プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第112話 知恵と努力

突然だけど、みんなは好きな食べ物がもしこの世から無くなったらどうする?それなしでも乗り切れる?ちなみに、私は何も生きる気力がない。だって、好きなものは好きなんだから。そんな恋しい気持ちを抱く私の目の前に数個のドーナツが置いてある。つまりこれを食べられるということになる。

 

 

 

ラブ「いただきま~すっ!(パク)」

 

美希「凄い食べっぷりね。余程恋しかったのねラブは」

 

せつな「とりあえずドーナツが食べれただけ幸せね」

 

みんなに配られたドーナツがまさしく待ち遠しかった。私はすぐにかぶりつくように頬張りじっくり味と触感を堪能した。

 

祈里「こんなにうれしい顔してるもの、とても興奮しちゃってるわ」

 

ラブ「ところでどうしてあんなにドーナツを買ったりしたの?」

 

マナ「その理由はあたしじゃなくてありすがわかるんだけど…」

 

真琴「意味深ではあるけど、聞いてあげて」

 

ありす「やはり噂は広まっていましたようですね、私達はここ最近この場所を使う機会を得るようになりまして」

 

せつな「何のために?」

 

首を傾げたせつなが尋ねる。あの様子だとここ出身ではないと窺えるようだけど、一体どんな目的なのかな?

 

六花「私達もダンスを習い始めたの」

 

ラブ&美希「「本当にっ!?」」

 

思わず私と美希たんがシンクロして驚いてしまう。まさかそんなことがあったなんて、これはもしかして教えてあげられるチャンスなのでは!?

 

祈里「ちなみに誰から教わってるの?」

 

夢中でドーナツを頬張るブッキーが便乗するように尋ねる。この場合相当の腕を持った人辺りが妥当な考え―――

 

 

 

真琴「その…、ミユキさんから教わってるわ」

 

 

 

ラブ&美希&祈里「「「えぇ~~~っ!?」」」

 

 

 

マジ!?そ…、そんなことってあったりするの!?ミユキさんが他で教えてるなんて……、これは阿修羅すら凌駕する出来事だったりして~!

 

ありす「とりあえず落ち着いてください…(あはは)」

 

せつな「ねぇマナ、詳しく教えてくれないかしら」

 

マナ「元々の言い出しっぺは六花なんだけどね」

 

亜久里「それ、わたくしも知らなかったですわ」

 

六花「そっか、亜久里ちゃんには教えてなかったわね。実はことの始めは私なのよ」

 

せつな「何かきっかけはなかった?」

 

冷静で対応するせつなが更に渋々と問いかける。いいよね、せつなは何も動じなくて…。

 

六花「これを話すのもなんだか恥ずかしいかもしれないけど。私、最近よくテレビでダンスをよく見るようになっていてその魅力に心が引かれてしまったの。当たり障りないストレートな感想だけど、これをやったらみんなでもっと盛り上がれると思って始めようと思った理由なんだ」

 

真琴「最初聞いた時は正直驚いたわ。なんとなく六花の気持ちに答えてあげられたらそれも誇らしいことだって自覚したわけでね」

 

ラブ「そうなんだ。みんなも一流のダンサーみたく優雅に踊りたい気持ちがあったんだね」

 

これを聞くと見過ごすわけにはいかない。こうなったら全力で応援するしかないね。

 

ラブ「もしものことがあれば遠慮なく聞いてね。色々と相談に乗るからさ」

 

祈里「でもそれ、ミユキさんで事足りてると思うわ…」

 

美希「残念ながらラブの発言は却下ね」

 

ラブ「そ、そんなぁ~っ!!(しくしく)」

 

亜久里「大の女子がお子様みたくべそ書くのはみっともないですわ…」

 

真琴「ちょっと変だけど、仲良くなりそうね…」

 

流石に唖然されても無理はないよね…。

 

六花「とにかく、応援してくれるなら私達も頑張れるから。気持ちは受け取るわ」

 

せつな「凄く関心しちゃった。精一杯頑張ってね」

 

マナ「ありがとう。ところで六花、さっきメモした紙出してくれる?」

 

六花「これのことかしら?どれどれ―――ってこれはっ!?」

 

祈里「ま、まるでラブレターのような内容…!?」

 

何?一体何が起きてるの?

 

マナ「いいから貸して」

 

六花「だめぇ~っ!それは決して破廉恥なものじゃないわ!何らかの間違いよ!」

 

ありす「六花ちゃん顔が赤いですわ…」

 

亜久里「どんな内容かは深く言及しません…」

 

なんだか賑やかだねぇ~…。さて、そろそろ話しを戻そうかね。例の真実を知りたいし。


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