突如現れた謎の人物。あたし達はすぐさま食い止めるべく知らない怪物と相手をしようとする…。
マナ「この世界を崩壊ってどういうことなの」
R「俺はなぁ、そんな単純な質問に答える程バカな男じゃねぇ。それはお前ら自身で想像するんだな」
六花「だからって関係ない人達を巻き込むなんて酷すぎるわ!」
ありす「あなたのような人を見過ごすわけにはいきません…!」
R「前の世界ではそんなに豪胆な発言を聞いたことがねぇな」
真琴「前の世界…?」
今の言葉にもの凄く引っかかってしまう。一体あいつは何者なの…?
R「とりあえず俺はネオフュージョンのためにこの世界をぶち壊す。それだけだ」
マナ「ネオフュージョン…?」
真琴「私達の知らない何かってことだわ」
R「その目つき、俺は嫌いじゃないぜ。愛を手にする者ども」
高笑いするかのようにRと名乗る男があたし達を見下している。まるで弱った小鹿を弄んでいるかのような雰囲気だ。
六花「言わせておけば結構生意気ね」
マナ「あの敵は何?ジコチューじゃないの」
R「お前らじゃあれはわからねぇよなぁ。あいつは人間の心の闇から生まれたわけではない、よってジャネジーは放出されない」
ありす「ですがそれに匹敵する程のオーラを感じました。結局あれも私達にとって戦う意味のある存在だと思います」
確かに、怪物になってしまったかぼちゃにはさっきの謎の物体が刺されて今の姿になっている。また、人間を取り込んでいないためプシュケーはない。
R「いいさ。俺を楽しませてくれるってんならそれでいいぜ。お前らがどれだけの実力かをな」
やはりあいつ、あたし達がプリキュアであることを見通してる。もう後には引けまい……。
シャルル「かなり危険シャル」
ラケル「油断できないケル」
ランス「…震えるランス~…」
ダビィ「こんな時どうすれば…」
シャルル達も震えてしまい、思わずあたし達の元へ戻ってしまう。
R「ナケワメーケ、やつらを叩き潰せ」
ナケワメーケ「パンプキーン!!(ドン、ドン…)」
かぼちゃ型の怪物が徐々に近づいてくる。こうなってしまえばもう逃げるなんて手段はあり得ない。
~~某所~~
亜久里「…何か、騒めきを感じる…?」
???「仲間が気になるのですか?」
亜久里「誰ですの?」
???「私は、あなた方プリキュアの勇士を見届ける者…」
~~市民ホール駐車場~~
なるべく被害を最小限に抑えるため、駐車場へと場所を変えた。ここなら安全かつ人々へ害を及ぼす可能性はないはず。
R「かかってくるなら来いよ、一緒に楽しもうぜ…!」
マナ「言われなくても、みんな!」
あたし達は勇気を振り絞り、戦う決意を入れた。
一同「「「プリキュア・ラブリンク!」」」
シャルル達がラブリーコミューンへ変化し、それにラビーズと呼ばれるプリキュアの力となる物をセットする。中心部にハートを描くと、あたし達自身が姿を変える。変化する姿は、愛を司る戦士の姿となるのだ。
ハート「みなぎる愛、キュアハート!」
ダイヤモンド「英知の光、キュアダイヤモンド!」
ロゼッタ「日だまりポカポカ、キュアロゼッタ!」
ソード「勇気の刃、キュアソード!」
愛を司る物、すなわち伝説の戦士プリキュアである。この力が悲しみに満ちた心を救い出す。
一同「「「響け、愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」
R「やはりこの世界だったようだな。ドキドキプリキュアがいるのは…」
こんなこと、一刻も早く終わらせなければいけない。これ以上好きにはさせない…!
ハート「愛を無くした悲しいかぼちゃさん。このキュアハートが、あなたのドキドキ取り戻してみせる!」
ダイヤモンド「ってあれはジコチューじゃないでしょ!?」
ロゼッタ「改めて見ますと悍ましいけど美味しそうですわ♪」
ソード「そこに着目するのかしら…(ハァ)」
ところがまだまだほのぼのムード状態だった。気になったところなんだけど、今はそれどころじゃないような…。
R「キュアエースはいねぇな。ま、いいか。やっちまえ!」
ナケワメーケ「パンプキン!!(ドン!ドン!)」
ハート「とにかく、あれを止めるよ。そうじゃなきゃ折角のムードが何もかも滅茶苦茶になるんだから!」
暗い夜での厳しい戦いが今、始まろうとしていた。これからどう立ち向かえばいいのかが重要な鍵となる。