけど。結構可愛かったわ」

 

マナ「でしょ?アイちゃんは自慢の笑顔が一番なんだ。その、シフォンもアイちゃんとおんなじ感じなんだよね?」

 

せつな「ええ。とても心が穏やかになるくらいの安心感があるわ。会ってみればわかるかも」

 

せつなが嬉しそうに微笑みながら答えた。確かにどんな感じなのかもあたしだって気になるし、きっとアイちゃんと同じような雰囲気だとは思うかもね。

 

マナ「とりあえず、手がかりとなる場所から探していこうよ」

 

せつな「そうするわ、フォローをお願いね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……あれ……プリ……キュア……」


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