六花「話を戻すけど、そもそもどうしてそんなにドーナツに拘るわけ?」
亜久里「そうですわ、食べれなきゃ生きていけませんの?」
せつな「ラブが凄く大好きでいつもかかせないのよ」
真琴「いわゆる依存症ね」
ラブ「褒めてるつもりだけど妙に酷いことを言われたような気が…」
ぶっちゃけ本当のとこだろうけどね。私はこよなく愛するドーナツを年中無休(盆と正月は忘れてる)追い求めているのがとても幸せなのです。
ありす「これですが、本当は地元のみなさんにもこのドーナツの素晴らしさを広めたかったんです」
祈里「地元って?」
マナ「あたし達はここじゃないところから来てるんだよ。大貝町からなんだ」
ラブ「確かこの前四葉タワーに行った場所だよね?」
美希「よく覚えてるわね。でもラブだけ知らなかったなんて信じられないわね」
ラブ「だって本当なんだもん。そういうこと前から―――」
ここで私はあることに気づいた。この前美希たんとブッキーと一緒に四葉タワーに行った時にも同じことを思いこんだ。
ラブ(もう一度整理しないと…。多分こういう話題一切口にしなかった覚えがある。そもそもあの時は別の目的があったはず、だとすれば夢かもしれないが何らかの影響を受けているのでは…?)
せつな「ラブ、どうしたの?難しい顔をして」
ラブ「な、なんでもないよ?わっははは~」
六花「とにかく、ありすが謝りたいからこうして話をしたいってわけなの」
ありす「流石にご迷惑でしたなら心よりお詫びいたします。ですが、どうしてもこの味の素晴らしさを知ってほしいと広げただけなのです」
カオルちゃん『その言葉を聞くと凄く感動しちゃうなぁ~…!気に入ってくれたならどんどん頑張るぞぉ~!』
ラブ「ってもの凄く喜んでるねぇ…」
遠くでカオルちゃんの感動した声が囁いていた。余程嬉しかったのだろう。
真琴「それよか、これで無事に解決できたわね」
美希「ラブが申し訳ないわ」
祈里「まさしく根性ドーナツちゃんって感じね」
亜久里「妙なネタが生まれましたわね、わたくし思わず吹き出しそうでぇ…(ぷっ)」
ラブ「笑わないでよぉ~!」
タルト(ピーチはん、それ否定できんで)
賑やかに盛り上がってくれるのはありがたいが、変なあだ名を炸裂されると傷つくなぁ…。
六花「ねぇ、ちょっとだけミユキさんと話してきてもいいかしら?」
そういえば大事なことが控えていた。そろそろミユキさんと合流しないといけない時間になってきたんだった。となれば都合がいいかも。
せつな「マナ達もダンス始めたんなら色々とアドバイスするわ」
マナ「せつな頼りになるぅ~♪」
真琴「マナ…、さりげなく浮気してるわね……(ボソ)」
ありす「どうやら六花ちゃんが嫉妬していますわ……(ボソ)」
亜久里「見てられませんわ……」
~~ストリート中央~~
マナ「ところで美希たんとブッキーは毎日やって疲れたりしないの?」
六花「早速あだ名で呼ぶんかい…」
あたしは覗き込むように二人を尋ねる。これだけのスタイルのいい娘は早々いないと思ったけど、案外ものなんだね。ちなみに六花もあたし達の中ではスタイル抜群かもしれない。
美希「存外疲れないわね。やってて結構楽しいし」
祈里「ええ。とても心地のいい気分ね。気分が最高になるかもね」
六花「やる気十分って感じよね」
亜久里「是非ともその意気込みを蓄えられたらいいと思うのですが、どうかしら?」
せつな「悪くない考えね。まずは一緒に練習してからのステップとして考えておきましょう」
しばらくしてミユキさんが何かをメモしながらやってきた。これは今後の予定なんだろうか?
ラブ「さっき抜け出しちゃってごめんなさい、ところでどこに行ってたんです?」
ミユキ「大した用事じゃなかったわ。っていうか勝手に行動しろとは一言も言ってなかったけどね。ところであなた達も来てたのね」
六花「はい、あれから色々自主トレしましたけどその成果を見てもらいたくて」
ありす「何かご指摘がありましたらお願いします」
タルト(これも成長の課程やな、うんうん)
シャルル「ここで何をしているシャル?」
タルト「おわぁ!?なんなん?」
ラケル「それはこっちの台詞ケル」
ランス「怪しいランス~」
ダビィ「あなた何者ビィ?」
タルト(まずい、これでは不審者扱いされて危ない目に……)
ラブ(今、妙な騒めきを感じたような……?)