真琴「マナ、そこはもう少し腰を捻り過ぎないで柔らかな動きの方がいいわ」
マナ「こんな感じかな?」
六花「流石まこぴーね。これなら自然な動きになれる」
あたしと六花にコツを教えているまこぴーが真剣に見つめる。一応まこぴーは歌だけじゃなく、色々なことをやっている。ダンスなんかも習っていたりする。
真琴「それから右足を少し後ろに下げてから半回転でのポーズもしっかりね」
あれからミユキさんにある程度コツを学び、自分達で練習をするようになった。もはや今はまこぴーがコーチみたいなポジションをとっている。
ありす「無理な動きをしたら失敗する恐れがありますわ。六花ちゃん、左右へのステップはできるだけスムーズにと真琴さんからのアドバイスをもらいましたわ」
六花「そっか、なんなら簡単ね」
真琴「上手よ六花。さっきよりテンポ掴めてるわ」
ありす「マナちゃんもどうですか?」
マナ「順調、ありすもだいぶ慣れてきた?」
ありす「まだ慣れなくて覚束ない部部がありますけど、結構感覚つかめています」
六花とありすもなかなか満足していた。こういった身体を動かすパフォーマンス―――つまりダンスは人それぞれだけど見方によれば凄い見せ物だと思う。流石にプロだったらレベルが違うけど見てる方からしてみれば憧れる。今から始めても大きな目標となるのだろう。
真琴「私も最初は色々複雑に思ったけどやっていればそうでもなくなってきた。なんだか自然な感じがしたなって、そう気づいたの」
ありす「それでこそ真琴さんですね。どんなことでもめげずに頑張る姿がとてもお似合いですわ」
真琴「そこまででもないわよ、まだ完璧じゃないし」
ありすに励まされてちょっぴり照れるまこぴー。あの表情は素直だ。
マナ「もう少し完璧にできる方法ないかな~…」
六花「あんまり勝手にやったらこんがらがるでしょ。一緒にやるの」
真琴「さっきミユキさんに言われたでしょ。まずは基礎からだって」
マナ「ごみんごみん」
上手くなるやり方を考えたけど、あっさり却下される。これは面目ない…。一応基礎から学ぶってことになってるからこれはこれで仕方がない。
~~一時間後~~
ミユキ「お疲れさん。あなた達結構頑張り屋さんね。私もう次のスケジュールがあるから行かなきゃいけないの」
六花「あの、また練習に付き合うのはいつになりますか?」
そういえば一つ気になってたことがあった。今後の練習についての予定だ。
ミユキ「私達は普段あまり休みとれないから面倒見てあげられないけど、予定が空いてたら一緒に見てあげてもいいわよ」
真琴「本当ですか?ありがとうございます」
ありす「その時まで自主練習しておきますわ」
マナ「是非とも上達した姿を見てもらいたいですっ!」
六花「マナは時間かかりそうだけどねぇ……」
今後について聞くとどうやら定期的に見てもらえるらしい。これまた嬉しいプランだね。
真琴「そうと決まれば私がキッチリ指導するから覚悟を決めてね(えっへん)」
六花「まるで鬼コーチみたいな発言してるわ…」
ひとまずあたし達はミユキさん達と別れてそのまま帰ることにした。これからアマチュアダンスパフォーマーに向けての自主トレーニングが必要となってくるね。
その後、あたし達はこっそりジョーさんのところにいたシャルル達と遭遇した。
ランス「退屈だったでランス~」
ありす「お留守番ご苦労様です」
ダビィ「真琴の送り迎えした後に休んだからスッキリしたビィ」
真琴「ありがとね、わざわざ遠い場所へ送ってくれて」
ラケル「六花も随分上機嫌ケル」
六花「まぁね。今日は楽しかったわ」
シャルル「マナも楽しかったシャル?」
マナ「勿論だよ」
とりあえず最後にジョーさんのところへ寄り道することにした。さて、これからがきつくなりそうかも。