アイラ「これを二人に持ってほしいの」
何かのオブジェを受け取ったあたしと六花が首を傾げた。一体これは…?
六花「よくわからないけど、これは何?」
アイラ「このアクセサリーを持っていたらきっと幸せなことが起きるの。そうなればあなた達は嬉しくなるかもしれないよ」
マナ「イマイチ理解できないかもしれないけど、とりあえず持っておくよ」
そのオブジェ―――アクセサリーの色は幸せを分け与えてくれるオレンジ色だった。でもこれだけだとあまり効果がわからない気がする。
アイラ「ただ手にするだけでは効果が出てこないと思う。多分どこかで効果は出はずだよ。これは私からのほんの些細な友情の証として持ってて」
マナ「友情の証!?やった~!あたしキュンキュンしちゃうよ!」
六花「あなたの言うことが確かであればこれは持っておくわ」
お守りみたいでとても嬉しい。アイラちゃんからの友情の証を貰ってウキウキするあたしと六花。それからお互いに持ち合うことにした。
六花「しかし、よくこんなのを見つけたわね。どこで手に入ったの?」
アイラ「これは昔リムと一緒に見つけたもので、よく身体に身に着つけていました。ちなみにリムは爽やかな白色のアクセサリーを持っているの。よくリムとこれらを持ち歩いて過ごして、毎日が楽しかった」
アイラちゃんが胸に手を当てながら昔話を思い返していた。へぇ~、アイラちゃんって結構友達思いなんだね。
マナ「だったらアイラちゃんもあたし達ともう友達だよね。このアクセサリーをくれたんだし」
六花「そうかもね。既にもう友達よね」
アイラ「そう言ってくれると私、かなり嬉しいよ…」
あたしと六花がそう言ってるのなら、それはもう必然的だと思う。
アイラ「あ、そうだった。私今急いでるんだった。もう行かなきゃいけないからまたどこかで会おうね」
マナ「もっと話したかったのにぃ」
六花「ダメよ、アイラちゃんの都合というのもあるでしょ?」
アイラ「私のことは気にしないでください。必ず再会できるはずだから」
そろそろアイラちゃんが目的の場所へ行かなきゃいけない時間になったのでここでお別れになるね。
マナ「あたし達もありすのところへ行かないとダメだね」
六花「予定より少し時間かかちゃったわね」
アイラ「じゃあまた会いましょう、キュアハートにキュアダイヤモンド―――」
マナ&六花「「……え?」」
そう言い残し、アイラちゃんはそのまま走り去っていった。
マナ「あの娘、あたし達のことを…」
六花「……なぜなのかしら」
~~某所~~
アイラ「今来たよリム」
リム「よく来たね、それじゃ始めようか」