人にはそれぞれ夢を持っている。どんな人でも必ず何かしらの夢を持っている。目指したいことを実現できれば、それはそれで素敵なことだと思う。そんな気持ちで一生懸命努力をするあたし達も、負けてはいなかった。
~~ストリート付近のベンチ~~
真琴「みんな、順調にやれてるわね。あとは今の成果をミユキさんに見てもらいたいんだけど、もう少し整える必要があるかもしれないわ」
ありす「どこか改善する点もしっかり決めるのも手段ですね」
亜久里「いざという場合は本気を出しますわ」
自信満々な笑みを浮かべる亜久里ちゃんに対し、六花が囀るようなうめき声をあげていた。突然どうしたのかな…?
六花「……そうよ、絶対にやれるんだから……(ボソボソ)」
真琴「六花、どうしたの?」
六花「今念じてるのよ、私達が絶対に上手くいくっていう感じの…」
マナ「それじゃただの呪いの儀式だってばぁ~!」
亜久里「なんだか気味が悪いですわ…(ゾクッ)」
蝋燭をいくつか用意し、それに火をつけて円型に並べていた。こんなものを人前に見せたら大惨事確定だよね……。
ありす「六花ちゃん、祈るのはいいですが流石にこれは不気味な気がしますが…」
六花「はっ!そうだったわ、なんでこんなことをやってるのかしら…。もっと楽しくするはずだったけど、ここまで不気味な雰囲気になってたなんて」
真琴「ちょっとおかしかったわ」
マナ「まぁまぁ。細かいことは気にしなくていいからさ。六花は本当は嬉しい感じでやりたかったんでしょ?」
六花「まぁね。私も色々考えてみたんだけど、どうもしっくりこなくてね」
珍しくすぐ思いつく六花がミスしていた。こんな感じの六花も結構可愛いかも。
ありす「落ち着きましょうよ、ここは一つお菓子を食べながら寛ぐ時間を満喫してくださいな」
ここでありすがあたし達に冷たい飲み物とお菓子を用意してくれた。ここ連日、ありすは必死で練習に育んでいるあたし達に疲れを癒してくれるように気を使っているそうだ。本人も真剣に努力して練習しているが、焦らずに行えば疲労せずに済むということだ。
マナ「ありがとう、丁度喉が渇いてたから助かったよ」
六花「ありがたくいただくわ」
真琴「休憩したあと、また再開しよう」
亜久里「今度はもっと活かせる動きを教えてください」
ありすがそれぞれに飲み物とお菓子を配ってあげた。ちなみにあたしが飲むのは冷たくて美味しいミルクティー。六花はすっきとした味わいのレモンスカッシュ。まこぴーは眠気を抑えるアイスコーヒー。亜久里ちゃんは甘さを求めたりんごジュースだ。お菓子はありすの手作りのシフォンケーキだ。
マナ「とっても美味しいね」
ありす「ありがとうございます。早朝から作った甲斐がありましたぁ~」
亜久里「とてもブラボーですわ♪」
六花「こういったことも重要ね、これから気合入りそうだわ」
和みに和みつつ、あたし達はしばらく休息を堪能していた。さて、次も頑張らないとね。
~~某所~~
ジョー「さて、アイちゃんをみんなのところへ送ってあげるとするか―――あれ?これは一体…?」
次回は投稿一周年記念の話です。