六花「マナ、今日はどうする?どこかに行かない?」
学校から帰宅した直後、あたしは六花の元へ移動した。今日は丁度ダンスの練習はないらしいから気楽に過ごせる。
マナ「じゃあありすの家に行こうよ。きっと楽しいから」
六花「と言ってるけど、本当はお菓子が目当てなんでしょ…」
マナ「げ!?どうしてわかったの…?」
六花「そんなのお見通しよ、バレバレだわ」
あたしの思惑を六花がことごとく見破った。さ、流石学年トップ……!
マナ「ごめ~ん。もう今日は生徒会の仕事で疲れ果ててるから甘い物がほしかったからつい」
六花「しょうがないわね、そしたらありすに頼んで甘い物を用意してもらおうか」
マナ「六花優しい~!!(ギュ)」
六花「く、苦しいわよぉ…!」
そうと決まれば早速ありすのところへレッツゴー!
~~通り道~~
六花「まこぴーはこれから仕事があるって言ってたから今日は無理そうね」
マナ「来れると思ったのになぁ~」
まこぴーに連絡を入れてみたが、どうやら仕事が結構あるため今日は来れないとのことだった。やっぱ有名ある人は忙しいよね。
シャルル「これからダンスで忙しくなりそうシャルね」
ラケル「疲れたら無理しなくていいケル」
六花「心配してくれてありがとう。でもね、当日まで頑張ろうと思っているの」
シャルルとラケルが心配するように声をかける。よくよく考えればこれからアマチュアダンスパフォーマーまでみっちり練習しなければならないため、結構スケジュールの管理が複雑になりそう。事前に大丈夫な日程を決めればそれはそれで済む話になると思う。
マナ「まこぴーなら十分にいけるけど、ありすはあまり身体を動かしたらダメかもしれないし」
六花「でもダンス程度じゃ余裕よ、格闘技なんかやれるし」
確かに、ありすは身体を鍛えてるからハードなスケジュールが出ても対応はできるはず。
六花「何はともあれ、まこぴーも本気でスパルタモードになるらしいからね、そこには気をつけないといけないわよマナ」
ラケル「想像するだけで悍ましいケル…」
シャルル「刺激の強い例えはやめてほしいシャル…」
マナ「まこぴーも心は広いけど、いざとなれば心が鬼になるから侮れない…」
考えるだけで戦慄の渦が漂ってきた、冷や冷やする……。
マナ「でも、ミユキさんなら親切に教えてくれそうな感じはするけどね」
六花「そこが甘いのよ。普段はああ見えても本当は至極厳しい人だったりもするかもしれなわ」
六花があたしの目をジッと見つめるように諭してきた。そんな目で見られると答えようがないかも…。
マナ「そうでなければいいけど―――あれ?あそこに誰かいるよ?」
六花「本当ね、何か紙を持ってるわね。見た目は私達と同じくらいの娘かしら?」
するとあたしは信号付近で紙らしい物を持った少女がキョロキョロしていた。一体誰なんだろう?
???「―――これで、間違いないわね」