市民ホールの近くで営業している売店でたくさんのお客さん達が賑わってた。なぜなら今後市民ホールが会場となるハロウィンが開催されるからだ。一足先に準備等が行われてるため、灯りが照らされている。売店では様々なハロウィングッズが並べられていて来た人全員を魅了されるぐらいだ。
マナ「そっか、今度ハロウィンパーティーやるんだね」
六花「なんでも大規模なイベントになるみたいよ」
ありす「是非とも私達もこのイベントに貢献いたしますわ」
真琴「亜久里ちゃんにも伝えておかないとね」
あたし達は固まって行動しながらあちこち巡っている。それにしてもこんな時間になってもたくさん人が来るなんて余程興味を示したということになる。まこぴーが売店でいくつか物を購入し、あたし達も便乗するように物を購入。
六花「かぼちゃの形をしたキャンドルね」
真琴「可愛かったから持っておきたいと思ってね」
マナ「あたしはストラップとキーホルダー買っちゃった♪」
お互いに何を購入したかを見せ合う。六花はデフォルメされたおばけとかぼちゃの柄が入った手袋にマフラーを買った。ありすは密かに大きな買い物を済ませたらしい、おそらくは今度みんなでハロウィンパーティー(市民ホール付近で開催される行事とは別で四葉家で開く)の事前準備を整えてるのだろう。支払に関しては請求書で記入するんだとか。
ありす「これで用は済みました」
六花「一体どんなものを……(ゾクッ)」
真琴「だいたい表情で察したわ」
六花「そんなんでわかるのっ!?」
はたまた別件で他の物を買い終えたありすがそのまま買ってきた物を取り出した。
マナ「美味しそうなかぼちゃパイだ~!」
六花「しかも結構あるわね…」
ありす「近いうちにみんなで食べようと思って買いましたわ。勿論みんな揃ってからです」
真琴「いい考えね」
今度は美味しそうなかぼちゃパイを複数買い占めた。流石のあたし達も喜びの顔をした。
六花「もうこれで買い物は済んだわね。そろそろ帰ろっか」
真琴「明日も自主トレだから本格的に見てもらうのは数日後になるわ」
まこぴーがスケジュール表を確認しながら色々決める。ここ何日間は自主トレとなっているので一緒について練習するのはまだ先の話のようだ。それとハードスケジュールってのも気になるし、気を緩めるわけにはいかない。
女性「あの、そろそろうちの店は閉店しますけど…」
???「そのキラキラしたかぼちゃ、俺によこせ」
マナ「…?」
すると左の店で何かの口論になっていた。一体どんな理由なんだろう。
女性「ですから明日の起こしを―――」
???「なら実力行使しかねぇな、スイッチオーバー(ビュン)」
六花「姿が変わった…!?」
ありす「怪しいですわ…」
突然の光景に思わず引き下がってしまう。益々恐怖が近づきそうな感覚だ…。
???「今回はこれを使うか。ナケワメーケ!我に使えよ!(ビシッ)」
真琴「何かを刺した…?」
一人の男がある物を刺した。その直後……、
ナケワメーケ「パンプキーン!!(グシャァ!)」
子供達「「「怖いよぉ!」」」
大人達「「「逃げろ、怪物だぁ!!」」」
マナ「…あの敵、見たことない」
真琴「少なくとも、ジャネジーを感じないわ」
六花「でもみんなが襲われてるわ、早く止めないと!」
謎の物質は展示されていたかぼちゃに刺さり、巨大なかぼちゃ型の怪物へと変貌してしまった。
ありす「すぐに食い止めましょう!」
あたし達はすぐに被害にあった場所へ移動する。そこには、
???「こんなところに遊びに来た小娘どもがいやがったのか…」
マナ「アンタ、なんてことするのよ!」
酷く崩れててしまった屋台がいくつか目撃してしまった。これは残酷としか言いようがない。
六花「折角のムードが台無しじゃない!」
ありす「あなた何者ですか」
???「そうだな、俺の名はR。この世界を崩壊しに来たのさ」
マナ「……崩壊?」