プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第104話 掻き消す愛①

かぼちゃ型の怪物を止めるため、一斉に散開して十字方向で包囲するあたし達。どこが狙われてもおかしくない位置でもあるため、かかってきたところを足止めすればいい。

 

 

 

ハート(確かに相手がジコチューではないのなら、どうやって浄化すればいいのかが悩まされる…。みんなにも負担をかけないようにしなくては…)

 

 

 

まずはダイヤモンドとソードが足元へ攻撃を放つ。一瞬仰け反った隙にあたしが背後に回り飛び蹴りをお見舞いする。ここまでの行動は上手くいった。そこからどう繋げていくのかが重要なポイントともなる。

 

 

 

R「瞬発力だけは褒めてやる。だがそれがいつまで続くか、今度はこっちの番だ。やれ、ナケワメーケ!」

 

ナケワメーケ「パンプキン…!!(ズドドド…!)」

 

ソード「地ならし…?」

 

ハート「そう見えるけど、なんだろう」

 

 

 

仕切り直しなのか、突然地ならしを始めたかぼちゃ型の怪物―――ナケワメーケの姿だった。あれが何の意味を成すのかよくわからない。

 

 

 

ソード「とにかく続けて攻撃するわよ」

 

ロゼッタ「早い内にどうにかしましょう!」

 

R「さて、ここから楽しませてくれよ?」

 

 

 

相手が動き出す前にこちらから突撃するまで。ロゼッタとソードは二人で拳をぶつけた。攻撃は見事に通った、きちんと風穴が開いた。

 

 

 

ハート「封じ込めたみたいだね」

 

ダイヤモンド「まだ油断できないわ」

 

R「こいつぁいい一撃だ。ナケワメーケに傷をつけるとは、いい度胸じゃねぇかよ。ならこれならどうだ、行けよやぁ!」

 

ナケワメーケ「…パン~プ!(ズギャァァン!!)」

 

 

 

その直後、もの凄い勢いで地震が発生した。完全に身動きが取れなくなるような強い揺れだった。これを利用してナケワメーケがおもいっきり飛び上がってあたし達に強烈な一撃を与えた。

 

 

 

ハート「ぐぅ…!」

 

ダイヤモンド「あんな図体なのに、あそこまで機敏な動きをするなんて…!」

 

ロゼッタ「侮れません…!」

 

ソード「でもまだまだやれるわ。気を引き締めて行くわよ!」

 

 

 

こちらも怯まず反撃を開始。まだまだ体力は余裕だ。

 

 

 

ハート「あなたに届け!マイスイートハート!(シュパァァ…!)」

 

ダイヤモンド「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!(ビュゥゥ…!)」

 

ソード「閃け! ホーリーソード!(バシュンッ!!)」

 

 

 

ロゼッタを除いた三人の一撃がそのまま一直線へと放った。このまま喰らえば御の字だけど、果たしてどうなるか…。

 

 

 

R「無駄だな、ほらよ!」

 

 

 

ビィン!!(結界を貼る音)

 

 

 

ダイヤモンド「嘘でしょ?攻撃が吸収された…?」

 

ソード「何かが来るわ!避けて!」

 

 

 

すると謎の幾何学模様の結界であたし達の攻撃を全て吸収してしまった。そして吸収した物を全て一つにまとめてそれを弾き返した。

 

 

 

ロゼッタ「私に任せてください!プリキュア・ロゼッタリフレクション!(キィン!)」

 

ハート「これで防げば…!」

 

 

 

ロゼッタリフレクションで何とか防げるかを試みた。案の定、真正面から吸収された技が跳ね返ってきて上手く相殺できた。

 

 

 

R「あめぇな、ほらよ(パチン)」

 

ハート「…え?」

 

 

 

するとRが何かを合図するかのようにあたし達を惑わせた。一体これが何の意味があるのか―――

 

 

 

ヒュン…、ボォオオオンッ!!

 

 

 

一同「「「きゃああああああ!!」」」

 

 

 

相殺したはずの技が消えてあたし達の後ろ側にワープしてきて被弾してしまった。ある意味想定外な出来事でもあった。

 

 

 

R「これは傑作だ。攻撃を消してワープさせるとはなぁ」

 

ハート「…ぐぅ、なんて力なの……」

 

 

 

予想打にしなかった行動があたし達を更に狂わせようとした。ここはどうすれば……!


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