せつな「……今日はやけに爽やかな風が吹いてるわね」
のどかな青空に向かってせつなが清々しい風に当たっていた。今のところは変わった様子もないみたいだ。
ラブ「結局この後ストリートに戻るの?」
せつな「らしいわ。もう少しここで色々と見て回りたいけど、予定が急遽変更になったって」
祈里「ミユキさんにも考えがあるのよ。予定変更もよくあることよ」
せつな「まぁそれもありね。ここは気楽に楽しみましょう」
美希「賛成ね、もう少しここで見て回ってみよう」
食事を終えてもう一度見て回ることとなった私達は再度ミユキさんと指定の場所で合流するとこになった。それはそうとも、私達だってやるべきことがある。もう時期ダンスの大会(?)らしきイベントが開催されるそうだからそれに向けての練習だってやらなきゃいけないんだから、気を引き締めていくべきだと思う。
せつな「ラブ、何を考えてるの?」
ラブ「え、大したことないよ。今は気を楽にしようよ」
せつなが覗き込むように私を見つめてきた。なんでも、私はここ最近寝不足が続いてたような気がするなぁ…。
祈里「ラブちゃん怪しいかも…」
美希「嘘はいけないわよ?」
ラブ「そ、そうじゃないけどさ…。本当に何でもないから」
タルト「けどあんさんの目の下に隈できてるっぽいで」
ラブ「大丈夫だって、心配ご無用」
みんなからも疑われるけど、ここは敢えて平常運転で乗り切る。けどどうもならなさそうな感じでもあった。
~~数時間後~~
せつな「なんだかんだで戻ってきたわね」
美希「じゃここで練習になるかしらね」
祈里「縺れた身体を動かす時間だわ」
ミユキ「時間かけてごめんね、すぐ準するわ」
ラブ「まぁ、こんな感じがいいかな」
かかること数時間、結局クローバータウンストリートでダンスの練習をすることとなった。予想はしていたけどやっぱりそうだったね。
ラブ「私ちょっとの見物買ってくるね」
美希「今日のラブ気が利くわね、お願いね」
祈里「変な人に絡んじゃダメよ?」
唐突に答えた私はすぐさまみんなの元から一時的に離れた。一応正直に言ったつもりだけどさ…。
ラブ(そういえば最近ここで私達以外にダンスの練習している女の子達があるって噂を聞いたことがあるな。まぁそれはともかく、その娘達も必死になって頑張るってことにしておこう)
タルト「ピーチはん、ちょっとええか」
ラブ「どうしたのタルト、急に改まって」
ここでこっそり同行してきたタルトが私に尋ねてきた。どうせ大した話じゃないと思うけど、聞いてあげるか。
タルト「ここであんさん達と同じくらいの女の子達が来るって話を聞いてるか?」
ラブ「うん、それがどうかしたの?」
タルト「なんでも、ドーナツを根こそぎ買い占めることがあるらしいで……」
ラブ「もしかして、カオルちゃんの店で大人買いする人がいるの!?」
タルト「あくまで噂や、本当かどうかは本人に聞いてみないとわからん」
漠然と驚いてしまう話に私は腰を抜かしてしまう。まさか、そんなことが…。
ラブ「まぁいいか、別に気にしなくても」
そんな風に思いつつ、私はすぐにの見物を買ってくることにした。でも、これが本当になったら大変かも…。