プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第106話 掻き消す愛③

ハート「今度は、あたし達が頑張るんだから!最後まで負けない!(ドン!)」

 

R「その意気込みだ、最高だぜお前ぇ!(ガッ!)」

 

ダイヤモンド「ハートがRと相手をしている内に私達はあの怪物を浄化するわよ!」

 

ロゼッタ「はい、このまま追い込めば勝てるはずです!」

 

ソード「突破口を開くわ!ソードハリケーン!(ビシュゥ!!)」

 

 

 

ソードハリケーンでナケワメーケの動きを封じる。あたしはその間にRとの熱戦を繰り広げる。時間を稼ぎつつもみんながどうにかしてくれることを祈る。

 

 

 

ロゼッタ「丁度いいタイミングです、ロゼッタバルーン!(ボン、ボン)」

 

ソード「これで動きを抑えられるかも…!」

 

ダイヤモンド「上手くいくわ」

 

 

 

ロゼッタバルーンでさらに動けなくさせ、余裕の隙を取れたみたいだ。一方あたしは多少苦戦を強いれつつも、Rを追い込んでいた。

 

 

 

R「おらおらぁ!もっとかかって来いよ!(ダン、ダン、ダン!!)」

 

ハート「こっちはやる気が違うのよ!(ズガァ!)」

 

R「それでいいぜ、俺を楽しませる最高の見せ物だぜぇ!(ドグァァ!!)」

 

ハート「そうはさせない!ハートダイナマイト!(バゴォン!!)」

 

 

 

お互いの攻撃が相殺される瞬間―――

 

 

 

ハート「プリキュア・ハートシュート!(ビュン…!!)」

 

 

 

もう一撃をお見舞いした…!

 

 

 

R「うぐぅ…!(ズギャァ!)」

 

ダイヤモンド「命中したわ!」

 

ソード「多分油断していたようね」

 

ロゼッタ「今の内にあの怪物を!」

 

ハート「わかった、これで止めを刺す!」

 

 

 

Rが仰け反っている隙に、そのままナケワメーケに止めを刺すことに。

 

 

 

R「お前ならまだやれる、行けナケワメーケ!」

 

ナケワメーケ「パ~ン!!(ドン!!)」

 

ハート「みんな、行くよ!」

 

 

 

一斉に横並びになり、狙いを定める。それから一斉に技を放つ。

 

 

 

一同「「「プリキュア・ラブリーフォースアロー!!(ビシュン…!!)」」」

 

 

 

ナケワメーケ「パンプキ~ン……(シュゥゥゥ…)」

 

 

 

 

R「ば、バカな…。やられちまっただと…!?」

 

ハート「あたし達の勝ちだよ、もう諦めて…」

 

ロゼッタ「これ以上の跳梁は見過ごせませんわ」

 

 

 

僕を失ったRは言葉を失いつつ戦慄していた。これがあたし達が頑張れる理由なんだから…!

 

 

 

ハート「答えて。さっき言ってたことだけど、世界がどうだかってどういう意味なの?」

 

R「それか、まだ教えるわけにはいかねぇな。それはお前らがネオフュージョンをに立ち向かうその時にならねぇとわからないだろうな」

 

ソード「とぼけないで!どうせ世界征服みたいなことを考えてるでしょ?」

 

R「冗談じゃねよ。本当の話だ。お前らも理解できているだろうが、ここ以外にも世界はたくさん存在する。そしてお前ら以外にもプリキュアがいるってことをな」

 

ロゼッタ「それはわかりますが…。だからってプリキュアを狙ってどうするつもりなんですか?」

 

R「言ったはずだぜ、プリキュアのいる世界を崩壊するってな」

 

 

 

企みの笑いをしながらRが暴露する。この顔を見るとどうも不愉快な雰囲気しかしないが、本当にこれが現実の出来事となるのだろうか……。

 

 

 

ダイヤモンド「もしも他にプリキュアがいるとなれば是非とも協力したいわ」

 

ソード「待って、突然そんなことを要求しても信じてくれると思う?」

 

ダイヤモンド「それは……」

 

ロゼッタ「確かに私もそうだと感じます。仮に今聞いたことが現実となったとして他の皆さんが来たとしても交渉は成立するとは限りません。きっとパニックになって苛立ちもするでしょうから…」

 

R「そうさ、人間は誰でも信じればいいわけじゃねぇぜ?その辛さもいずれは体験するだろうさ」

 

ハート「そんなことはない、絶対に助け合うことだって可能だよ」

 

ソード「マナ……」

 

ダイヤモンド「私も本当だったら疑いの目をするだろうけど、こんな危機的状況を打破する方法はそれ以外ないかもしれない。今は一致団結するのが先決よ」

 

R「団結だと…?」

 

 

 

するとRが突然睨むようにあたし達を威圧する。一体どういうことなの…?

 

 

 

R「俺はそんなポジティブな考えが嫌ぇだ。もっと残虐で忌々しい楽しみ方を求めてんだよ…!」

 

ロゼッタ「だからって自分の感情だけで混乱の渦に巻き込むのは迷惑千万ですわ」

 

ダイヤモンド「幾ら不可能で自己中な心だとしても、人間はきっと分かり合えるはず。アンタはそういう心を持ってないの?」

 

R「黙れぇ…!俺を愚かな下等生物と一緒にするんじゃねぇ…。まぁ、有体な発言をするとこうだな。俺達の邪魔をする奴らは容赦なく粛清する、てな」

 

 

 

今度は高笑いをするようにボソボソと言葉を呟いてきた。もうこれ以上あいつの御託を聞くのは精神的にも限界を感じてきた。

 

 

 

ハート「人々に手出しするなら、あたし達が許さないんだからっ!!」

 

R「ほざいてろ。今度会う時はキュアエースを連れて来い。次はこの意味を身体中どころか、生命までに刻んでやる。その時まではせいぜい生き延びるんだな、あばよ(ビュン)」

 

ダイヤモンド「消えた…?」

 

ロゼッタ「今度会う時は私達も容赦しません…!」

 

ソード「当たり前よ」

 

ハート「こんな気持ちって……」


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